たぱぞうの米国株投資

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ノムラ日本株戦略ファンドというかつての巨大ファンド

ノムラ日本株戦略ファンドがまだ生きていた

 私は2000年から株式取引を始めました。始めた当初は嬉しくなって大学時代の友達などに話していたのを覚えています。その中の比較的詳しい友人が「個別株は怖くてできないなぁ。投資信託ならばともかく。」という話をしていました。

 

 私からすると、当時の投資信託は手数料が高いものが多かったので「個別のほうがやりやすいと思うけどなぁ」と感じていました。その後、相場の荒波にもまれ、個別も投資信託も大変難しい状況におかれましたね。

 

 その投資信託なのですが、2000年代には運用総額が1兆円を超えるような「メガ投信」がいくつかありました。その代表的なものの1つが「ノムラ日本株戦略ファンド」です。ひょんなことから目にすることがあり、大変懐かしく思いましたので記事にしようと思います。

 

 「ノムラ日本株戦略ファンド」は、大型株・中型株・小型株でそれぞれ運用チームがあり、戦略的に運用していくという触れ込みでした。

ノムラ日本株戦略ファンドと怒涛の営業力

 すでにその当時、若い個人投資家はネット証券にシフトしていました。しかし、年配の投資家さんはまだまだインターネットというものに対して懐疑的で、大金を扱うということから信頼できる対面証券を使っていました。

 

 中でも強力だったのが、野村証券・日興証券・大和証券といった証券会社でした。山一證券も大きかったのですが、1998年の金融危機時につぶれてしまいましたね。

 

 その後、三菱系と親密と思われた日興証券も紆余曲折を経て三井住友系になりました。ともかく、固定的に思われた戦後の資本関係が一気に流動性を帯びる、そういう時代でした。

 

 その野村證券の絶大な営業力を使って販売したのが「ノムラ日本株戦略ファンド」というわけです。およそ20年前には「ベストに近い選択」と多くの人に思われていたわけです。

販売開始後、凄まじい相場の波に翻弄される

 その営業活動の成果は目覚ましく、ノムラ日本株戦略ファンドはたちまち運用総額1兆円を超えます。ピーク時には1.1兆円に達しました。今では考えられない隆盛ですね。その後すぐに大暴落をしています。

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 2000年2月に販売開始してから、右肩下がりを続けています。基準価額は最底辺で4000円前後まで落ちていますね。しかも恐ろしいことに、2012年になっても4000円台に落ちています。1兆円を超える投資信託が4割まで基準価額を落とすのですね。

 

 しばらくTOPIXに劣後する厳しい時期が続きました。2018年に入って殆ど初めてと言っていいと思いますが、TOPIXを上回っていますね。

 

 信託報酬は以下のようになっています。

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 まず、購入時に3%かかり、運用でおよそ2%かかるということです。解約時には0.3%かかります。今の投資信託の海外株の主戦場が0.1%程度になっていることを考えると隔世の感があるのではないでしょうか。

 

 しかし、2000年当時というのはこういうファンドが騒がれる時代だったのです。私の投資信託のイメージもこういうものでした。

およそ20年の時を経て、買値を回復してきた

 そして、およそ20年の時を経て、基準価格の10000万円を回復してきています。買おうと検討したことも無かったので全く印象にも無かったのですが、これには驚きました。下手をしたら償還をしていたかと思っていたのです。

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 純資産総額も往時ほどではありませんが、719億円あります。新規に買う人は少なく、おそらく昔からホールドしている人たちでしょう。

 

 そして、運用報告書も出され続けています。何事も続けるというのは大事だなぁと思った次第です。一方で、当時の資産運用の難しさを思い返すにはいられませんでした。2000年当時に米国株投資をしていた人がどれだけいたでしょうか。

 

 つみたてNISAが始まるまでの投資信託業界の変遷を思うに、何か感慨深いものがあります。・・・さて、ご質問を関連して紹介します。

大暴落時にどういう投資行動をとりますか

  以前1度質問させてもらいました、ほそです。その節はありがとうございます。初心者な質問で申し訳ありませんが、ご回答頂けると幸いです。


 大暴落が来た時の投資行動について。当方積立NISAなどで楽天VTIをメインに積立投資しております。大暴落が来た時にも楽天VTIを余剰資金でガンガン買い増そうと思うのですが、やはり暴落時は個別株や米国株ETFのがよいのでしょうか。


 たぱぞう様は大暴落がきたらどのような投資行動をとりますか?宜しくお願いいたします。

自分が買っている商品は、暴落が来ても確信を持って買えるものか

 私ならば楽天VTIなど、自分がおすすめしてきた商品ならば躊躇なくポジションを高めます。いわゆるナンピンになりますね。ただ、ナンピンというのはいうほど簡単なものでは無いのは事実です。

 

 下がっているときにはまさに底知れないということになるからです。

 

 逆に言うと、下がったとき動揺して手放してしまうような商品には手を出さないことですね。信託報酬が高かったり、投資している市場そのものに魅力が無い。そういう商品は、不安をより掻き立てることになります。底値で手放すということにもなりかねません。

 

 みんなが買うから買う、というのは日本人は大好きです。なぜみんなが買うのか。自分もそれに納得できるのか。リスクとリターン、そしてコストですね。よくよく考えて商品選びをしておくと良いですね。「ノムラ日本株戦略ファンド」は多くの示唆を私たちに与えてくれているように思います。

 

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  今はAIが資産運用をお手伝いしてくれる時代ですね。同じ2000年でも米国に投資をしていれば全く違った結果になりました。そのころは、海外投資は為替が読めないのでリスクだと言われていたのですね。どちらがリスクがあったのかは一目瞭然です。

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  かつてと違い、金融教育の重要性は年々高まっているように思います。家庭でできる金融教育ということで書いた記事です。

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