人生3フェーズ法とは何か
私は、人生を3つのフェーズに分けるということを意識してきました。どのような方法かというと、このような形です。
- フェーズ1:学生などインプット時期
- フェーズ2:勤め人など社会貢献期
- フェーズ3:起業、自由人など人生の総まとめ期
「ああなんだ、そんなことか」と思われるかもしれません。シンプルですね。
私はすでにセミリタイアをしているので、去年からフェーズ3の生活に入っています。思いのほか時間がなく、残業までしている始末です。フェーズ3に突入したからわかることということで、いくつか記しておきたいと思います。
フェーズ1:インプット期
フェーズ1は人生におけるインプット期です。多くは学生として過ごします。義務教育では社会の幅広さ、あるいは遊びの楽しさなどを学びます。高校・大学は学力によってある程度同質化したコミュニティになりますが、そこでも友人から学び、人によっては学習から多くを学ぶのでしょう。
私はあまり授業に熱心に出るほうではなかったですが、それでもそのころに読んだ本や人から教えてもらったことは今に繋がる知識になっています。
才能のある人はこの時期にすでにやりたいことを見つけ、起業家になったり、あるいは芸術家になったり、自分ひとりで社会に貢献していく何かを見つけています。独力で社会貢献したり、稼いだり、そういったことがすでにできる人たちですね。よほどの実力と運がないと、この時期に独り立ちすることはできません。
かれら起業家はその後20年を経て、上場を果たしたり、会社を売って海外に移住したり、そういった成果を残しています。しかし、私の場合はそういう突出したものはなかったので、組織で生きる道である就職を選びました。
とはいってもやりたい仕事があったのでやや遠回りをしています。
フェーズ2:社会貢献期
フェーズ2では就職をし、組織での仕事を通して社会貢献をしていきます。私のように独力で社会貢献をしていく、あるいは稼ぐことができなくても、組織で仕事をしていくならばなんとかなりました。
チームプレーは大切で、ありがたいことに1人の時以上に力を発揮することができるのです。それが組織の良さです。 いわゆる護送船団的に運んでくれるのです。
いずれにせよ、いわゆる私たち社会人と言われる人たちの多くが、この「フェーズ2」に属するということになります。この「フェーズ2」で選んだ仕事が天職である場合、そのまま「フェーズ3」へ昇華し、自由度を高めていくことになります。
もっとも、このフェーズ2でのミスマッチは大変な苦痛を伴います。フェーズ1からの仕事選びは本当に慎重になったほうが良いですね。しかし、人生3フェーズ法ならば、まだまだ絶望することなく次へ向かうことができます。
フェーズ3:起業、自由人など総まとめ期
フェイズ3は起業、自由人など人生の総まとめ期です。生きたいように生きる時期ですね。もしかしたら退職後の嘱託を選ぶかもしれませんし、フェーズ2で得た知見や人脈を活用して独立するのかもしれません。
ともかく、自由に自分の裁量を最大限に発揮して生きていく、というフェーズです。もっとも人によってはフェーズ1でこの領域に達するのでしょう。あるいは、フェーズ2の組織での立場が変わって、フェイズ3に昇華するパターンもあるのでしょう。
イメージとしては、裁量が大きく、ストレスが少なく、自由である。こういうフェーズがフェーズ3です。私は高齢化社会、つまり寿命が長くなるという現代社会においてフェーズ3をいかにイメージしておくのかというのが大きな私たちの命題になると思ってきました。
フェーズ1、フェーズ2はレールのようなものが漠然とあり、周りを見ながら行動することも可能です。しかし、フェーズ3はいわゆる模倣できるロールモデルが多様化します。それまでの人生経験から何をしたいのか、自分なりに見極めておく必要があります。
それぞれのフェーズの年限はいかほどになるのか
それぞれのフェーズは私は25年をイメージしていました。私がやりたかった仕事についたのが25歳だった関係もあるのですが、ちょうどよい年限かと思います。社会人2,3年目というのはインプットのほうがはるかに多いですから、フェーズ1に属するという考えです。
- フェーズ1=25歳まで
- フェーズ2=50歳まで
- フェーズ3=75歳+α
こういうことになります。フェーズ2は早期退職で退職金を上積みできる場合もあるでしょう。また、フェイズ3の75歳は健康年齢に照らし合わせると妥当性のある数字になっています。いずれにせよ、厳密なものではなく目安として心掛けています。
私の場合はフェーズ3へのあこがれが強く、40代前半で移行しました。前倒しですね。
自分の人生は自分で作る
今の立場というのはある意味では、今までの行いや努力、そして運、これらの総和にしかすぎません。運、たとえば氷河期世代のような不運な不可抗力も大きいのですが、どこかで過去を断ち切って前を向かなくてはいけないと思っています。過去を振り返るのではなく、未来に生きる、そのほうが幸せだからです。
自分の人生は誰のものでもなく、自分のものです。やりたいことはたくさんあるけれど、時間は有限です。フェーズ1、フェーズ2をどのように過ごし、フェーズ3、そのあとでどのように人生を粛々と閉じていくのか。そう考えていました。
しかし、フェーズ3に移行して思うのは、実はフェーズ4があるのではないかということです。
それがどのようなものかは漠としているのですが、どこかで総括し新しい一歩を踏み出すのかもしれません。新たな投資かもしれませんし、なにかボランティアのようなことかもしれません。
まだまだフェーズ3は中途ですが、次のことを考え始めています。そう考えると、フェーズ3のセミリタイアはゴールではなく、実はスタートだったのかもしれません。
関連記事です。
どのように50代以後を過ごすかということですね。
フローをストックに置き換える、それが投資です。
生き方の多様化、価値観の多様化ということですね。