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世界の保険会社総資産ランキング

世界の保険会社ランキング

 世界の保険会社ランキングです。

  会社名 国名 総資産額
1 アクサ フランス 9699億ドル
2 アリアンツ ドイツ 9282億ドル
3 メットライフ アメリカ 8779億ドル
4 プルデンシャル アメリカ 7573億ドル
5 中国平安保険 中国 7352億ドル
6 かんぽ生命 日本 6864億ドル
7 リーガル・アンド・ゼネラル イギリス 5880億ドル
8 日本生命 日本 5862億ドル
9 アビバ イギリス 5747億ドル
10 プルーデンシャル イギリス 5734億ドル
11 バークシャーハサウェイ アメリカ 5522億ドル
12 ゼネラリ保険 イタリア 5472億ドル
13 マニュライフ カナダ 5079億ドル
14 AIG アメリカ 4969億ドル
15 エイゴン オランダ 4564億ドル
16 JA全共連 日本 4508億ドル
17 CNP フランス 4305億ドル
18 第一生命 日本 4161億ドル
19 チューリッヒ スイス 3819億ドル
20 中国人寿保険 中国 3777億ドル
21 明治安田 日本 3251億ドル

World's Top Insurance Companiesから作表

 

 総資産額はドルです。非常に雑駁ですが、計算しやすい1ドル100円とすると、

1位 アクサ   97兆円

2位 アリアンツ 93兆円

3位 メットライフ88兆円

 となります。意外ですが、米国企業が1位ではありません。

世界の保険会社概況

アメリカ

 アメリカはメットライフが1位です。シティグループ傘下にあったトラベラーズやアリコを買収して大きくなっています。プルデンシャルは世界で4位です。14位のアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)はリーマンショックで規模の縮小に追い込まれています。

中国

 中国は中国平安保険と中国人寿保険の2強です。他の業界と同じく、すさまじい勢いで成長を遂げてきています。世界的にも重要な運用会社の地位を築きつつあります。今後も1人あたりGDPが伸びるにつれて保険の需要も上昇すると思われます。

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拡大し続ける中国生命保険業界の現状 | コンサルティング | 大和総研グループ

 

 この市場の伸びは他のランクインしている保険会社には無い強みです。経済は人口と密接に関連していますから、世界一の人口を抱えている中国の保険会社は今後も注目されてよいでしょう。

イギリス

 イギリスはロンドンの世界的保険市場であるロイズ (Lloyd's)を抱えるだけあって、国の規模のわりに大きな保険会社をいくつも抱えます。その中でもリーガル・アンド・ゼネラル、アビバ、プルーデンシャルは3強と言って良く、群を抜いています。

 

 この3社はイギリス国内だけでなく、世界展開をしています。オーストラリアやニュージーランド、カナダなどのイギリス連邦国家だけでなく、旧宗主国の立場を生かして東南アジアなどにもよく浸透しています。

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※ロンドン、ロイズ保険市場のウェブサイトから

 イギリスのプルーデンシャル(Pludential plc)は米国のプルデンシャル(Prudential)とは別です。ロゴが違います。イギリスのプルーデンシャルは収益の多くをアジアに依存しています。アジアの大都市でロゴをよく見ますね。

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 アメリカのプルデンシャルは日本の旧協栄生命を買収し、ジブラルタ生命と名前を変えて営業しています。日本では旧協栄生命の地盤を継承し、公立学校教職員、自衛官に多くの顧客を抱えます。これらの職域での営業力は定評があります。ロゴはジブラルタロックと呼ばれる伝統的なものです。ジブラルタ海峡の岩石をイメージしています。

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日本

 日本は保険大国です。国別ではアメリカのおよそ半分、世界2位の総保険料収入があります。ちなみに世界3位はイギリスです。そのため、外資から見ても魅力的で、日本市場には多くの外資保険会社が参入してきました。

 

 日本企業のトップはかんぽ生命です。郵便局という安心感、国営時代の蓄積がものを言います。2位は日本生命です。資産運用会社としても盤石の実績を国内で重ねてきました。3位は全共連、JAです。農協の地域ネットワークを生かし、特に地方において絶大な営業力を持ちます。

 

 日本は世界的に見ると中小規模の保険会社が多いので、今後引き続いて買収や合併劇が見られると思われます。日本は基本的には今後は縮小市場、成熟市場になります。日本人の保険好きは市場の拡大に大きく寄与しました。今後は収益の確保が課題になってきます。

世界の保険会社総資産ランキングのまとめ

 今のところ、大きな保険会社はほとんど先進国か人口大国の企業です。今後はインドやインドネシアなど人口を多く抱える成長国での保険事業の伸長が見込まれます。それはこの20年での中国をみても明らかです。

 

 どこの保険会社も買収戦略が盛んです。有望な国の子会社を買収し、子会社を通して経営参加する。そういう形で世界展開を図っており、日本企業も含めて成長国戦略が注目されるところです。

 

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