貯められる人は、超シンプル「一生ものの貯金体質」に変える
非常に心にのこる言葉がありました。ズバリ、
「お金の乱れは、生活の乱れが数値化されたもの」
という言葉です。納得しました。
本書を読んでみて、私の家計は大変にずぼらでよろしくないということが改めて判明しました。収入はチェックしているのでだいたい分かるのですが、支出がざっくりとしか分かっていません。乱れていますね。
出費を把握することから貯蓄は始まるということですねぇ。。。確かにその通りです。毎月の出費はカードで把握するぐらいであんまり知りません。まずいですね。
私は同年代と比べて貯蓄体質だと思っていたのですが、他のミニマリストさんや断捨離ブロガーさんと比べるとザルもいいところというのが最近分かったところです。
ただただ節約してお金を貯めようという本ではない
本書の考え方としては、シンプルに家計を把握して、自分たちの価値観に合うところにお金を使っていこう、残ったら貯めていこうということです。
たしかに日常は物欲刺激の毎日ですから、油断するといつまでたってもお金が貯まりません。ついついものを買ってしまうのですよね。
ただ、読んでみると考え方に共感する部分や自然に身についていることが多いのも事実で、「ああ、だから自然に貯まる生活になっているのだな」と納得する部分もありました。
それは必要なの?(Needs?)、それとも欲しいの?(Want?)
本書で紹介される、「必要なのか、欲しいのか」はかなり重要な問いです。「迷ったら買わない」と似ています。この問いをさらに深めて、必要なものをそもそも絞るというのが大事かと思います。
住居やクルマなんかはまさに「欲しい」の最たるものです。都内であれば住居も値上がりすることがあるでしょう。しかし、クルマはキャンピングカーなど一部の特殊な車を除いて殆ど値下がり、廃車というコースをたどります。
クルマの場合は中古で済ます、軽で済ます、電車で済ます、という代替手段があります。そう考えると、欲しいクルマには手が伸びません。
でも私の場合、家は買ってしまいましたね!!満足もしていますが固定資産税や修繕費を考えるとなかなか高いことは高いですね。土地建物の固定資産税で2万、修繕費積立で2万ぐらい月に余計にかかるのではないでしょうか。するとローンが世帯でおよそ10万ですから、合わせて14万ぐらい月々かかりますかね。
まさにくりびつてんぎょうのいたおどろ、です。
生活の質は思った以上に向上しますが、住むだけで激しい出費です。所得税、地方税、配当税、固定資産税、この国の徴税システムは激しいですね。
話を戻します。
服も「必要なのか、欲しいのか」の問いが必要ですね。仕事をしていると日常の服と仕事の服で分けられますが、両方共通することはユニフォーム化してしまうということです。
定番の服は流行に左右される部分が少ないですから、定番で良いものを買うようにしたいものです。
常に「必要なのか、欲しいのか」を自分に問う習慣にしていると、無駄遣いが減ります。携帯やパソコンも極限まで使い倒し、不要なソフトやアプリを買わなくなります。ゲームは大好きですが、時間もお金も消費するのでやらなくなりましたね。
ブログを始めてからはむしろ、やれなくなりました。でも、ブログはある意味ゲームみたいなものです。
また、飲み会という名の交際費も馬鹿にできません。さらに冠婚葬祭が重なると信じられない額が飛びます。特に、今の日本での冠婚葬祭に関わる費用は日本の繁栄していたころの水準から下がっておらず、生活実態に合っていないですね。実は交際費こそが断捨離しやすい部分で、時間ねん出にも繋がります。
冠婚葬祭は基本行かなくなりました。年賀状もやめました。友人はかけがえのない存在で大事にしたいですが、お付き合いでやりたくないことを続けるのは違うと思うんですよね。粛々と生活の幅をコントロールしています。
年賀状は以前は職場や旧友を中心に数百枚のやり取りがあり、ファイル管理からインク購入まで大変でした。でも、年末年始のあの雰囲気が仕事のような感じで過ぎてしまうのはすごくもったいないということに気が付きました。プリンターもいらなくなりましたし、はがき代もかかりません。なにより、年末時間ができたのがうれしいです。
読んで確信に変わったこと
私が今最も欲しいもの。それは時間と自由だということです。物欲は殆ど無くなりました。
強いて言えば、コカ・コーラ(KO)やマクドナルド(MCD)、ディアジオ(DEO)、ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)、VTIやVYMがもっと欲しいというところでしょうか。・・・・あるじゃないか。煩悩の塊ですね。
ということで、時間創出に向けて、経済的自由の獲得に向けて、支出を管理していこうと思わせてくれる本でした。