たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

バランスファンドとは何か。その基礎基本。

バランスファンドとは何か

 バランスファンドは以下の資産を組み合わせたものが基本になります。

  1. 日本株式
  2. 先進国株式
  3. 新興国株式
  4. 日本債券
  5. 先進国債券
  6. 新興国債券
  7. 国内リート
  8. 世界リート

 この8資産に投資をしていくというのが基本になっています。

 ざっくりと私見を加えてみます。

バランスファンドの日本株式部分

 日本株式はベンチマークにTOPIXが採用されていることが多いです。ただ、TOPIXにしても日経平均にしてもパフォーマンスが米国などと比べると劣ります。日本株式は大型株のパフォーマンスがあまり良くなく、足を引っ張っています。

 

 敢えて日本株式への投資を選ぶならば、有力なアクティブファンドや中小株という選択になります。アクティブは評価が定まっているものがさほど多くありません。そういう意味では選びやすいでしょう。中小株は当たれば大きいですが、中上級者向けです。

 

 難易度が高いので、私はあえて入れなくても良い資産だと思っています。

バランスファンドの先進国株式部分

 先進国株式部分はだいたいMSCIコクサイが組み込まれています。日本以外の先進国に投資する指数です。米国が組み入れの圧倒的な%を誇ります。しかし、日本と同じく成長の鈍化がみられるEU諸国などを入れており、やはりパフォーマンスが米国一本に比べると劣ります。

 

 MSCIコクサイが好みであれば、選択しても良いということになります。私は個人的にはMSCIコクサイはあまり好みではありません。

バランスファンドの新興株式部分

 新興国株式部分はおおむね、2つのベンチマークが使われています。

  • MSCIエマージング・マーケッツ・インデックス
  • FTSEエマージング・インデックス

 この2つです。大きな違いは韓国を含むか、含まないかです。新興国への分散投資をしたいならば、有効なベンチマークになります。ボラティリティはやや高めですが、新興国の高い成長、パフォーマンスを取り入れられるというメリットがあります。

 

 ただ、新興国もすべてが成長国というわけではありません。また、米国金利高だと新興国からは資金が流出、ドルが米国本土に還流するという特徴があります。つまり、価格が下がります。

 

 ボラティリティが高いので、チャイナショックの時のような大きく下げたときは妙味がありますが、特にコツコツ投資をしなくてもよいかと私は思っています。

債券は株式にパフォーマンスが劣後します

 債券はまとめて付け加えると、パフォーマンスが株式に比べると劣ります。その分、経済危機の時には底堅い動きを示します。特に米国短期債などはそうです。逆に、利回りの良い長期債、あるいは新興国債券というのは値動きが多く、本来のディフェンシブさというのはあまり備えていません。

 

 そういう意味では、短期債やETFのBND・AGGなどは使いようです。しかし、これも給与からの損失補てんが困難なレベルまで資産が成長してから意識すればよいでしょう。

 

 数十万、あるいは数百万といった投資規模であるならば、キャッシュポジションでリスクを管理していくほうが現実的です。種銭が小さい時にはパフォーマンスを上げるべく、ある程度のリスクを取らざるを得ないですね。そのため、株式の部分を増やし、リターンを狙うのが王道です。

バランスファンドにおけるリート部分の考え方

 リートは利回りと値上がりの両方が狙える資産です。しかし、景気への感受性が非常に高く、値下がりするときは株式以上に値下がりします。つまり、分散投資と言いながら、殆ど株式と同じような値動きをします。

 

 これもポートフォリオのちょっとしたスパイスとしては面白いです。ただし、リートファンド・ETFの信託報酬は株式より高いことが多いです。また、将来的に人口が減るような国は不動産需要も落ちますから、成長国のリートに限定されるということです。

 

 そう考えると、金融危機時に妙味が生まれやすいですが、無理して組み込むようなものではないということです。

バランスファンドへの私見

 まず、バランスファンドは以上に述べたものを総花的に盛り込んだものです。そのため、パフォーマンスは長期では株式単体のファンドに比べると劣ります。しかし、債券部分を考えると、不況時にはそこそこの耐性が効いてくると考えることもできます。

 

 一番の弱点は信託報酬の高さです。おおむね0.5%以上のものが多く、そこは悩みどころです。ウェルスナビやTHEOのように手法を学べるというのならばまだ良いのですが、そういうわけでもありません。

 

 以上、概論的に触れましたがこうしたことを踏まえてご質問を紹介します。

バランスファンドとひふみの組み合わせ

 たぱぞうさん初めまして。
 老後資金のことを考え、株や投信の勉強をしているうちにこのサイトにたどりつきました。


 当方34歳妻子ありの一般のサラリーマンです。

 

 今回お聞きしたいのは現在、毎月もしくは特定月に定額で投信積立をしているのですがバランスがおかしくないかといった点と他に良い商品があれば教えていただきたいといった点です。もちろん外国株もありです。


 ただし月に使える金額は見てもらえるとわかるとおり少額です。

投信積立状況

  • セゾンバンガードグローバルバランスファンド 5000円
  • ひふみプラス 3000円(NISA)
  • ひふみ投信 5000円(賞与月は30000×2)
  • 大和i-free 8資産バランス 2000円(NISA)

 楽天の全米株式にどれかを変えても良いのですがこのブログを拝見すると資金がある時に直接VTIを買うほうが良さそうでしたのでそのタイミングでVTIを買っていこうかと考えています。アドバイスお願いいたします。

バランスファンドの最適解になりうる

 どれも人気ファンドで、外してはいない商品選びです。正直、運用額からすると、気にするほどの差異は出てこないでしょう。敢えてコメントするならばこういうことになります。

  • セゾンバンガードは下記のチャートをどう評価するかによる
  • 日本株投資でひふみを選ぶのは1つの答え
  • 大和i-free8資産バランスを選ぶのはバランスファンドの中では悪くはない

 

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 上記はセゾンバンガードグローバルバランスファンドのチャートです。10年でおよそ1.5倍の基準価額です。このパフォーマンスで満足ならば、買っても良いでしょう。また、不況時に6割まで減ったのを上々とみるかどうかというところです。悪くは無いですが、やはり信託報酬をどう考えるかというところですね。

 

 ちなみに全米株式ETFのVTIならば、リーマンショックを挟みつつも2.6倍になっています。

 

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 こちらは大和i-free8資産バランスですね。1.15倍とパフォーマンスが良く見えますが、2016年の9月からということで、時期に恵まれています。同時期の株式ETF、全米株式ETFのVTIなどでしたら1.3倍になっています。

 

 ただ、こちらは信託報酬が0.22%です。ごちゃごちゃ考えずにバランスファンドを買いたい、そう思うならばこれは最適解の1つになります。圧倒的なコストパフォーマンスがあります。

 

 ただし、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の信託報酬は0.16%になっており、業界最安であることを知っておいても良いでしょう。

 

 とはいえ、私が質問者様の立場でしたら、VTIあるいは楽天全米株式一本にします。おそらく、今までのような数年間のパフォーマンスは望めないでしょうが、それでも買い足せばよいだけなのでシンプルです。

 

 明らかに手間のかかるバランスファンドの信託報酬がここまで下がっているので、楽天VTIももうちょっと下げていただけないかなぁとは思うところです。はるかにシンプルですからね。

 

関連記事です。

  こちらもバランスファンドに関してのご質問でした。こちらは6資産ですね。

www.americakabu.com

  ある意味バランスファンドのウェルスナビとTHEOの運用実績です。なかなか健闘しています。

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  グローバルバランスファンドから米国ETFへの乗り換えのご相談です。

www.americakabu.com