たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

リタイア後の生活に備えて資産運用をするには

リタイア後の生活に備えて資産運用をするには

 リタイア後の生活はどのようなものになるでしょうか。年金生活で悠々自適に過ごしている人もいれば、続けて長く働くことを選択する人もいます。いずれにしても、ある意味では社会人生活の積み重ねの結果のようなところがあります。

 

 現役時代の収入と貯蓄、それに対応する年金、プライベートな資産運用額、それらの総和がリタイア後の金銭面での土台となるわけですね。さて、今回はリタイア後の生活に備えて資産運用をしていくには、ということでご質問を頂戴しています。

リタイア後の生活に備えて資産運用の柱を決めていきたい

 いつも楽しく拝見させて頂いています。


 日頃投資に関して疑問が出て来ると、なぜかタイムリーにその疑問に答えるような記事が掲載されることも多く、とても勉強になっています。

 

 さて、今回は、リタイア後の資産運用についてご相談がありメールさせて頂きました。現在当方は50代の半ばに差しかかっておりますが、60歳まで勤め上げて定年を迎えるか、その前に少し早くリタイアするか考え始めています。


 結構ストレスが多い仕事でしたので、定年後はキッパリ仕事を辞めて、資産運用をしながら、好きなことをして過ごしたいと考えています。

 

 現在、5千万円くらいの株式を保有していますが、これから約5年間投資を続け、退職後は、なるべく資産を減らさずに、株式からの配当金と、株式・投資信託の取り崩しで生活をすることを目標としています。


 その為に、以下の投資計画、収支計画を考えました。

◎家族構成

 家内と、小学生の子供が二人おります。

◎現在の資産状況

  • 国内株(2社)が約35百万円。
  • 楽天VTIとETF(VTI中心)で20百万円。
  • 現金85百万円。
  • 生命保険 解約返戻金10百万円。(保険料払い込み済。)
  • 自宅 資産価値70百万円。(ローン残高50百万円。)
  • 金融資産1.5億 残債0.5億 不動産価値0.7億

◎今後の投資計画と退職時(約5年後)の資産目標

  • 国内株の積立投資を続け、5年後には50百万円に。但し、2社のみはリスクあり、今後数社の高配当株に分散を検討予定。
  • 毎月1百万円を楽天VTIに投資し、5年後にはETFと合わせて1億円に。VTI年率4%の成長率前提。
  • 現金は退職金等含めて75百万円に。この内25百万円は子供の教育費として確保。
  • 残り50百万円は緊急用資金。

◎退職後の収支計画

  • 個別株からの配当(約4%)と、楽天VTIの成長分(毎年4%)の取り崩しによって、年間6百万円のキャッシュフローを確保し、家族4人分の生活費 (税、社会保険料等含む)に充当。
  • 教育費は上記の通り、別途確保する現金(25百万円)から充当。
  • 年金収入は住宅ローンの返済に回す。

 ここからがご相談内容ですが、たぱぞうさんであれば、「当方の資産状況からスタートして、5年後に、2億円の金融資産から、なるべく資産を減らさずに毎年6百万円のキャッシュフローを生み出す資産ポートフォリオ」を構築される場合、どのような構成を考えられますでしょうか?


 またその為に、今後どのように投資を進められますか?


 ご参考迄に、当方が悩んでいるポイントは以下となります。

 

・当方が考えた上記の収支計画は、VTIが年率4%成長する前提です。デコボコしながらも株価が上がっていくことを想定していますが、仮に、当方が退職してから米国株式市場が低迷期に入ると当然のことながら前提条件が崩れます。


 投資先の選択として、株式については最も効率が良いETFの一つであるVTI一本で良いと考えていますが、他のETFも織り交ぜて分散を図るべきでしょうか。


 ただ、分散を図っても低迷期になれば、どの株式も下がる筈で、そもそも米国ETFのみに1億円投資することに問題があるのかとも思っています。

 

・株式と投信に1.5億円は過大であり、地方のアパート1棟を購入する等、不動産投資も考えるべきかと思いましたが、当方これまで不動産投資の経験がありません。


 結構本は読みましたが、アパート経営に賭けるべきか、やるとしても現金で買える範囲(1~2物件)で行うべきか、この歳でも果敢にレバレッジを使うべきか、考えが纏まっておりません。


・そもそも、現金比率を25%に大きく落とすこと自体が問題で、当方の様な投資経験が豊富でない者は、2億円の金融資産から6百万円のキャッシュフローを生み出すことにはリスクを伴うと考えるべきかどうか。


 株式50%、現金50%にする等、手元資産の減少はある程度覚悟して現金比率を高めた方が良いでしょうか。長文になり申し訳ありませんが、アドバイスを頂けますと幸甚です。


 宜しくお願いします。

リタイア後の生活をどのように考えていくか

 まず、ご資産が十分にあり、なおかつサラリーマン属性がありますね。私ならば迷いなく法人を設立し、都内の不動産を購入します。そろそろ株と不動産などのハードアセットの分散投資を検討される時期と思います。

 

 ハードアセットのインカムは株とはまた違う安定感があり、老後の生活を心理的に支えてくれるものとなるでしょう。

 

 ただし、年金も出ますね。そのため、年金支給停止額と役員報酬のバランスを考えながら投資をすることになります。こういった側面を考えるのが面倒ならば、ペーパーアセットのみでの運用、分離課税の良さを活用することになります。ただし、ご資産額から考えると、ちょうどよい塩梅でバランスを取りながら両方のインカムを確保するのが理想となりそうですね。

リタイア後の生活と年金の支給停止額を考える

リタイア後の生活と年金の支給停止額を考える

 勤続年数に応じた厚生年金、企業年金があるからこその幅広い選択ですね。

 

 2億円の金融資産から600万円のキャッシュフローは自然です。手元資金がそれだけあれば、今後の運用次第では月に100万円を超えるキャッシュフローも可能になるでしょう。それには、サラリーマン属性の活用、それから知識の共有、法人経営者同士の情報交換があるとなおよいです。

 

 高配当日本株への投資は配当控除目当てならば合理性はありますね。ただ、国内株は米国株以上に難しいです。これに対してVTIの年率4%の成長見込みというのは控えめ、比較的確度の高い投資になるでしょう。

 

 いずれにしても、今までの積み上げがありますから、どのようにでも道を選ぶことができます。詳しくはメールをした通りです。共にがんばりましょうね。

 

関連記事です。

 株式の資産額の増減をどのように受け入れ、運用していくかということですね。

www.americakabu.com

 こちらも定年間際の資産運用のお話です。

www.americakabu.com

 3大ネット証券会社の特徴をまとめました。

www.americakabu.com