ウィブル証券とは?新たなネット証券会社を解説
米国株の投資環境は日に日に進歩しています。各種手数料の引き下げに留まりません。米国株を扱う証券会社が増え、有益なツールや情報へのアクセスが容易になってきています。
国内の会社だけでなく、外国資本の証券会社も続々と日本に参入してきています。今日ご紹介するウィブル証券もその一つです。その特徴と魅力について確認してみましょう。
ウィブル証券の概要
Webull Financial LLCは、アリババの元従業員、Wang Anquan氏によって設立されました。親会社は、Xiaomi、Shunwei Capital、その他プライベートエクイティ投資家から支援を受けている中国の持株会社、Fumi Technologyです。
Webullアプリは、米国証券取引委員会(SEC)登録ブローカーディーラーおよび米国金融業規制機構(FINRA)メンバーである、Webullの米国子会社を通じて2018年に最初に利用が開始されました。
2021年のゲームストップ株騒動では、多くの証券会社と同様に、一時的にゲームストップ株の取引を中止しました。しかし、webullはその日のうちに取引を再開、対応の早さを印象付けました。
その日のアクティブユーザーは約952000人にのぼり、その週だけで約120万人がアプリをダウンロードしたという記録もあります。webullが注目を浴びた象徴的な出来事でした。
Webullアプリを介した取引は、香港、シンガポール、オーストラリアおよび南アフリカに所在するグループの関連会社でも提供しています。世界で4000万ダウンロードを超えています。
日本のウィブル証券株式会社は、設立は1948年に遡ります。買収などを経て、2021年12月31日に、マディソン証券株式会社からウィブル証券 株式会社へ商号を変更しました。
オンラインの証券会社として業態を変更して、世界各地で利用されているwebullのサービスを日本国内でも利用できるように進めてきたという流れがあります。準備期間を経て、2023年4月28日に日本国内でアプリがリリースされました。
国内大手ネット証券とは異なるウィブル証券の手数料体系
ウィブル証券の取り扱い商品は米国株式、米国株オプション、国内株式です。米国株の手数料は、約定額が8000ドルより少ない場合は約定額の0.25%となっています。国内大手ネット証券では、0.45%で横並びとなっていますので、それよりも低コストで取引できますね。
ただし、ウイブル証券では手数料に上限が設けられていません。そのため、約定額が8000ドルを超える場合は、国内大手ネット証券よりも不利となります。
なお、為替手数料は1ドルあたり15銭です。国内大手は25銭のところが多いことから、webullは為替手数料も比較的低価格で提供されています。
注意点として、入出金の手数料は無料ではありません。頻繁に出し入れするのではなく、webull内で長期的に取り組むのが良いでしょう。
ウィブル証券の優れた米国株への投資環境
米国株の取引方法は4種類あります。中でも特徴的なのは、成行注文では単元未満株が買える点です。取扱い銘柄約7000株のうち、4000株以上が端株の対象となっています。
通常取引時間内のみ、最低5ドルからという制限はありますが、1株未満でも購入できるというのはユニークですね。
配当金を再投資する際、これまでは1株当たりの株価に達するまで、手元に資金がだぶついてしまっていました。資金効率にロスが生じていたわけです。しかし、単元未満株が購入できるようになると、5ドル以上配当金が貯まればすぐに再投資ができるため、資金効率が向上します。
配当再投資を念頭に置いた投資をしたい方には、良いサービスといえますね。
その他にも、取引は24時間受付可能となっています。プレやアフターだけでなく、その前後も注文できるため、自分の都合の良いタイミングで注文できるのは便利ですね。
また、webullでしか取り扱っていない銘柄もあります。人気はあるのに他では扱っていない銘柄があることから、積極的にwebull証券を利用するという声も耳にします。
ウィブル証券の豊富なツール
金融テクノロジーで未来を切り開くという理念の通り、webullでは様々なツールが無料で利用できます。
例えば、ウィブル証券 では米国株リアルタイム板情報(売り・買いで合計50本)と気配値情報(米国NASDAQ社提供)を提供しています。時間差なく、リアルタイムでこれらの情報を得られるのはありがたいですね。
また、利用できるテクニカル指標は60種類を超えます。投資初心者はもちろん、短期やスイングトレードを得意とする方にとっても、有益なツールが揃っていますね。
コミュニティ機能があるウィブル証券のアプリ
ウィブル証券 では、コミュニティ機能が備わっています。世界中の投資家とつながることができ、国内外の情報にふれることが可能となっています。今話題の銘柄も表示されるので、世界が注目している銘柄をチェックすることも可能となっています。
上手に使うことで、新たな銘柄に出会うことができるかもしれませんね。また、様々な投資用語などについて詳しく解説したページも多数用意されています。
ウィブル証券のまとめ
webull証券は米国株投資の環境が優れていて、手数料も良心的です。多彩多様なツールが使えるほか、様々なサービスも用意されています。
先日ご紹介したmoomoo証券もそうですが、新規参入による競争は個人投資家としては歓迎したいですね。以上、ウィブル証券の紹介でした。
下記にリンクを貼っておきます。
関連記事です。