たぱぞうの米国株投資

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プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)は全米2位の規模を誇る保険会社

プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)は世界4位の保険会社

 プルデンシャル・ファイナンシャルはアメリカの保険会社です。NYSEで取引できる同名のプルデンシャル ADR(PUK) はイギリスの保険会社で、別会社です。PUKも世界的保険会社で、超大手と言って良い規模です。

 

 今回取り上げる、アメリカのプルデンシャル・ファイナンシャルは総資産規模ではアクサ、アリアンツ、メットライフに次いで4位に位置します。アクサはフランス、アリアンツはドイツ、メットライフはアメリカです。

 

 つまり、プルデンシャルはアメリカ2位ということになります。総資産はおよそ7600億ドル、80兆円に及びます。主たる業務は生命保険事業です。フォーチュン誌の実施する「WORLD’S MOST ADMIRED COMPANIES」(世界でもっとも賞賛される企業ランキング)の生命保険部門で2016年1位になっています。

 

 ちなみにこの「WORLD’S MOST ADMIRED COMPANIES」(世界でもっとも賞賛される企業ランキング)の総合1位はアップルが2007年から2016年まで9年連続で獲得しています。

 

 生命保険業界において、アメリカはもちろん、世界的にもトップレベルの資産内容と企業倫理を持ち合わせた企業と言えるでしょう。

 

 創業は古く、1875年までさかのぼることができます。創業者であるジョン・フェアフィールド・ドライデン氏が、アメリカの保険が一部の富裕層に限って門戸を開いていた当時の状況を見て、広く市民に開かれた生命保険商品の開発を試みたことが始まりです。

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※画像はプルデンシャルのサイトから。

 

 このときに保険に関して進んでいたイギリス労働者階級の保険を調べ、参考にしました。参考にしたのが現在のイギリスのプルデンシャル ADR(PUK) です。そのまま社名も使ったので、資本関係は全くありませんが、同じ社名になっています。今では考えられないユルさですね。

 

 日本では旧協栄生命が2000年に経営不振・破たんした時に買収、子会社化して営業展開しています。旧協栄生命は自衛官や教職員を顧客地盤とし、独特の強みを持ちました。その流れを引き継ぎ、特に教職員には強い営業力をを発揮しています。全国全教職員約90万人のうち約4割が顧客になっています。

 

 なお、旧協栄生命は買収に伴い社名を「ジブラルタ生命」に変えています。これは、プルデンシャル・ファイナンシャルのロゴである「ジブラルタロック」がベースになっています。「As safe as the Rock」(ジブラルタロックのように安心安全)という意味が込められています。

プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)のチャートと配当

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2006年11月 株価 81ドル 年間配当0.95ドル
2017年 2月 株価106ドル 年間配当2.8ドル

 

 保険会社ですので、リーマンショックの影響を大きく受けています。しかし、トランプ大統領による金融規制緩和の予測を受けて、このところリーマン前の高値を回復してきました。100ドル超えを再び果たしています。

 

 リーマンショック直後は10ドル付近まで株価が下がっています。2016年にあったチャイナショックでも60ドル付近まで株価が下がっています。金融の中で比較的不況に強いと言われる生命保険会社でも、経済危機時にはかなりの値下がりをすることを示唆しています。

 

 配当はきっちり出しており、リーマン時の2008年には0.57ドルまで減配したものの、翌年にはすぐに0.70ドルまで増配しています。経営が苦しくても減配しない、すぐに増配するあたりはさすがアメリカ株といったところでしょうか。

プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)の基礎データ

ティッカー:PRU
本社:アメリカ・ニュージャージー州・ニューアーク(ニューヨークから至近、1875年創業の土地)

来期予想PER:9.5倍
PBR:1.12倍
ROE:11.6%
ROA:0.74%
EPS:11.2ドル
配当:2.82ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)

 

 配当利回りはおよそ2.6%、まずまずといったところです。今後、金融機関の過度の運用、投資や融資にくぎを刺す法律であるトッドフランク法の見直しの可能性があります。

 

 ドッドフランク法が廃止されれば目先は利益向上が見込まれます。政治動向に株価が左右される神経質な展開が今後も予想されます。

 

 世界の保険会社の総資産ランキングです。1位がフランスのアクサです。2位がドイツのアリアンツです。日本企業では6位にかんぽ生命がランクインしています。

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 ライバルと目されるメットライフの記事です。メットライフが全米トップです。ただし、両社の総資産規模は大きな差ではなく、まさに実力伯仲の生命保険会社と言って良いでしょう。

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