たぱぞうの米国株投資

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資産全体を見通したコアサテライト投資戦略

資産全体を見通したコアサテライト投資

 今はアセットが多様化していますね。ETF、投資信託、債券、仮想通貨、保険、不動産、太陽光、民泊、などなどですね。種類は多岐にわたっており、逆に言うとそれだけ多くのチャンスもある、あるいはあったということです。

 

 いずれにしても、基本の考えは同じです。何をコアとして、サテライトとするのかということです。手当たり次第に手を広げると管理に手間がかかり、すっきりしません。コアさえしっかりしておけばぶれませんね。

 

 私の場合は、コアは米国株として、サテライトでキャッシュとハードアセットをちりばめているような状況です。これは米国株の価格変動リスクと為替リスクをマイルドにしてくれ、心地の良いものですね。

 

 さて、今日は資産全体を見通したコアサテライトとということでご質問を紹介します。

サテライトとしての投信選択は何がベストか迷います

たぱぞうさん、こんにちは。

40代後半、会社員です。50代の会社員の夫、小学生の息子がいます。ブログ、Youtube、ご著書で勉強させて頂いております。いつも有益な情報をシェア頂き、本当にありがとうございます。

 

 2000年のITバブルの頃、少しだけ投信を購入し、その後の株価暴落で放置していたのですが、この頃再度再開しました。今回メインでご相談したいのは投信の選択です。

 

 資産状況は以下の通りです。

 

  • 現金(生活防衛用として手を付けるつもりはありません) 800万円
  • 日本株式:1500万円 5-7銘柄ほど
  • 米国株式:70万円
  • 投信(SBIのS&P500):350万円 (始めに300万円一括購入、その後毎月10-11万程度 NISA枠で購入)
  • 投資用待機資金:680万円

確定拠出年金:    

  • 野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI:420万円
  • 野村DC外国債券インデックスファンド :110万円
  • 野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け):135万円
  • 定期預金:1360万円

 その他に55歳で満期になる終身保険:年30万円 (たぱぞう様のブログ・動画であまりいい選択でないことはわかっていますが、解約するストレスを考えるとこのままでいいという判断です)

 

 日本株式は少しづつ失敗もしながらですが、現時点で確定・評価損益あわせて210万円ほどです。日本株は大型株もやりましたが、今後は中小株を中心に、米国株は大型株中心に運用するつもりです。信用取引はせず、一銘柄MAX500万円までとしています。趣味と言ってもいいくらい、自分でも驚くくらい楽しんでいます。

 

 投信はインデックスでコスト重視、S&P500が一番いいだろうと判断しています。現在確定供出年金の定期預金分を野村DC外国株式インデックスファンドに分散して変更していこうと思ったのですが、このファンドとS&Pの基準価格の推移がほぼ同じであり、リスク分散にならないなと認識しました。

 

 ただ、確定拠出年金のラインナップではあまりいいと思うものが他になく、この中では野村DC外国株式インデックスファンドがベスト、既に保有している外国債券、REITもピンとこないこともあり、今もSBIのS&P500を別に振り替えたいと思い始めました。


 ただ、色々考えてインデックス投資はS&P500がベストという結論を出してしまったので、なかなかサテライトとしての候補が見つかりません。NISAを有効活用したいと思っているので、S&P500に代わるものを何とか見つけたいと思うのですが難しいです。何か決断するにあたってのヒントをいただけませんでしょうか。

 

 初心者ゆえ、認識違い、見落とし等も大いにあるかと思います。サテライトの投信選択以外でも何かお気づきの点ございましたらたぱぞう様のアドバイスを頂けると大変ありがたいです。なお、年齢の割にかなり投資スタイルはリスクが高いと認識しておりますが、夫の資産は私の数倍あり、現金比率が高いということで、私の資産は投資に振り分けてOKという了解を得ております。特にFIREの希望はありません。

 

 以上よろしく御願いいたします。

資産全体で考えると日本株も立派なサテライト

 ポートフォリオ全体で考え、日本株のアクティブな投資部分をサテライトと考えられてはいかがでしょうか。

資産全体を見通したコアサテライト投資戦略

資産全体を見通したコアサテライト投資戦略

 正直、長期投資に関してはS&P500が最も楽で、安定しています。あえてサテライトを置く意味も様々です。マイルドなものはリターンが甘く、高リターンのものは値動きが激しいです。


 一方でQQQなどハイテク系の値動きの軽いものをサテライトにする、比較的安定しているセクターETFのVHTをサテライトにする、このような方法はよく見ますね。


 最も楽な管理はインデックス7:現金3の比率です。かつては債券投資も一定の存在感を持っていました。その場合は債券を4として考えるのが一般的な分散投資でしたね。


 確定拠出年金だけ、NISAだけで考えず、資産全体のバランスで考えると良いですよ。そう考えると、実はすでにコアサテライトの投資はスタートしているのですね。ご参考になれば幸いです。

 

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