2017年の年間配当のまとめ
2017年はインカムゲイン投資メインといいつつ、帳簿上はキャピタルゲインのほうが大きい、そんな年でした。全く下落らしい下落が無い1年というのは20年近く相場に関わってきた私にも記憶にありません。
そういう意味では稀有な良い年だったと思っています。しかし、2017年相場の主役は米国株でも、日本株でもなく、ビットコインだったのでしょう。これだけの相場をつくったことは、長く記憶されることになると思います。
ともかく、地味ながら米国株の配当金が出そろいましたので、備忘録的にご報告をさせていただきます。
まず、2017年は税引前で200万円を超えました。正確には216万円でした。配当所得、つまり税引後にすると、166万円です。外国税額控除で戻る分を考えると、180万ほどになるでしょうか。
昨年は実は新規に買い付けをしたのはおよそ1万ドルで購入したエクソン【XOM】だけです。ロイヤルダッチシェル以外の原油株を持っていなかったので、買いました。1万ドルですので、米国株のポートフォリオに占める割合は微々たるものです。
私は基本的にペーパーアセットばかり、しかも米国株が殆どという状態でした。そのため昨年から太陽光というハードアセットへの投資を開始しています。運用までに非常に時間がかかるため、まだ成果として表れていません。
おそらく、2017年末までにはいくつかの発電所が発電し始めるのでしょう。これは値上がりが全く期待できない性質のものですから、引き続いてキャッシュフローの増大をインカムゲインで図るといういうことになります。
市場の上下が全くない、良くも悪くも安定的な収益源ですのでアセットクラスの分散性という意味では妥当なところだと思っています。
2017年11月・12月の配当
高分配金のPFFを売却してしまったせいで、11月の配当は非常に寂しいものになりました。その代替としての太陽光の売電が待たれるところです。もろもろの不労所得で年間500万ぐらいいけば違ってくるのでしょう。
ただ、その道はまだまだ険しそうです。
税引前$ | 税引前円 | 税引後¥ | 税引後¥ | |
T | $294.00 | ¥33,180 | $211.42 | ¥24,112 |
VZ | $236.00 | ¥26,634 | $169.72 | ¥19,357 |
PG | $193.09 | ¥21,718 | $138.68 | ¥15,681 |
SO | $290.00 | ¥32,337 | $208.82 | ¥23,657 |
JNJ | $336.00 | ¥37,826 | $241.44 | ¥27,384 |
XOM | $92.40 | ¥10,402 | $83.16 | ¥9,432 |
D | $77.00 | ¥7,759 | $55.40 | ¥6,272 |
RDSB | $122.20 | ¥13,682 | $97.66 | ¥11,057 |
VT | $98.30 | ¥11,049 | $70.64 | ¥7,999 |
IYR | $261.08 | ¥29,340 | $187.70 | ¥21,287 |
合計 | $2,000.07 | ¥223,927 | $1,464.64 | ¥166,238 |
11月、12月の配当金はこのようになりました。水色が11月、黒字が12月、緑が合計です。11月、12月の配当収入は税引前では2000ドル、つまり月々平均1000ドルということになります。ただ、そこから外国源泉徴収課税、所得税、住民税が引かれて16.6万円が手取りになっています。
2017年、年間の配当
年間の配当はこのようになっています。
配当$ | 配当¥ | 配当所得$ | 配当所得¥ |
$19,445.92 | ¥2,159,760 | $14,829.76 | ¥1,664,730 |
惜しくも2万ドルには届きませんでした。ただ、ここにはナショナルグリッド【NGG】の部門売却益が含まれていますから、本当ならばそうですね、所得で150万円ほどだったのかな、というところです。ただ、外国源泉徴収課税で15万円ほど納税しています。これを取り戻すとまたちょっと増えますね。
2018年はPFF売却の影響が出てくることが予想され、配当収入が下がるのでしょう。おそらく売電収入が落ち着くであろう2年後には年間で300万程度の手取りになると見込んでいます。配当で150万、売電で150万というのが一応の見込みです。
私のような凡人投資家でもコツコツ積み重ねればこれぐらいの額になるということです。投資を始めたばかりの人も、リスク管理をして退場しないこと、そうすれば多くの人が私ぐらいの年齢になればこれ以上のよい成績になるのだろうと思います。
私は回り道が多すぎましたので、謙遜ではなく本心から思います。
僭越ですが、回り道が多かった私でもこれぐらいのインカムが育ったということで、投資初心者の方の励みになればと思います。ともかく、今年もよろしくお願いいたします。2018年、山あり谷ありかもしれませんが、ともにがんばりましょうね。
山あり谷あり。むしろそれが普通なのです。
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誰もができる投資術が私の投資です。カリスマではないですが、汎用性あるいは普遍性ということでこちらの書籍に登場しています。
こういう過去のエビデンスは米国株投資家を大いに勇気づけてくれますね。ただ、盲信もダメで、謙虚に相場に向き合うのが良いでしょう。長期右肩上がりですが、リスク管理をしなくては退場してしまいます。
バフェット氏も投資判断を誤ることがあるわけですから、相場環境によって柔軟に私たちも対応していきたいですね。