たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

インフラファンドはインカム投資家の有力な投資先になりうるか

インフラファンドとインカム重視の投資家のニーズ 

 投資家というのは、ある程度資産が大きくなってくるとキャピタルゲインと同時に安定したインカムが欲しくなるものです。配当株投資などはその最たるものと言えるでしょう。

 

 私は2年前に25%ほどの株式と現金を太陽光投資に振り分けました。利回りだけでなく、設備の減価償却が使えます。そのため、他の事業での利益を17年間消せるのが強みです。製造業における設備の減価償却は将来的な支出を意味しますが、太陽光の場合はパネルの保証期間が耐用年数よりもはるかに長いため、そこでのキャッシュアウトもありません。

 

 もし、債券がそれなりの利回りであれば債券を選んでも良かったのでしょう。しかし、日本はもとより、海外でも以前のような5,6%のような債券というのはありません。

 

 例外的に優先出資証券やハイイールド債というのは高利回りですが、そのぶんボラティリティも高く、安定収入という観点で行くと目的にそぐわないということになります。

 

 欲をかかず、2,3%の利回りでのペーパーアセットでいうならば、米国債というのはやはり安定的です。資産が大きくなってきた人が組み込むのはそういうことですね。さて、今回はインフラファンドなどでの安定収入を目指しているという方からのご質問を紹介します。

インフラファンドと為替ヘッジ付の外債はどちらがインカム投資にふさわしいか

たぱぞう様
 いつも楽しく拝読させております。


 様々な投資ブログを見ていますが、唯一たぱぞう様のブログからは、一切の虚栄心を感じず、相当精神的に成熟してる人なんだろうと思いつつも、どんな人なのか不気味に感じております(笑)

 

 私は29歳男のくまと申します。独身で特に結婚の予定はありません。
資産状況は

  • 日本株 250万
  • idecoや積立NISAでの外国株式のインデックス 200万
  • 預貯金 50万
  • 計 500万

 となっております。最近体調を崩し、仕事を辞めてしまいました。公務員だったこともあり、スキル、体調の問題で今後もあまり高収入は見込めませんが、気合で年100万円の追加投資をしていきたいと考えております!(東京一人暮らしで、月々家賃5万生活費10万に抑えれば、税社保控除しても年収350万程度でギリギリ行ける!?)

 

 ここで本題の質問です。私自身精神的に未熟なこともあり、金融商品を買うためであれば支出を抑えることができますが、ただの貯金となるとそれができません。多分、今使わなければ、将来的に2倍3倍になって戻ってくると思えばこそ、支出を抑えられるのだと思います。


 特に、今後予想される徹底的な節約生活では、この原動力を活かさなければきっと年100万円の追加投資は実現できないと考えております。ですから現状、余剰資金があれば多少割高感があっても、国内の高配当株を中心に買ってしまっています。


 余計な支出をしてしまうよりはマシという合理的な?判断です。

 

(注)もちろん長期的には米国株投資が最強であることは理解していますが、せっかく低所得で配当控除が活かせること、米国株は手数料を勘案すると一回あたりの購入単位が大きいことから、もう少し資産規模が大きくなるまでは積立NISA分以外の余剰資金は国内株を中心に投じていこうと思っています。

 

 しかし、今後もこのようなロジックで株を買い進めて行くと、暴落時にホールドしきれないと思っています。個人的にはここ一.二年で暴落が来ると考えており、この予想が外れることによる機会損失は受け入れようと思っております。


 とはいえ、国内の債券では正直定期預金のような利息であり、節約の原動力とはなりえません。そこで、これから生じる余剰資金はインフラファンドや為替ヘッジのある外債(1482.1496あたり)に投じていこうと考えております。


これらは、

  1. 暴落に強い?
  2. そこそこのインカムが計算できる

という点で、私にぴったりなのではないかと考えました。これらの商品の是非や、今の私に合う金融商品があるかなど教えていただきたいです。長文失礼いたしました。

インフラファンドと為替ヘッジのある外債について

 インフラファンドと為替ヘッジのある外債ですね。利回りが魅力で、底堅い印象がありますが、果たしてどうでしょうか。まず、両方とも配当控除の対象外であることは知っておいて良いですね。リートなどと同じく、法人税減免のある商品は内資由来でも配当控除にならないのです。外債はそもそも外資由来ですから、配当控除の対象外になりますね。

 

 それぞれについて解説を加えてみましょう。

インフラファンドとは?

 インフラファンドは高利回りで人気がありますね。仕組みとしてはリートなどと同じく、利益の9割以上を分配金に回すことで法人税の減免が受けられるというものですね。そのため、利回りが高くなっています。

 

 道路や鉄道、通信など社会資本に投資するのがインフラファンドなのですが、現状では太陽光物件のみ上場ということになっています。

  • タカラレーベン・インフラ投資法人 投資証券 【9281】
  • いちごグリーンインフラ投資法人 投資証券 【9282】
  • 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 投資証券 【9283】
  • カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 投資証券 【9284】

 最も高い利回りのタカラレーベンインフラ投資法人【9281】で5%後半、カナディアンなどものよっては7%を超える利回りのものもありますね。

カナディアンソーラーインフラ投資法人の貸主トップ10

カナディアンソーラーインフラ投資法人の貸主トップ10

 今後のFit固定買取価格がどうなろうとも、すでに契約している価格は国策に基づいた価格です。そういう意味では収益は非常に読みやすいです。実際に格付けもAクラスですね。投資口数でゴールドマンサックスやUBS、シティなどが大口になっているのはそういうことでしょう。

 

 しかし、2018年に固定価格の将来的な下落見通しに関しての報道があったときに、取引値の下落が見られました。 

 

 これは、実情を知らない人が売ったものですね。Fitとはそういう制度ではないからです。そういう意味では、理由のない下げの時には利回りが上昇しますから、うまみはあると言えます。また、当然ながら保険で災害対策は固めています。

 

 各社ともメガソーラーを主体に運営しており、経営母体からのオフバランス目的での運用という面がありますね。

為替ヘッジ付の外債は?

  • iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)【1482】
  • iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり)【1496】

 日本では短中長期債を組み合わせた、トータルボンドの商品というのはありませんね。そのため、BND・AGGなどが日本人にも人気があるわけです。これらの商品は、利上げも見込まれる昨今においては魅力的ではあります。ただし、リターンは株式のそれと比べるとどうしても長期では劣後しますね。

 

 あくまで、トッピングとして使うものです。また、外債ですので配当控除も使えないということになります。

インカム重視の投資をするならば

 インカム重視の投資をするならば、やはりVYMやHDVといった米国高配当ETFをおススメするということになりますね。年100万ならば、2か月におよそ15万です。手数料は気になりますが、株価変動のほうが大きいですね。

 

 個別株でも良いですが、それなりに決算情報などキャッチアップしていく必要がありますね。配当控除を狙うならば、国内のJTなどがやはり視野に入るでしょう。

 

 最後に。私の場合、虚栄心が無いというか(笑) 心穏やかに生きることを人生最大の目標に置いているので、そう見えるのかもしれませんね。ご質問ありがとうございました。

 

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  こういった10%近辺のペーパーアセットもありますが、それなりのボラティリティは覚悟したほうがよいですね。

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  見て分かるように、日本人の労働による月収は先進諸国と比べると多くはありません。だからこそ、お金がお金を稼ぐ仕組みづくりが大事ですね。

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  事業化して自分でインフラファンド以上の利回りを求めてしまおう、というのが以下の内容ですね。

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