たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

個人年金保険が不要である理由は、リターンが少なすぎるから

個人年金保険が不要なのは、リターンが少なすぎるから

 個人年金保険というものがあります。大体において以下のような説明がされることが多いですね。

  • 生命保険控除がオトク
  • 定期金利よりも高い金利で元本が守られる

 こういうメリットがあります。たしかに、この2つは大きいです。しかし、投資信託の商品がつみたてNISAをきっかけに良くなりました。このことは、円建てで良い投資ができるようになったことを意味します。

つみたてNISAで劇的に変わった日本の投資環境

 つみたてNISAでどのように環境が変わったのか書いておきます。

  1. 経費率が下がった
  2. 米国株投資ができるようになった
  3. 20年という長期投資が円建て非課税でできるようになった。

 この3点において、つみたてNISAの功績は非常に大きいと言えます。日本の投資環境をガラリと変えたと言ってよいでしょう。現状においては利回りの低い個人年金保険で控除をコツコツ取りに行くようなことをしなくて良いということです。

 

 さて、今回は個人年金保険に関してご質問を頂戴していますので、ご紹介したいと思います。

個人年金保険での積み立てを続けるか、iDeCoかNISAに乗り換えるか

 たぱぞう様。いつもブログを拝見させて頂いております。


 本題なのですが、質問の回答を頂きたく、ご連絡差し上げました。現在自分は男31歳で配偶者あり、子供は無し。年収530万程です。


 貯蓄額550万の150万を諸費用分頭金で住宅を購入し、残り分は家電100万等で残金300万程残しておく予定です。最近、投資の勉強をし、来月からつみたてnisaを毎月支払い満額の33,333円積立スタートします。


 今私は他に個人年金保険を平成23年から毎月1万円ずつ積み立てており、98万円ほど元金はありますが、払戻金は87万円ほどとのことでした。当時の保険は払い戻し率が現在と比較すると高く、126%ほどです。


(60歳までの払い込みで517万円の元本→650万円になると証券に書いてあります。)

 

 追加で毎月1万でiDecoも始めようと検討しているのですが、上記の個人年金を解約してiDecoで月2万で運用するか、個人年金は解約せずに両方で掛け金1万ずつで運用するか、はたまた嫁のつみたてnisa口座を開設し、1万を積立していけばよいか、悩んでおります。ちなみにつみたてnisaは楽天VTIにて運用予定です。

 

 たぱぞう様のご意見を聞かせて頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。

個人年金保険は私ならば解約します。

 まず、払い戻し率が37年で126%というのは驚異的な低利回りですね。保険会社に責任があるというよりは、日本の国自体が低金利政策なのでこうなっているということです。

 

 ちなみに、元本が517万円で650万円の受け取りとなりますと、単純計算で年利がおおよそ0.7%になります。一括で入金していないので、一概に比較はできません。なおかつ控除を含むともうちょっと良くなりますね。

 

 しかし、iDeCoならば控除を取れるので、ここはあまり考慮しなくても良いでしょう。ベストな乗り換え方法を示しておきます。

  1. 控除の取れるiDeCoで運用
  2. 奥様のつみたてNISA枠で運用
  3. 個人年金保険とiDeCoで併用

 こういうことになります。あえて3を残しているのは、なるべく元本は毀損させたくないという場合は有力な選択になるからです。ただし、退職金が2000万以上出て退職控除を使い切るような企業にお勤めの場合は、iDeCoの受け取り方に工夫がひつようになります。

個人年金保険は・・・

個人年金保険は・・・

 生命保険控除は確かにお得な制度です。これは生命保険会社による政府への働きかけの成果ですね。しかし、低利回りの国債を抱え込み、運用会社として利回り面で大変難しくなっているのも事実です。

 

 いつも書いているように、保険は保険、運用は運用でしっかりと役割分担して上手にお付き合いをしていくというのが大事ですね。

 

 

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 誰でも分かる生命保険のかけ方、考え方です。やはりここでも控除が大きなポイントになります。国民皆保険が成立している日本ならではの考え方ということですね。ここで示しているように、控除を意識して契約するのが生命保険の基本です。

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  個人年金保険の種類とメリットデメリットをまとめたものです。やはり大きな課題は圧倒的な利回りの低さですね。運用をして、資産を最大化していったほうが良いでしょう。投資商品と保険商品はそもそも性格が違うのですが、現状はクッキリ分かれているわけではありません。

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