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たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

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インドで高額紙幣の使用が突然に廃止。モディ首相の挑戦。

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インドが高額紙幣の使用を廃止

 インドで2016年11月8日に高額紙幣の停止を断行しました。下記の記事では病院、鉄道、航空会社、ガソリンスタンドでの使用は認められる、と書いてあります。

 

 しかし、実際にはすでに受け取りを拒否されているケースがほとんどで、事実上高額紙幣の流通がストップしています。ただ、インドではドルもそれなりに流通していますし、小額紙幣は使えるので全く何も買えない状態というわけではありません。

 

 しかし、手元に高額ルピー紙幣をため込んでいた、あるいは商売用に持っていた人は不安でしょうがないでしょう。事態を悲観した自殺者も出ていますから、穏やかではありません。

 

 都会の大企業のように普段から決済を銀行や小切手で行っていれば問題ありませんが、山奥や田舎の商店などは影響がそれなりにありそうです。

 

 最高額紙幣が使えなくなるということは、日本では1万円札と5000円札が使えなくなるということですから、その衝撃が小さくないことがわかります。

 

インドのモディ首相は11月8日午後8時(現地時間)にテレビで演説し、現在流通している高額紙幣を、4時間後の9日午前0時で廃止すると突如発表した。偽造紙幣や資金洗浄など、ブラックマネー撲滅のためだとしているが、現地では大勢の人が、旧札を新札に交換しようと銀行に押しかけている。ハフィントンポスト・インド版などが報じた。

 

廃止対象となるのは、現在流通している紙幣のうち、最高額の1000ルピー札(約1600円)と、2番目に高額の500ルピー札(約800円)の2種類。インド中央銀行は新たに2000ルピー札を10日以降に、新デザインの500ルピー札を数週間以内に発表する予定だが、それまでは銀行などに一旦貯金して預けたうえで、新札として引き出してほしいと呼びかけている。11日までは病院や鉄道、航空会社、ガソリンスタンドなどに限り、旧紙幣での支払いが認められる。

 

モディ首相はこの日、「ブラックマネーと腐敗が、貧困撲滅の最大の障害となっている」とテレビで演説。偽造紙幣や汚職、資金洗浄などの根絶が目的だとしたうえで、「パニックになる必要はありません。あなたのお金は残ります」などと、国民に語った。

 

混乱を避けるために、インド全国の銀行や郵便局が9日は閉鎖となる。このため、ATMに長い列が続く光景が、インドじゅうでみられた。

「4時間後に紙幣が使えなくなります」インド首相が突然発表 なぜ?

 

 

 非常に突然な発表で、インドの首相の権力の絶大さに驚かされます。議会を通さずにやれるということは、立法化しなくてもこれだけのことが断行できるということです。アメリカ大統領選の日、当確が出た後のタイミングで行ったことから、周到に練られた計画的なものであることは間違いありません。

 

 実際に2014年にインドの首相になった時に、身分証明のIDカードを提示すれば予期しなくても誰でも銀行口座を作れるというキャンペーンをしており、国民全てが銀行口座を作れるような制度作りをしています。

 

 そうした制度を整えたうえで、新紙幣への切り替えを断行しました。

 

 とはいえ、インドでは決済が現金で行われることが多いため、多くの商売に関わる人が手持ちの高額紙幣が使えなくなっています。混乱を避けるため9日から銀行や郵便局は閉鎖になっています。

 

 その後数週間を経て、新札への切り替えが行われます。

高額紙幣流通ストップの背景

 インドのマフィアやテロリストの資金は表に出てこず、現金で保有されていることが多々あることから、これを一気に殲滅することがねらいです。銀行を通さず、現金だけのやり取りならば表に出てこず、資産も不明、納税も無縁となります。

 

 お金を銀行に預けられれば、政府機関による調査が可能になります。口座はIDカードと連携していますから、ブラックマネーや不自然な巨額の出入金は政府へ筒抜けとなります。

 

 インドでは納税システムや国民の資産把握のシステムがまだ成熟しておらず、様々な弊害が起きています。所得税をきちんと納税したのは全国民の1.6%という説もあり、長年の懸案でした。

 

 モディ首相はカリスマ的な人気があり、様々な困難を克服した英雄視されている政治家です。絶大な国民からの支持が無ければできない荒療治だと言えるでしょう。逆に言うと、これによりインドの経済的、政治的な腐敗に打撃を的確に与えることができるならば、伝説的な政治家として記憶されることになるでしょう。

モディ首相とはどのような人なのか

 地盤は西部のクジャラート州です。パキスタン国境の海岸部に位置します。ここで首相を2014年まで3期にわたって務めました。その間、外資の誘致や経済成長に必要なインフラの整備に手腕を発揮します。クジャラート州はインド国内でも有数の工業地帯です。現在もインドでもっとも経済成長を遂げている州です。

 

 モディ首相はそのクジャラート州の首相時代から日本とも縁が深いです。安倍首相やスズキの鈴木修会長と親しく、実際に産業や投資の誘致に成功しています。なお、この高額紙幣の使用禁止を行った後、10日~12日まで訪日しています。思い切った決断をしたわりには平常運転です。

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平成28年11月11日 日・インド首脳会談等 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ

 

 汚職や賄賂、コネクションがものを言わせがちなインド政界において、モディ首相一族はそれらしきものがありません。親族は小売店の小店主、母親は小さなアパート暮らしといった具合で、露骨な親族の主要ポスト登用が無いのです。このような清廉さも広く支持される理由です。

インドの今後に注目したい

 インドはいずれ世界一の人口を抱える国になります。しかし、前述のような後進的な社会システムや汚職や腐敗、優秀な人材を活用するための阻害要因になっているカースト制度などが絡み合い、経済成長を妨げる側面がありました。

 

 今回の政策が成功すれば、懸案の1つが解消されることになります。中国の次に世界経済のエンジンとなるのは高い確率でインドですが、その確率がさらに上がることになるでしょう。

 

※インド株の記事はこちら。参考までに。

www.americakabu.com

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