たぱぞうの米国株投資

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20代姉妹で暮らす一家の節約投資術

20代姉妹で暮らす将来を見据えた節約投資術

 今回は大変若く、珍しい姉妹で暮らすご一家の節約投資術ということでご質問をいただいています。

 

 私が20代のころは、将来のこともぼんやりとしか考えていませんでした。当時の40代、50代は大変にやんちゃな人が多く、少なくとも私のいた職場に関しては、私たち就職氷河期世代よりも将来のことを全く考えていなかったですね。

 

 パワハラとかセクハラという言葉もあまり意識されず、いわゆる民度は今とは比較になりません。どちらが住みよいかというと、これまた賛否分かれるところではあるのですが、そのような大らかというか、適当な時代がそれなりにあったということです。

 

 それを考えると、今の20代、30代の人は大変優秀な人が多く、よく周りをみて行動していますね。職場によるかもしれませんが、あからさまないじめや意地悪もずいぶん減ったように思いますね。気のせいでしょうか。

 

 さて、今日は20代姉妹で暮らしている方、将来設計のしっかりされた今風の方からご質問をいただいています。

20代姉妹で暮らす節約投資術はどのようにあるべきか

 

はじめまして、こんにちは。


 たぱぞうさんの著書を拝読し、アメリカ株への興味を持ちました。いつも有益な情報をブログ・ツイッターにて共有して頂き、本当にありがとうございます。

 

 まだ投資を始めたばかりで、今後の方向性が定まらず、たぱぞうさんのご意見を伺いたくご連絡をさせていただきました。

 

 私の両親は10代の頃に離婚しており、その後、母が病死しております。現在は姉妹で持ち家(ローン完済)で暮らしています。

  • 現在28歳、年収280万、結婚予定なし
  • 普通預金 1000万
  • 定期預金 1000万

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  • 養老保険 30歳満期→300万 40歳満期→200万
  • その他: ガン保険/終身保険(一括払い済み)

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  • 積立nisa 楽天VTI 33,333円/月
  • 特定口座 楽天VTI 11万円/月
  • 国内株(半導体/5G銘柄) 400万
  • ドル建て保険① 10年満期→200万+運用利益
  • ドル建て保険② 15年満期→220万+運用利益

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 母が生前残してくれたお金なので、なるべく着実に増やしていきたいと思っております。今後、投資信託の種類を増やした方がいいのか、それとも、楽天VTIに絞り、徐々に積立額を増やした方がいいのか... 悩んでおります。

20代姉妹で暮らす一家の節約投資術

20代姉妹で暮らす一家の節約投資術

 また、海外etfや米国個別株への投資も考えた方が良いでしょうか...

 

 ドル建て保険に関しては、定期預金の利子よりは良いかなという単純な思いで入ったのですが、解約し、投資信託に入れた方が良いでしょうか...?

 

 お忙しいところ恐れ入りますが、お手すきの際にご返信頂けますと幸いです。

 

 何卒宜しくお願い致します。

今の路線を大事に、節約投資術を進められるといいですね。

 今の路線を大事にされると良いですね。大筋外していませんので、この調子で投資を進めていけばよいでしょう。20代でよくこれだけアンテナ高く頑張ってこられたと思います。ちなみに、赤字にしたところは少々気になるところです。

 

 まず、ドル建て保険は今やめるとそれなりの損失があると思います。痛くない金額ならば、再検討してもよいでしょう。基本は生命保険控除の枠内の掛け捨てになりますが、お若いので掛け捨てが若干割高になる可能性があります。が、シンプルにするためにあえてここでも掛け捨てをお勧めしておきます。細かいことは置いておきます。

 

 また、海外etfや個別は今は取り組まなくてもよいでしょう。投資信託で行ったほうがシンプルです。もちろん、企業分析などが好みであれば、個別でもよいですが、今はやや難しい局面に差し掛かっています。分析するとわかると思いますが、前にもましてオーバーバリューなのは事実ですね。

 

 また、5G関連の国内株も簡単ではないですね。5Gの王道銘柄は勝てるプレーヤーが限られている面もあるので、それをどう見極めるかというところになります。TSMC、ASMLなどは極めて面白くはありますが、これら業界を掘り下げていくのは、こういう活動が好きか嫌いかというところになると思います。

 

 楽天VTIやS&P500ばかり買っていると不安になるかもしれません。投資金額が大きいのでそれは感じて当然と思います。ただ、投資対象は何千という株式です。株式というアセットに関してはすでに十分分散されているのです。

 

 そう考えると、将来的にも株式と債券あるいは預金でバランスを取っていくということになります。分散先に保険を入れてしまわないことです。

 

 かなり調べて、いろいろと手を広げられている様子が伝わってきます。アンテナを高くすると同時に、「株式+(債券と現金)」という超基本を忘れないことですね。衣食住の不安がないわけですから、余裕を持って取り組まれると良いですよ。

 

 情報過多だからこそ、一本筋の通ったコアを大事にされると良いですね。

 

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