たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

投資信託を選ぶ視点

投資信託を選ぶ視点

 投資を始めるときに、何か柱になるものを決めておくと良いです。ネットなどから情報を得て、良いと思ったものに飛びつき続ける。そうすると、たちまちごちゃごちゃしたポートフォリオになります。

 

 数々の投資信託が毎年のようにリリースされます。しかし、見るべき指数は非常に少ないです。ですから、得るべき情報も実は絞ることが可能です。では、どのような視点で投資信託を選ぶとよいのでしょうか。

分散投資を踏まえた投資信託選び

 分散投資をして、様々なリスクに備えていくというのが基本の考え方になります。分散先は株式、リート、債券、金などがあります。株式とリートは殆ど同じ動きを示し、債券はあまり値動きをせず、金は場合によっては株式と逆の動きをします。

 

 1つ目の視点です。

  • 株式のみにするのか
  • 債券も入れるのか

 最初はこの2つから考えます。金額が1000万を切るような場合は、私は株式のみでよいと考えます。リターンもリスクも金額が知れているからです。

 

 逆に数千万から億のレベルならば適宜、債券や実物資産などを組み入れると良いでしょう。先進国株、新興国株、日本株、というのは株式ばかりで分散になりません。異なる資産を組み合わせることですね。。

インデックス投資信託かアクティブ投資信託か。

 株式のみの投資信託を買う場合、インデックスかアクティブかを考えます。インデックスならば、以下の2つの投資信託がおススメです。

  • 楽天全米株式【楽天VTI】
  • eMaxis Slim S&P500

 この2つはアメリカを代表する指数にそれぞれ連動しています。値動きは似ていますので、1000万クラスならばあまり違いを気にしなくて良いです。指数にしたがって機械的に売買していくファンドをインデックスファンドと言います。

 

 これに対しアクティブというのはファンドマネージャーの裁量で売買する投資信託です。

 

 最も有名なのは「ひふみ投信」でしょう。藤野氏の考えに共感し、過去パフォーマンスを評価するならば買いということになります。米国株投資のアクティブは、信託報酬に見合った成果を残しているものがまだあまりありません。

 

 日経平均やTOPIX連動の投資信託は私は要らないと思います。米国株指数への連動性が高く、しかも米国株ほど安心して買えないからです。

 

 新興国は、長期右肩上がりというわけではなく、どちらかというと相場を読んでうねりを取りに行くのに適しています。そういう意味では投資信託で長期で買うというよりはETFや個別などで機動性や流動性を重視したほうが良いというのが私見です。

分散を意識したバランスファンド

 債券を入れて、新興国も入れて、日本も入れる。世界分散が基本である。投資の王道はこうした考えです。この考えに沿うならば、バランスファンドも有力になります。バランスファンドは以下の2つがおススメです。

  • eMaxis Slim バランス
  • 楽天バランスファンド

 eMaxis Slim バランスは、債券だけでなく、各国株式も含みます。世界分散を心がけるならば有力な候補になります。特色は、日本、新興国、先進国、という分け方です。この分け方でいくと、どうしても日本への比重が大きくなります。ただし、信託報酬も含めたファンドの安定感は出色と言ってよいでしょう。

 

 楽天バランスファンドは、株式部分はVTという世界分散のETFにしています。時価総額に沿った割り振りをしているので、米国株に重点が置かれています。実に5割以上です。世界の中の日本、世界の中の新興国、という見方です。若いファンドなので、トラキングや実質コストをしばらく見守っていく必要がありますが、コストと安定感の課題がクリアされれば一定の地位を築くでしょう。

 

 さて、いささか概論的ではありますが、視点を踏まえた上でご質問をご紹介します。

 

はじめまして。
突然の問い合わせ失礼します。

 

