NYダウと日経平均の上昇率
面白いデータを見つけたので引用します。
●過去30年(1985年4月~2016年3月)の上昇率
【NYダウ】1306%【S&P500】1045%【日経平均】35%●過去25年(1990年4月~2016年3月)の上昇率
【NYダウ】566% 【S&P500】532% 【日経平均】-41%●過去20年(1995年4月~2016年3月)の上昇率
【NYダウ】309% 【S&P500】300% 【日経平均】0%●過去15年(2000年4月~2016年3月)の上昇率
【NYダウ】65% 【S&P500】44% 【日経平均】-3%●過去10年(2005年4月~2016年3月)の上昇率
【NYダウ】74% 【S&P500】78% 【日経平均】52%●過去 5年(2010年4月~2016年3月)の上昇率
【NYダウ】61% 【S&P500】74% 【日経平均】52%
私が株式投資をし始めたのが2000年でした。2000年の日経平均と比べると、2016年は-3%です。アベノミクスで押し上げられています。しかし、私が日本株を引退した2010年ごろはどん底で、市場平均はそれこそ始めたころの2000年から-50%程度負けていました。
よく退場せずに、資産をそれなりに伸ばせたものだと我がことながら感心します。売りも少しやりましたが、基本買いから入っていました。だから、まぐれですね。このころは一点集中の逆張り投資でした。そのため大勝も時々ありましたが、今のような楽観的な順張り投資とは精神的なゆとりが雲泥の差でした。
アベノミクスが無ければ日経平均は今も無残な結果になっていたことでしょう。もろもろの批判がありつつも確かな成果は残しています。 未来の富の先食いかもわかりませんけどね。
鉄壁のNYダウでも旬は過ぎている
その点、同じ先進国でも米国株は違います。どの厳しい時期に買っても6割から7割の上昇をしています。配当を含めれば2倍も無理な数字ではないでしょう。しかしさすがに1985年から2016年のような1300%超えはおそらく無理です。
米国株投資が本当に良かった時期は2000年以前であり、2000年以後はITバブル崩壊やリーマンショックなどがあり、それなりに難しい時期だったと言えます。そしてこれからも緩やかな成長という、その流れは変わりません。
もっとも、どの時期に買ってもマイナスになっていないのは特筆ものです。NYダウは2016年に入り最高値を更新しています。だからマイナスにならないのは当たり前なのですが、分かっていても右肩上がりというのは本当に誰でも投資に参加できる安心感を与えてくれます。
株式はまさに紆余曲折のランダムウォーカー、ぶれない投資方針が必要です。
今後、10年後、20年後のリターンはどうなるのか
今までのような1.7倍、1.8倍、あるいは2倍という成長はないと思っています。覇権国がアメリカから他国へ入れ替わるとは思いませんが、競争が激化し、政治的にも経済的にも世界への影響力は今よりも薄くなると予想するからです。
また、長期にわたって上昇チャートを描いてきましたが、何十年も上がり続けるということはまずありません。どこかで調整が入るのが相場だからです。そうなると、今後10年で20%~50%ぐらいの成長レンジに収まっても不思議ではありません。
税引年間配当3%だと10年で30%
キャピタルゲインが年2%だと10年で20%
このぐらいを想定しています。米国株投資を始めてからの実際の配当利率はもっと高く、キャピタルゲインももっと高いですが、私は悲観的に将来を見積もるのが好きなのです。もっとも、これこそがとらぬ狸の皮算用というやつで、未来のことは予想はできても当てることは別の話です。
少しでも可能性の高い地域に資金を振り分け、運営していく方針です。