たぱぞうの米国株投資

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年収250万円からの資産運用、人生設計で押さえておきたいこととは

年収250万円からの資産運用と人生設計

 年収が上昇しない時代を迎え、すでに30年になりますね。すでに私が就職した20年前からそうでした。私は初任給をすべて株に入れ、それから投資をスタートさせました。これは理由があって、退職までにいくらの収入になるか割と簡単に計算できてしまったからですね。

 

 パチッと退職金まで含めていくら、ということが計算できてしまうならば、計算できない道も用意しておこうというわけです。定量的な評価、稼げるお金がある程度分かってしまうのは良し悪しですね。よく言えば安定、悪く言えば天井があるのです。

 

 そういう意味では投資は青天井、自分の腕次第で資産をいくらでも伸ばせますからね。自分の評価がマーケットで問われるわけです。

 

 一方で自分の思いを組織の中でどのように実現させていくかということも大事です。しかし、組織が拡大している時代ならばいざ知らず、組織自体も縮小か横ばいという状態だと、むしろ「永遠のヒラ」ということもありますね。

 

 そういう意味では、資産運用や副業は人生そのもののリスクヘッジとも言えます。さて、今回は年収250万円からの資産運用ということでご質問を紹介します。

年収250万円からの、住居もふまえた資産運用計画

こんにちは、たぱぞう様

 

 いつも拝見しています。さっそく質問なのですが、新築分譲で購入した住居を転勤などもあり数年以内に売却し、そちらを返済か、それとも米国ETFに投資し残っている返済を配当金でまかなうかを考えています。


家庭状況

  • 自分27歳 手取り年収250万円
  • パートナー30代(未婚)手取り年収250万円

 ローン以外の家計については楽天経済圏を利用し、節約・倹約済みです。子どもの予定などはとくになく新築分譲にそのまま住んでいます。

 

住居については

  • 地方都市中心部 1LDK 36.50平米 10階のうち5階
  • 1900万円で購入、2000万円借り入れ

 以前に売却見積した際は購入から時間が経っていないので、同じくらいか少々の値下げで売却できそう、とのこと。

 

ローン状況

  • 現在3年固定金利0.5% 5.5万円
  • 以降変動金利 1.5% 6.2万円ほど

 ちなみに同じマンションの同条件の部屋では8.3万円で賃貸を募集していて、やはり利回りは期待できません。

 

資産状況

  • 預貯金 毎月2.5万円 貯金10万円
  • 積立nisa  楽天VTI月3.3万円積立 24万円
  • スポット購入 楽天VTI 8万円ほど

その他米国個別株 10万円ほど

 

 一昨年新築ワンルームを購入し、新築ワンルーム購入の評判の悪さに冷や汗を流し、
去年中ごろから資産形成を始めたばかりです。3年を過ぎると金利が高くなってしまうので、たぱぞう様が紹介しているもげチェックなど利用し返済額を減らしたいと思っています。


 住居の売却も一括複数見積を利用して売却したいと思っています。


 そして今後売却した資金をそのまま返済にあてるのではなく、VYMやHDV,もしくはVTIなど手堅い米国ETFを購入し配当金で支払っていくことが可能であればそうしたいと思っています。

 

  • 銘柄はそもそもこの三点でよさそうか、どれがいいか
  • 投資をする際の銘柄はどの程度の分散か(またタイミングも)
  • そもそも住宅ローンの返済は早めに行った方がいいのか
  • また地価向上などを理由に保有しておいたほうがいいのか

 住居購入、売却、ローン乗り換え、売却時の投資金額の多さなど、投資経験の短さ
年齢から少々不安をぬぐえないところです。


 もしよろしければ質問にご回答いただけると幸いです。宜しくお願い致します。

資産運用の基本的な考え方は柱を増やすこと

 まず、銘柄はVTIやS&P500が良いですね。キャピタルとインカムを合わせたトータルのリターンが最も大きいと考えられるからです。また、バランスも良いですね。

 

 分散は、1000万円を目安として、淡々とつみたてNISAやiDeCoを活用して積み立てていけばよいでしょう。

 

 住宅ローンの返済は、生活に余裕があればですね。無理をする必要はありません。

 

 保有に関しては、場所を見ないと何とも分かりません。しかし、好立地であれば地方でも健闘する可能性があります。一般的に、土地の価値の低いところの高額な住居は、資産を大きく毀損します。建物価値は減価するのが必定だからです。

 

 年収に対しての返済はおよそ3割というところですね。やや重いですが、今後ご結婚され、ダブルインカムになれば余裕が出ます。

 

 勤務先から住宅手当などが出るならば、売却を視野に入れてもよいでしょう。しかし、そうでないならば、慌てる必要はないように思いますね。家賃で同額以上の出費があるならばです。ただし、やはり株と違って見ないと分かりません。立地が良く、値下がり懸念が小さいことを前提としています。

 

 また、転勤の頻度、タイミングにもよります。あまりに頻回ならば、持ち家は負担になります。

 

 地方住まいでお若いということで、収入の伸びを投資などで補うのは非常に合理的です。年収を補うには、以下の条件を知っておきたいところです。

  • 資産運用
  • 副業
  • 共働き

 この3本です。

 

 資産運用はある程度読みやすく、なおかつ簡単ですね。淡々と続けることです。副業は最も読みにくく、本業を圧迫する可能性があるので難しいですね。

土地の価値の低いにもかかわらず、高額な住居は要注意

土地の価値の低いにもかかわらず、高額な住居は要注意

 最後の共働きは、ある意味では最も大事です。

 

 理由は、共働きによって読みやすい収入ができるからです。相手も社保に入っている場合は、老後の年金も含めて安心の生活設計になります。給与も倍なら、年金も倍というわけです。

 

 男女同権時代といわれて久しいですが、私たちの家庭の在り方も年収の停滞に伴い変容してきましたね。共に働き、共に家事をする。そのような時代だということですね。

 

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記事中にあった、住宅ローン借り換えや投資用不動産の金利比較でよく知られるモゲチェックですね。

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住宅ローンは組む前に比較し、組んだ後も定期的に見直しをするとよいよ、というお話です。

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 1億円まで行かなくても、種銭をどのように作るかは大きな課題ですね。

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