たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

高利回りETFのPFFを買う前に知っておきたい4つのこと

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優先出資証券ETF、PFFは高利回りだが

 私のポートフォリオの中で高い比率を占めるのがPFFです。海外ETFの中でも個性的なETFの中の1つと言っていいでしょう。このPFFというのは、優先出資証券の集合体の商品ということになります。

 

 優先出資証券というのは、こちらの説明に詳しいです。

優先出資証券は、「協同組織金融機関」が自己資本の充実を図るため、会員からの普通出資を補完するものとして、広く一般から出資を募る目的で発行するものです。

 

 株式会社の株式にあたる「出資証券」という有価証券のうち、優先株と同様に、議決権がない代わりに配当の優先権が高く、残余財産の分配においても普通出資者に優先して分配を受けることができるものもあります。

※SMBC日興証券、「初めてでも分かりやすい用語集」より

 

 日本では上場している優先株では伊藤園が有名です。要は、利回りを高める代わりに、議決権やもろもろの株主権利が薄いですよ、ということですね。

 

 あと私たちが普通に買える優先出資証券としては信用金庫など地場の金融機関が発行しているものがあります。信用金庫の優先出資証券は利回りが平均して4%ぐらいあります。

 

 私は居住地の2つの信用金庫の出資証券を満額持っています。満額と言っても、10万円だったり、1万円だったりします。値上がりを期待するものではなく、地元を応援しようという性格のものですね。100万円分買えるかどうか聞きましたが、投資商品ではないということで断られました。

 

 そのうち一つは年額8%の分配金を吐き出したことがあります。それでも、税引き前で8000円程度ですから、手間を考えると微妙かもしれません。しかし、25年持つと元を取れることから、継続して持っていようと考えています。

 

 米国では優先出資証券というのはもっと一般的で、個別に買い付けることもできますし、種類も多いです。米系証券などでは取り扱いも豊富です。さて、今回はその優先出資証券ETFであるPFFに関してご質問をいただきました。

PFFのメリットデメリットは?

たぱぞう様


 初めまして。私、独学で株式投資を10年ほど行っています。ここ数年は米銀Preferred stockを中心にインカムゲインを狙っています。しかしそのメンテナンスが面倒になり、PFFに移行を考えており、PFFの利点、欠点を調査している段階で貴ブログに辿り着きました。


 たぱぞう様は、「米国ETFのVTIとVYMは墓場まで持てる、ほったらかしてOK!」と言われていますが、最近の利上げ局面では、PFFとはいえそれなりのメンテナンスが必要では?と思っています。具体的には、インフレに強いETFへの乗換です。


 全体のポートフォリオ次第ですが、利上げ局面でのPFFの利点欠点について、ご教授頂けないでしょうか?

 

 ということです。Preferred stockというのは優先株、優先出資証券です。米銀はよくこのPreferred stockを出しており、高利回りです。これらを集めたのがPFFです。

債券と利回りの関係から見るPFFの未来

 政策金利が上がると、債券価格は下がります。これは自分が以前書いた記事です。再掲します。

長期金利が上がると、債券価格が下がります。

 

 古くて低利な債券は今の金利に合わせないと市場で売却ができません。そのため、古くて低利な債券は買ったときよりも安く売ることで、金利を実質的に今の金利にサヤ寄せする形にします。

 

 たとえば100円で1%の債券を買ったとします。その後金利が上がり、100円で2%の金利の債券が発行されるとします。すると、1%の債券を市場で売ろうとしたとき、誰も買ってくれません。新しい債券が2%だからです。

 

 そのため、古い債券を値下げします。値下げすることで利回りを2%にし、新しい債券の利回りに負けないようにするのです。

 

 金利と債券の関係はこのようになっています。

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 こういう実態がありますので、利上げ局面においてはPFFも緩やかに取引値が下がることが予想されます。

 

 ただし、トランプ政権は米国内における経済活性化に余念がありません。政策金利を決めるFRB(連邦準備制度理事会:Federal Reserve Board)も非常に慎重に利上げを進めています。そのため、PFFの取引値に与える影響は緩慢なものになりそうです。

 

 また、PFFは分配金が漸減傾向です。これは押さえておきたいデメリットです。今後、金利が上がれば分配金の漸減傾向に歯止めがかかるかもしれませんが、取引値は下がるという悩ましいジレンマが見られそうです。

 

 このPFFの分配金込の10年間のリターンはおよそ50%です。

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 税引前ですが、参考になる数値です。債券ETFということで、ある程度読みやすいリターンになっています。PFFのメリットはここにあると言ってよいでしょう。

 

 ここでまとめておきます。

PFFの特徴のまとめ

  1. 利上げ局面では取引値は下がる
  2. 分配金は漸減傾向
  3. 比較的読みやすいリターン
  4. 金融危機には脆弱で債券的役割を果たさない

 この4点です。私は計算できるリターンが欲しかったのでPFFに投資をしています。購入後は予想通りの毎月分配をささやかながら得られています。これは、毎月のインカムゲインを安定化させる役割を果たしています。

 

 PFFはVTIやVYMと違って、一生持ち続けるかどうかは決めかねています。ただ、こういう金融商品の豊富さが米国株投資の魅力の一つであることは間違いありません。

 

関連記事です。

PFFの記事です。このブログが立ち上がったころに書いた記事です。ポジションはこのころから増やしていません。

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分配金・ 配当に関する考え方はこちらの記事です。利益確定であるということです。

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 どのようなETFが米国で人気があるのかについてまとめてあります。

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