たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

日本株投信の信託報酬が海外株投信より高い

信託報酬の引き下げ競争が続く

 今までの海外株投信というと、MSCIコクサイをインデックスにした国際分散投資ほぼ一択でした。他にもダウ投信やS&P500投信はありましたが、信託報酬面で高止まりしていて、選択肢に入らないような状況でした。

 

 しかし、2018年に入り状況は大きく変わりました。普通の市中銀行の窓口でも0.2%程度の海外株投信が出てきてきますし、安いものだと0.1%前半の競争になっています。

  • MSCIコクサイ
  • S&P500
  • VTI&VYM

 こういった指数やETF由来の海外株投信は比較的安心できますね。指数で言うならば、Nasdaq総合指数、あるいはQQQなどのトレンドが登場の待たれる未開拓領域ということになるでしょうか。

 

 あと、希望も兼ねて書くならば、

  • インド
  • 中国

 この2大国の優れた投資信託が出れば良いですね。特にインド市場は大変好調です。にもかかわらず、この2つの国の投信はあまりよいものがありません。ただ、米国市場上場ETFでもパッとしないものが多いです。この2大国にフォーカスした良い商品はもうしばらく時間がかかりそうですね。

 

 さて、こうした投資信託のトレンドを押さえつつ、ご質問を紹介します。

日本株投信が高いという状況に怒りの鉄槌を

 いつも楽しく拝見しています。最近、インデックス投信の信託報酬が下がり、投資家としては嬉しい限りなのですが、例えばemaxis slimの信託報酬(税込み)で日本株が0.17172%、外国株が0.11826%、新興国株が0.2052%となっており、日本株が外国株よりも信託報酬が高いです。

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※eMAXIS Slimのサイトから

 これはどう考えてみてもおかしな事で、他社が日本株インデックスの信託報酬を値下げしないから現状を維持しているとしか考えられません。ブログ業界で影響力のあるたぱぞう様に怒りの告発ブログを出していただきたく、お願いいたします。


 なお、小生、日本株には興味なく、会社の確定拠出年金の投資商品を選ぼうと思ったときに、DCの信託報酬とemaxis slimの信託報酬の差額を調べたところ、上記に気づいた次第です。

 

 私の会社の確定拠出年金の商品は野村DCなのですが、emaxis slimよりも信託報酬が高く、それに関しても憤っております。以前は確定拠出年金の商品の方が信託報酬が低い傾向にあったと思いますが、最近では逆転しており、これに関してもたぱぞう様から怒りの鉄槌ブログをかましていただけますと大変幸いです。


以上、何卒よろしくお願いいたします。

emaxis slimの性格と鉄槌

 熱いご質問ありがとうございます(笑) 割とこういう本音のお話は好きです。

 

 さて、emaxis slimは、値下げに熱心です。業界最安信託報酬を目指すと豪語するだけあります。他社が追随で値下げをしても、すぐに対抗値下げしてきます。個人投資家にとっては大変に心強いというところでしょう。

 

 ただし、やはり営利企業ですので、必要のない値下げはしない印象があります。競争の激しい分野、シェアを取りたい分野に関しては熱心です。逆に言うと、すでに業界で最安水準になっている分野に関しては、「ぶっちぎりの最安」を目指すかというとそういう姿勢は見られません。

 

 「ギリギリ最安」というところで利益確保を狙っているように見えますね。これはやはり、米国運用会社のように有力企業がひしめくというわけではないからでしょうね。米国におけるチャールズシュワブのように、楽天証券やSBI証券が傘下の運用会社をそのように運用すれば面白いと思います。ライバルになってほしいですね。

 

 そうすればある意味では囲い込みのようなサービスの差別化になります。そういう意味でも米国市場というのは先進的でありつつ、成熟した市場だと思います。

心穏やかに過ごす

 少々話がずれるのですが、私が生きるにあたって大きなテーマにしているのが、この「怒り」の感情をどのようにコントロールするかということです。最近ではアンガーマネジメントとか、アンガーコントロールとかいいますね。

 

 私は「心穏やかに過ごす」というのが人生の最大の願いになっています。つまり、怒りの鉄槌はなかなか下せないのです(笑)

 

 そのためにはとにかく心地よい人たちと付き合い、心地よい時間を増やすということに尽きます。友人関係の断捨離というのはそういうことですし、職場における立ち振る舞いというのも、不器用ながらにそれを念頭に置いています。アーリーリタイアなどもその範疇かもしれませんね。

 

 ただ、人は木石ではありませんので、どうしても正の感情だけでなく負の感情が起きますね。負の感情に関して私たちは非常に無力です。「負の対象と距離を置く」ということぐらいしか対応策がないからです。

 

 昔はお元気でしたので、相手を変えようと議論をしたりすることがありましたね。これは無駄でした。人は変わらないし、変える必要もないのです。自分が変わったほうが早いですね。

 

 

 そうやって人生において諸事断捨離を進め、自分なりに描く環境を追求していく。これが後半の人生を貫くささやかなテーマになると確信しています。

 

 日本株投信が高いと思ったら買わない。企業型DCは・・・加入しないという選択ができればそれもありでしょうね。そんなことを思いました。何とかしてほしいところですけどね。

 

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