ブログ3周年、困難な時代を生き抜く投資術を求めて
おかげさまで「たぱぞうの米国株投資」を始めてまるまる3年が過ぎました。3年前と今の私自身の過ごし方を比較すると、劇的な環境の変化が生じましたね。今後の3年間がどのように変容するのか興味深いところですが、読者さんとともに心穏やかな年月を重ねていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
そもそも、このブログは私が異動のタイミングで同僚や友人たちに「投資の基礎・基本」を伝えるために始めたものです。教えるなどと偉そうなものではありません。あくまで伝える程度のものですね。
さて、私自身は米国株を主たる投資の場にしてから9年になります。しかし、ブログを始めた当初、2016年時点でも米国株投資はまだまだマイナーだったかと思います。
広がらなかったのは、以下のような主張に説得力があったからですね。
- 海外投資に対する為替変動リスク
- 世界分散投資に対しての一国集中投資リスク
- そもそもの株式投資リスク
これらが3つ合わさって、「米国株投資=怖い・リスク」というイメージがあったかと思います。しかし、リスクを取らざるリスクが顕在化しつつある現代社会にあって、米国株投資が一定の広がりを見せてきているのも事実ですね。
3年前と比べて、状況は大きく変容しました。
時代は貯蓄から投資への変化を求めている
もし、私たちの親や祖父母の時代のように、銀行の定期預金が機能していればこのようなリスクは積極的に取りに行かなくても良いのでしょう。あるいは保険で運用ができる時代ならばそれも違ったでしょう。しかし、今は両方とも主たる運用先の1つである日本国債が厳しいですから、利回りが出ません。
かつては、5%以上の金利が普通でした。また、持ち家も買えば値上がりする、転売益を得られるという時代が続いたのです。つまり、普通に暮らしているだけで資産運用ができた時代だったのです。
しかし、今やすでに低金利は恒常化しています。
資産運用をするならばお金を預けて貸すのではなく、むしろ借りて運用をして最大化したほうが効率の良い時代になっています。そこまでリスクを取らずとも、現物で資産運用を個々で行う必要がある時代になっていますね。
持ち家においては、人口減社会を迎えて、日本のほとんどの土地で無価値化が進んでいます。場所によっては資産どころか負債になっていますね。恵まれているのは首都圏を始めとする大都市圏のみです。
これらのことは、私たち一般市民の「投資運用先の消失」を意味します。普通に暮らしているだけでは、資産運用ができなくなった時代を私たちは生きているのです。銀行口座ではお金が増やせない、持ち家を買った瞬間に減価する。そういう時代だということです。
親世代、祖父母世代とは違ったマインドセットが必要になるのは、こういう理由からです。親世代、祖父母世代が海外株投資と聞いて「えっ!?まず財形、まず保険、まず定期預金でしょう!?」となるのは自然な反応です。
いつの時代も変わらないものを不易といい、変わるものを流行と言います。資産運用というのは、世界情勢も含めて流行だということです。つまり、私たちはその時代に応じてしなやかに価値観を変えていく必要があります。さながら水が器によって形を変えるようにです。
それは、米国株投資も同じです。私たち自身の投資スタイルも、世界の情勢によってしなやかに変化する可能性は常に意識しておきたいところです。
変わりゆく私たちの生き方、在り方
このような日本における縮小社会において、私たちの生き方や在り方も変容してきました。たとえば、世帯の人数です。かつてのようなファミリーとしての相互扶助的なコミュニティは薄れ、核家族化の進行、さらには一人世帯の進行があります。
実に、1人世帯の数は40%にも上るといいます。これは、核家族化の究極系ともいえる姿です。この流れは今後もとどまるところを知らないでしょう。かつてのように、結婚に親族や地域、あるいは職場が口を出し、斡旋するという時代ではなくなっています。また、結婚そのものの人生に占める割合が低くなってきているのも事実です。
一方で私たちの年収は細る一方で、社会保障費という名の「見えにくい増税」は続いていくのでしょう。これは一言で言うと可処分所得の減少という形で私たちの生活に反映されてきています。
この2つの要因は、1人ひとりにより経済的な自立を求められることを意味します。かつてのように、大家族で助け合ったり、地域で支え合ったり、例えばご近所で食事を融通したり、という相互扶助コミュニティを持つ人は、特に都市部においてどんどん減っているのです。
今を生き抜く投資術とは
困難な時代を生き抜く投資術として、米国株投資というのは今のところ最適解の1つと言ってよいでしょう。しかし、あくまでペーパーアセットの一部ですから、自分の全財産を明日から一気に投入する、というのは違いますね。念のため。
取り組みやすい投資の提案を目指し、今後もブログを続けていくつもりです。今後ともよろしくお願いいたします。
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