投資初心者向けの、おすすめ本をズバリ3冊に絞る
初心者向けのおすすめ投資本3選ということで、今日は取り上げてみます。
相場はどうしても上下動があり、一喜一憂しがちです。しかし、どのような時も拠り所となる「何か」があればぶれずに投資を続けることが可能です。
人の心理は市場が弱くなれば売りたくなり、高くなれば買いたくなるものですね。
本当は真逆であるべきなのですが、それはなかなか難しいですね。そのために、資金を定額定期投資をしていくのが「誰でもできる投資法」ということになります。
今回ここでご紹介する本は、誰でもできる投資法、長期投資に言及している本です。
おすすめ投資本1冊目。「株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす」
- 作者: ジェレミー・シーゲル,瑞穂のりこ
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/23
- メディア: 単行本
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ジェレミー・シーゲル氏の「株式投資の未来」は、私たちに長期投資のすばらしさ、米国株投資の有望さを教えてくれます。データが豊富で、しかもわかりやすい。何度読んでも納得できる内容がつまっています。
本書の主張は端的に言うと、「配当を得て再投資をしていこう」ということですね。割高株をつかむことなく、堅実な株を買っていこうということです。個別株投資にも言及していますが、難しく感じられる人はシンプルに投資信託やETFで実行すればよいでしょう。
取り上げている個別株にはやや時代を感じますが、エッセンスをつかんで置き換えて考えればよいですね。
おすすめの投資本2冊目。「敗者のゲーム」
おすすめの投資本2冊目は「敗者のゲーム」です。発売日は2015年になっていますが、これは改訂版です。初版は1985年です。実に30年以上前の名著ということになります。この本はインデックス投資が最強であると定義づけています。
負けないことの大事さに着目し、ミスしないテニスが素人のテニスゲームの作り方、とした点が分かりやすく、意識しやすいかと思います。
次にあげるランダムウォーカーと主張は似ていますが、読みやすさではこちらの敗者のゲームのほうが良いかもしれません。
おすすめ投資本3冊目。ウォール街のランダム・ウォーカー
最後は「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。テクニカルチャート分析を否定しています。また、長期投資の優位性についてデータを用いて証明しています。
シニカルで洒脱な表現は面白いのですが、「株式投資の未来」「敗者のゲーム」の2冊より若干読みにくいかもしれません。
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本
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内容は、インデックスETF、あるいは投資信託を長期で持てばよい、という非常にシンプルな主張です。そういう意味ではシンプルに投資の最適解を示しています。
何度読んでも発見があるような投資本こそ、おすすめ
これらの本はインデックス投資という投資の基本であり王道が学べるだけではなく、米国市場での投資の魅力にも気づかせてくれます。
米国市場の良いところは多々ありますが、金融商品の成熟度もあげられると思います。投資書籍の米国と日本の内容の差は、そのまま投資環境や投資商品のクオリティの差と言って良いかもしれませんね。
いずれにしても、座右の書となるような書籍に出会い、ぶれない投資術を身につけたいところですね。過度なリスクを負わず、自分なりの投資観をもってマーケットに臨むことです。そうすれば、インデックスも個別株も退場することなく続けることができますね。
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さらに深めたい方はこちらのおすすめの投資本10選という記事もあります。インデックスに限らず、もう少し広げて取り上げています。いずれにしても、時代を超えて読まれる書籍です。
配当再投資、複利運用で知られるシーゲル先生です。ただ、日本語版の著作には幾分古いところもありますので、そこを柔軟に考えてよいでしょうね。ハイテク株のとらえは、この20年で大きく変容したといえます。
こちらは投資ブロガーが書いた本をまとめたものです。投資ブロガーの本は、投資観を含めた考え方に触れることができるのが良いところですね。いずれも個人投資家として、どのような思いを持ち、投資してきたかがわかる内容になっています。