 今年から投資信託を楽天証券で始めた者です。トウシルは初心者にも優しい情報が多く、最新情報はくまなくチェックしております。


 先日のたぱぞうさんの記事、拝見しました。ブログからも伝わるのですが、上、中、初心者誰が見てもわかりやすく解説できる素敵な人柄がさらに垣間見えるもので、多くの個人投資家の方々から好感を得ていることに納得しました。ブログの過去記事から辿って読ませていただいております。いつもありがとうございます。

 

 質問の前に私ごとで恐縮ですが現状をお伝えします。年齢は30代、現在の総資産額は約2800万円。定期預金だけで資産形成してきました。


 歳を重ねるごとに色々な機関からあれやこれや案内が増えるものですね。保険、不動産、株をはじめとした投資商品等々…。疑い深い性格上、全てお断りしてきました。
ぼったくられるのではないか?という考えが常に先行し、商品に対して一度勉強してみようといった気概なんてありません。今では後悔することもありますが…投資については興味を持っておりました。

 

 その数ある中で投資信託を選んだきっかけの一つは「敗者のゲーム」を読んだことです。ことコツコツ積み立てることだけには変な自信があったことで、勉強すれば学のない私でもできるのではないかと考えるに至りました。

 

 現保有ファンドは楽天VTと楽天VTI。当初、海外ETFの積立も検討しましたが、知識が全くなかったこと、購入までの手間など時間をうまく活用できそうになかったため断念しました。その時、楽天投資顧問がバンガードとファンドを設立する旨の発表を同社HPで目にしました。私には難しく感じていたことを、楽天にお願いすることでバンガードETFに投資できるといったわかりやすさは非常にタイムリーで重い腰を持ち上げるきっかけになりました。

 

 以上です。長文になり申し訳ございませんでした。以下、質問させて下さい。

 

①たぱぞうさんがファンドを選ぶ際、どのような視点で選別されますか?先述した楽天バンガードファンドですが、設定来の状況(パフォーマンス等)についてどのように感じていらっしゃいますか?


 また、資産配分についてはシンプルさを求めております。最大でも債券ファンド含め5ないし6本くらいに収めることを目標にしておりますがいかがでしょうか?


②暴落期についてです。私のように今年から投資信託を始めた者は、この時期を知りません。今、出来得る対策を教えて下さい。

 

③質問ではありませんが…
私みたいな初心者は投資軸を固めたと思っておりましても、恥ずかしながらグラグラ揺れ動くことが多いです。知識、経験豊富なたぱぞうさんに「頑張れ!」と背中を押していただけると嬉しいです。

 

 以上です。お忙しいところ、申し訳ございません。よろしくお願いいたします。

投資信託選びの視点と方針

 あたたかな文章、ありがとうございます。

 

 まず、①に関しての問ですが、前段でお示ししたとおりですね。投資のコアを決めておくとシンプルになるということです。

 

 ②は分散ということになります。買う対象の分散、時間の分散です。両方大事ですが、株式のみのポートフォリオならば時間分散が大事になります。これに関しては関連記事にて触れています。

 

 ③ですが、このような形でご質問をされるということ、トウシルなどで投資情報に触れられていること、それらの積み重ねで「ブレ」がなくなるものです。同時に柔軟性も大事ですが、時代時代に応じてしなやかに生き延びるということですね。

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 いささか楽観論かもしれませんが、世界経済は今後も発展しますし、多少の上下動はあっても回復するものです。個人投資家は、期ごとに成果を出さなくてはいけないわけではありません。

 

 時間を味方につけて、ゆったりと投資していけば誰もが結果を残すことは可能だと思いますよ。ともに頑張りましょうね。

 

関連記事です。

  楽天バランス・ファンドに関しての記事です。株式:債券というシンプルな組み合わせです。内容は全世界株式と債券です。

www.americakabu.com

  長らく3社寡占状態の米国株を取り扱うネット証券でしたが、サクソバンク証券という外資系証券が日本語環境での米国株売買を実現しました。今まで外資系は英語環境ということが多かったですね。

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  VTIかVTかという話ですね。VTも悪くはありませんが、弊ブログではVTIを推しています。実質コストをどう下げていくのかというところは注目されて良いと思います。

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