たぱぞうの米国株投資

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老後破産という誰もが可能性のあるどん底から逃れる節約投資術

老後破産と下流老人が現実味を帯びてきた

 私たちの年収は以前ほど伸びていません。ここ10年近くで平均年収が100万円落ちたというデータもあるほどです。年収減社会を生き抜くにはどうしたらよいのでしょうか

 

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7割の人が老後破産の衝撃データ! 「下流老人」 への転落を防ぐために今からできること | マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

 上の図表を見て分かる点がいくつかあります。

  1. クルマが高い
  2. 妻がフルタイムで働いていない
  3. 教育費が高い
  4. 住宅ローンが微妙に高い

  クルマ、持ち家、専業主婦、というのは豊かだった団塊世代の生き方で、私たち世代では限られた人だけが実現できる豊かな暮らしだと私は思っています。核家族ではまず無理です。

 

 普通に結婚して、普通に働いて、普通に子どもがいて、普通に老後は年金暮らし。この普通像が思った以上に難しいということを思い知っているのが今の現役世代ではないでしょうか。

 

 老後破産を避けるにはまず支出を絞ることです。増えない収入をあてにするより、支出をコントロールすることで避けられるリスクがあります。

クルマはすさまじい金食い虫

 今は軽自動車が全盛です。街でもよく見ます。これは運転しやすいだけではなくて、諸費用が比較的安いからです。それだけどの家庭も支出を抑えようとしているのです。

 

 クルマの性能は上がっており、昔に比べるとなかなか故障しなくなったと言います。逆に言うと、中古車でも十分な時代になったと言えるでしょう。

 

 家計だけ考えると理想は車を持たないことですが、50万以下で質のよい中古を選ぶという選択もあります。それでも購入後は税金やガソリン代、保険料でこの表にあるように30万以上の年間維持費は覚悟しなくてはいけません。

 

 手取りの月収、月所得が30万ならば、1か月はクルマのために働いているのです。クルマに名前でも付けてかわいがりたくなります。

夫婦の収入に依存せざるを得ない

 アベノミクスの根幹でもあるのですが、女性の社会進出は労働人口減社会の社会的な要請でもあり、年々細る家計の重要なポイントでもあります。

 

 食器洗浄機でも全自動掃除機でも、なんでも家事を代行できるところには出資します。人件費より機械のほうが長い目で見れば安いです。そのうえで、夫婦で協力して家事をします。

 

 共に働き、凌がなくてはやっていけない時代になりました。仕事、家事、育児という終わりなき多忙感から少子化に拍車がかかるというわけですが・・・。

教育費が高い

 特に大学が高いです。

●私立文系×自宅通学
初年度:約248.9万円
2~4年目:約142.2万円
4年間合計=約675.5万円

●私立文系×自宅外
初年度:約418.8万円
2~4年目:約267.1万円
4年間合計=約1220.1万円

●私立理系×自宅通学
初年度:約284.0万円
2~4年目:約178.0万円
4年間合計=約818.0万円

●私立理系×自宅外
初年度:約453.9万円
2~4年目:約302.9万円
4年間合計=約1362.6万円

大学4年間でかかる学費・生活費はいくら? [学費・教育費] All About

 

 大学はよくよく考えて進学しなくてはいけません。就職に直結しない進学は本当に価値があるのかどうか考えなくてはいけない世の中になってしまいました。モラトリアム期間とは言ったものですが、そんな余裕がなくなりつつあります。

 

 なお、国公立ならばそれでも200万~300万安くなります。

 

 中途半端な大学の私立文系ならば、いっそ高卒で働いたほうが生活は豊かになるかもしれません。地元に良い会社があり、高校から企業への推薦枠があるならば一考に値するでしょう。地元なら通勤時間をはじめとする拘束時間は短いですし、住宅費も安くなります。

 

 良い大学を出て、東京や大阪で有名企業に入って、という成功モデルが崩れてきています。拘束時間と年収と心身への負荷を考えると、大企業の有利さは以前ほどではありません。大企業でも年収が落ちているからです。

 

 使い捨ての労働者にならないために、企業研究と業界研究が欠かせません。また、自分がどのような人生を歩みたいのか考える習慣を身に付けたいものです。

 

 グーグルで「仕事」と入れると予測検索で「疲れた」「やめたい」「ミス」と出てきます。なんともすさまじい消耗社会です。それならば適当に心地よくやればよいのに、ルール作りやがんばることに血道をあげて、さらに息苦しく生きにくくしてしまうのが私たちの集団心理です。

住居費が微妙に高い

 日本の住居費が高いのは今に始まったことではありませんが、年収が上がらないので割高感があります。クルマと同じで中古で良い物件が出ています。住居費を抑えることができたら、貯蓄もかなり楽になります。

 

 年収の3倍以内でローンを組めたら理想です。欧米では3倍以内というのが常識です。今はペアローンという夫婦共働き前提のローンがあります。リスクを分散する意味でも有効です。ペアローンならば夫婦で年収3倍以内というのもハードルが下がります。

 

 また、幸いにして住宅ローン金利は安いので、投資資金を確保しつつレバレッジとしてローンを組むということも有効でしょう。確定申告して住宅ローン減税分を取り戻せば今は実質マイナス金利になります。

まとめ

 収入が増えませんので、支出を絞る工夫が必要です。20、30年前の普通モデルを追い求めると破たんします。日本が最も豊かな時代の普通モデルだからです。今は縮小経済社会と認識し、取捨選択することで無理のない家計運用ができます。

 

 米国株投資などで将来への備えをしつつ、支出を絞るということが欠かせないです。

 

関連記事です。収入を増やすという発想です。

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 ドル資産を増やすという発想です。

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