資産2000万円というのは1つの目標値なのかもしれない
金融庁レポートをきっかけとして、老後資金に2000万円必要であるということが非常に話題になりました。この老後に必要な金額というのはいろいろな人による、いろいろな言説があります。人によっては3000万という人もいます。あるいは5000万という人もいます。
例えば3000万円を例にとってみると、これだけの本が出てきます。
こちらは米国株指数の積み立ての話。毎月3万円の積み立てで3000万円つくるという話です。
毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資
- 作者: 太田創
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2019/03/18
- メディア: 単行本
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こちらは確定拠出年金の話。3000万円をつくるという視点です。
こちらは定年までに3000万円つくるという話です。
お金のプロに聞いてみた! どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?
- 作者: 坂下仁,宮大元
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2016/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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いずれにしても、心理的な1つの目標として3000万円や2000万円というのが1つのゴールになるようですね。
そうすると、株式投資家がよく気にする1億円や2億円のゴールというのは、世間一般からするととてつもなく高い目標値ということになります。
1億、2億というのはさすがに少々難易度は高いにしろ、2000万円、3000万円という資産規模ならば割と珍しくないのが株式投資家界隈の資産額かもしれませんね。だとすると、株式投資というのは将来への備えという意味では有効な手段であると言えそうです。
さて、前置きが長くなりましたが、日本株投資で2000万円を作られた方からご質問を頂戴しています。
日本株投資で資産2000万円を作ることができましたが・・・
現在手元に2千万の投資専用資金が有ります。他の用途には使いません。で日本株個別投資に現在2千万位を投じて廻しています。
先述した専用資金の2千万を全額VOOに充てようかと思います。日本株個別投資はハイリスクなので現状以上投資しません。
そしてワープアなので毎月追加分散投資が出来ません。
追加投資出来る場合は投資で益が出た場合でその際は益を全て再投資します。株投資の最初資産は300万でした。
現在の資産に成るまで11年掛かりました。損益通算以外で損切りをしない。守ったのはコレだけです。
- 現物取引のみ(信用やレバを効かせる取引は一切しません)
- 給料からは入金しません。
- 投資用の資産が消えたら退場します。
- 株取引のみ。
FXはバーチャルで体験してボロ負けしました。24時間、取引可能だと気になって寝られません。損切は損益通算のみ。最悪の場合、溶けて無くなるまで放置する。消えたのは今まで一度も無いけど潜水艦みたいな銘柄は有る。証券口座の金は絶対出金しない。
以上です。
vooに投資した後は一切引き出さずひたすら放置する予定ですが、他に面白い投資方が有れば教えて下さい。
300万円を11年間で2000万円にしたということ
300万円を運用でおよそ7倍の2000万円にされたということですね。しかも、追加投資は難しいということです。
そう考えると、日本株投資のセンスがかなりおありだとお見受けしました。何を見てどのように投資をされたかが分からないのですが、ファンダメンタルズにしても、テクニカルにしても日本市場で11年間実績が出せたというのが素晴らしいですね。
VOO投資のひたすら放置というのは投資とは別の時間を作るという意味では非常に良いと思います。今後、定年後に取り崩しなどが必要になるまで寝かせておくというのも手でしょう。
投資初心者さんではないですから、一括投資でリスクを取ったり、うねりを指数で取ったりというのもアリだと思います。通常、これから始める人には5年程度の分散投資をおススメしていますが、中級者以上の方はその限りではありません。
面白い投資ということでしたら、ペーパーならば個別株投資でしょうか。
もし、ファンダメンタルズを見て日本株運用をされてきたならば、米国企業の財務情報などを拾って投資をしてみても面白いと思いますよ。ROEや各種利益率がまず違いますし、世界的に有名な企業でもいまだに売上高成長率が10%を超えるような企業がゴロゴロしています。
よく使われるのはEDGAR【エドガー】ですね。一見すると、江東区江戸川のようですが、日本のEDINETの元になったものです。
- 年次レポートは10-K
- 四半期レポートは10-Q
- 重要事項は8-k
- PEファンドなどの保有銘柄は13-F
- ADR企業の年次報告書は20-F
のように、最低限の検索ワードを知っておけば、ティッカーで検索をかけることができます。
また何かありましたら、お問い合わせからお気軽にご質問くださいね。
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