たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

リストラ対象となり退職する夫婦の資産運用

リストラ対象となり退職する夫婦の資産運用

 50代前後のサラリーマンにとって、リストラは他人事ではありませんね。出入りの激しい業界に限らず、終身雇用が多い日本の企業においても珍しくなくなっています。

 

 人件費はそのまま固定費となりますから、企業経営上メスを入れざるを得ない面もあります。いずれにしても、給与と将来の勤続年数は読めないものとして、普段から備えておきたいところですね。

 

 さて、今日はリストラ対象となり退職される方の資産運用のご相談です。

リストラ後の住宅ローン、資産運用で迷いと不安があります

たぱぞう様

はじめまして。
投資初心者の私たち夫婦にご教授ください。

 

 実は主人(54歳)がリストラ対象となりまして、約30年務めた会社を退職することになりました。


 私としてはかなりびっくりなことでしたが、主人としては「もしかしたら」という考えはあったようです。業界(製薬業界)としてはコロナで在宅勤務となり、実はそれほど営業しなくても売り上げは確保できるということがわかり、次々と人員整理をしている会社がほとんどのようで、主人もその対象となってしまったようです。


 子供が現在高校3年生で、春からは(受かれば)大学生の予定で、これからまだまだお金がかかる予定です。どうしても県外に出たいらしく、国立第一希望ですが、私立だと理系なので大学院まで行くと2000万円ほどはかかるかなと思っております。


 私(49歳)は結婚以来正社員で働いたことはなく、現在は契約社員であと2年で満期で退職となります。


 今まで主人はお金の管理には全く興味を示さず、私がほとんどを管理していたのですが、私もそれほど得意ではないので、安定資産へ預けておりました。(少し私のお金で米国株をやってみましたが、勉強不足で失敗しおそらく80万くらいは損をしています。それ以来ちょっと個別株は怖くて手が出せません)


 主人は現在次の仕事を見つけるべく就職活動中ですが、今回の退職とNISAを機に我が家の資産状況を確認し、少し投資に興味を持ったようなのですが、私と主人で意見の合わないところがあり、今回メールにてご相談をさせていただきました。
主な相談内容は以下の3つです。

 

① 住宅ローンを10年の住宅ローン控除期間が終わったら一括で返済すべきか、それとも生命保険替わりとしてそのまま借りておくか。
② 今ある資産で不動産を買って運用すべきか?
③ 今ある資産でどのような資産運用をしたらよいか?

 

 詳細を説明する前に我が家の資産状況は以下のようになります。


・主人・・・資産約8000万円。これとは別に3月に通常退職金として約2000万。会社都合の退職なので通常退職金とは別で4000万が支給される予定です。


8000万の内訳:国債3500万・円建て社債2000万・米ドル債券:250万・米ドル定期:380万・投資信託:130万・住宅財形180万など


・私・・・資産2500万円。内訳:米ドル債券:400万・米ドル定期:300万・国債:300万・投資信託150万・円建て社債:500万・円定期:500万など


子供用資金:1200万円

 

質問詳細について

①の住宅ローンについては、2017年12月に住宅を取得し(約6500万円)、現在10年の固定金利(0.55%)で返済中です。当初の予定では10年の住宅ローン控除期間が終わったら一括で返済する予定でした。

 

 住宅を購入したのが主人が40代後半でしたので残りのサラリーマン生活で得られる収入を見込み、住居費としてこれくらいなら払えるだろうという予測をもとに利息分を含め、トータルの支払いが6500万ほどで済むようにと考えていました。


 しかし、主人は「10年経過後は固定金利から変動金利に切り替えてこのまま住宅ローンを組んだままで現金を運用した方がいい」というのです。


 確かに住宅ローンは他のローンよりも金利が安く、もし主人に何かあった時には残りのローンを返済する必要がなくなります。


 でも主人に何もなく元気な場合(笑)その間利息分が返済として上乗せされますので、人生のうちの住居費を6500万で計算していたのに、そのままローンを借り続けるとトータルの支払額が大きくなってしまうと思うのです。

 

 ちなみに住宅ローン控除終了の10年後に一括で返済できる現金はあります。たぱぞうさんはどちらがいいと思われますか?

 

②不動産での運用について。退職金の上乗せが4000万あるということで退職時には現金がかなり増えます。

 

 現金のままだと相続税もかかることから、主人としては不動産を保有し、その家賃収入で今の住宅ローン(月約15万)を返していくという考えがあるようなのですが、私としては不動産はいろいろとリスクがあるのではないかと考えています。

リストラ対象となり退職する夫婦の資産運用

リストラ対象となり退職する夫婦の資産運用

 たぱぞうさんもブログ内で何度かそのようなことを言われていたかと思うのですが、それを主人にうまく説明できません。主人は不動産を見るのが趣味のような人で暇があったら不動産情報を調べているので物件の条件などを見る目はあるような気がするのですが、やはり不動産での運用はリスクが高いですよね。

 

③ 今後の資産運用について・・・とりあえず主人はNISAで最短5年で1800万を積み立てる予定のようで、1月から月10万を積み立てで、一般枠でも年間240万を運用していくようです。

 

 私は積み立てだけの方がいいような気がしますが、いろいろな本を読んでも50歳以降であれば余裕があればなるべく早く1800万を作り上げたほうがいいと書いてありましたので、それは主人の好きにした方がいいかなと思っていますが、それで大丈夫でしょうか?


 本当なら65歳くらいまでは今の会社で働いてもらって、年金をもらおうと思っていたのに次の仕事が見つかればいいですが、年も年なのでもし見つからなかったらどうしようと、不安もあります。


 上記を踏まえて、たぱぞうさんのご意見お伺いできたらうれしいです。長文失礼いたしました。

リストラ以前の蓄財と属性が絶大な力を発揮している

 かなりご資産がおありなので、焦る必要はありませんね。再就職ができる、できないというのは大きな出来事に見えるかもしれません。しかし、固定費を抑えれば再就職しなくても生活できる、そのようなレベルです。今までの蓄財が生活を担保しています。

 

そのうえでお答えをします。

①住宅ローン

 繰り上げ返済の必要はないでしょう。手元の資金が返済で削られることのほうが、心理的にプレッシャーになる可能性があります。ご主人の仰るように、運用のほうがリターンが見込めます。


 ただし、当然ながらおやんちゃにFXや小型株など、高リスクなものを投資のコアにするのは避けたほうがいいでしょう。

 

②サラリーマン与信

 不動産を始めとするハードアセットで与信を使っておくのはありでしょう。しかし、最大の問題は物件価格が高く、良い物件は簡単に買えないというところです。いくらか先払いすればカリスマ投資家?がよい不動産物件を紹介してくれる、というパターンもよくあります。

 

 しかし、マーケットの残りかすのようなものを押し付けられるのが関の山で、この手の相談も良く目にします。ハードアセット投資はなにかフェーズが変わるような特別な投資ではないので、夢を見過ぎないことも同時に肝要です。

 

 本blogに寄せられた質問で、まともな物件を見たことが殆ど無いことも申し添えておきます。

③NISA

 問題ない方法ですが、やはり特別なことをせず、つみたてと同じ商品で固めるのが堅実です。退職され、年齢もある程度重ねてらっしゃいます。つまり、高リスクに勝負するようなフェーズではないということですね。

 

 ご不安が多々あると思いますが、今まで築いた資産を守り育てるのが肝要ですね。

 

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