たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

月1万円からの投資の王道は何になるのか

月1万円からの投資方法

 投資ブログを見て回っていると資産額「数千万」あるいは「数億」という例が多くあります。ややもすると数千万程度がミニマムのような錯覚に陥ります。ただ、そうした例は一般社会においては稀です。

 

 私たちの生きる社会は年収400万~500万というラインが平均です。その年収の10倍も20倍も資産のある人たちが普通であるはずがないのです。

月1万円ねん出して、投資の一歩を踏み出す

月1万円ねん出して、投資の一歩を踏み出す

 ある意味では投資界においてある程度成功した人が備忘録的に、あるいは社会還元的に書いている。それがそういった投資ブログやツイッターなのかもしれません。投資に関していくらでも書けるぐらいに造詣が深い、その裏返しとも言えます。

 

 また、すべてが真実というわけでもないですね。

 

 もっとも、どちらでもよいのです。自分の参考になれば資産額は関係ないですからね。ただし、資産額を盲信して、よりどころとするのはやめたほうがいいですね。信憑性に疑義がありますからね。

 

 そういう意味では、投資手法や考え方は様々あれど、それぞれ自分がどのように消化するのか、参考にしていくのかが大事だと私は思います。

 

 さて、今回は現実的に月額1万円で投資をするならばどうするか、ということでご質問を頂いています。

月1万円で投資をするには何が最適か

たぱぞう様、はじめまして。
いつもブログを拝見し、勉強をさせて頂いております。

 

 私は投資経験のほとんどない32歳の初心者です。将来の貯えの為に投資を考え始めました。現在、投資に使用できる余裕資金は50万程度しかなく、その他に投資に回せるお金は生活費を除く月1万程度のみで、原資が少ない状況です。

 

 そのような中での質問です。素人なりに色々調べる中で辿り着いたのか、たぱぞう様のブログであり、記事を見る中で興味を持ったものがVT、 VTI、BNDです。


 株価や社会情勢を気にしながら小まめに売買できる自信もない為、一度買ったら長期保有のスタイルが自分にはあうと考えております。購入にあたってはNISA口座の活用を考えておりますが、一般NISAと積立NISAで迷っております。

 

 上記のETFを購入する場合は、一般NISAのみ可能となるかと思いますが、私の原資や投資スタイルを考えた場合、配当金の額も少額になるでしょうし、頻繁な売買による売買益も望めない事から、積立NISAの方が良いような気がしています。

 

 たぱぞう様ならどのようにお考えになるでしょうか。ちなみに、idecoについては別で活用予定であり、idecoの為の資金は先に述べた原資には含まないです。初歩的な質問で申し訳ございませんが、よろしければご教示願います。

月1万円で投資をするには、まずつみたてNISAとiDeCoから

 まず、投資というのは節税とセットになります。したがって、控除の効くiDeCoと、利益が非課税になるつみたてNISAがポイントになります。ただし、iDeCoは退職金が多い人は退職控除枠の活用に「コツ」がいります。関連記事をリンクしておきますね。

 

 一般NISAはつみたて期間が短く、ある意味ではある程度経験ある個人投資家向けの制度でした。しかし、つみたてNISAは定額自動積み立てができ、なおかつ20年という長いスパンでの取り組みが可能です。

 

 米国株においては15年以上持てば殆ど100%プラス運用できるという過去データがあります。リターンは7%近かった過去ほど楽観的ではないものの、コンサバに見て4%~5%は狙えるという見方が多いです。過去10年に関しては年率10%の世界でしたね。

 

 そうすると、つみたてNISAの20年積立というのが非常に理にかなった投資であることがお分かりいただけるかと思います。私は初心者さんほどつみたてNISAが良いと考えます。

 

 理由は2つあります。

  • 相場環境に関わらず定額つみたてが可能
  • 買付できる商品が限られている

相場環境に関わらず定額つみたてが可能

 相場歴が長く、持っている株も古い場合は米国株だと買値が安くなっています。そのためマイナス圏に落ちることも殆どないために安心して買い持ちできます。また、毎日毎日相場状況をチェックするような状況も減ってきます。

 

 これに対して初心者さんの場合は相場が非常に気になり、人によってはリアルタイムで株価をチェックするような状況になります。先般の相場調整でロボアドバイザーの解約騒ぎがあったという記事がありました。

 

 あのような状況は今後も起こりうるのでしょう。良い商品であっても目先の相場に翻弄され、ほったらかしておくということが難しいのです。そういう意味では自動であらかじめ決めた商品を淡々とドルコスト平均法で買付できるつみたてNISAはメリットがあります。

つみたてNISAでは買付できる商品が限られている

 金融庁肝いりの制度で、大きな特徴は買付できる商品を限定したことです。これは金融業界から反対の声もありましたが、結果的には押し切って良かったということです。商品が多すぎることが消費者を惑わせる原因の一つになっており、どれを選んでも過去の実績から評価される商品というのは安心感があります。

 

 また、元本を削って名目上の利回りを高く見せる毎月分配型や、妙に大きなレバレッジをきかせている商品を排除しているため、確実な商品が多いのが特徴です。つまり、初心者向きの確実な商品が多いということです。

 

 以上の2点から、初心者さんには特につみたてNISAが優れていると言ってよいでしょう。

月1万円ならば株式全振りで良い。

 債券や金をポートフォリオに組み込み、値動きをマイルドにするという考えがあります。しかし、積立額が少ない場合は私は株式全振りで良いと思います。それは、ある程度リスクを取っていかないとリターンが少ないからです。

 

 また、大きく減ったとしても給与からの補てんが効きますので、ディフェンシブに組む必要も薄いでしょう。質問者様の場合は楽天VTIと楽天VTのみでよいと思います。

 

 全世界に魅力を覚えるならばVT、アメリカの成長性に期待するならVTIです。もっとも、VTも米国株が半分入っています。私ならばVTI一本にしてしまいますが、気になるならば、VTメインというのも妥当性はあります。

 

 あくまで参考程度ですが、このような考えになります。月1万円だとイデコやつみたてNISAの税メリットの枠内で投資ができます。手数料も無料です。この枠を使っていくのが基本になりますね。

 

 月々1万円からの投資は、金銭的な効果は小さいかもしれません。しかし、貯蓄したり、社会的な事象に興味が湧いたり、無駄遣いを自重したり、明らかに行動に影響が出ますね。そういう意味では、大きな一歩となる可能性がありますよ。

 

 できるところから着実に歩みをともに進めていきましょうね。ご質問ありがとうございました。

 

関連記事です。

  つみたてNISAでのおすすめ商品です。王道ですね。

www.americakabu.com

  投資は何か柱を決めてから取り組むとぶれないですよ、というお話です。

www.americakabu.com

 iDeCoは退職控除枠を意識した受け取り方をしましょう、ということですね。

www.americakabu.com