マネックス証券で始める米国株取引
日本語環境にあるネット証券で米国株を買えるのは5社です。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM証券、サクソバンク証券です。各社それぞれに特徴があります。中でもシェアの大きいのはSBI証券、楽天証券、マネックス証券となっています。
私は各社の特徴を踏まえたうえで、何社か口座を持っています。
実は私が最初に口座開設をしたのがマネックス証券でした。じつに2000年からのユーザーですから、20年近くもお世話になっていることになります。その後、SBI証券、楽天証券と口座を作りました。
各社とも特徴があり、特徴に応じた投資をしたいと思っているからです。現在は3社にプラスして、海外証券口座も開設しました。
今回は、取引手数料の大きな値引きをマネックス証券が発表しました。米国株投資の観点に立ってマネックス証券をご紹介します。
マネックス証券の米国株手数料が安くなった
マネックス証券では最低手数料の引き下げをしました。そのため、少数、少額の買い付けでも手数料負けしないような料金体系に改善されました。
マネックス証券で米国株をする強み
もともとマネックス証券は取り扱い銘柄数の多さで定評がありました。米国市場上場の株式の殆どをカバーしていると言ってもよく、ネット証券各社の中でもこの銘柄数は群を抜いています。
私は海外証券口座も持っていましたが、出入金というシンプルな作業でさえ、正直初心者向けでは全くありません。最初に口座開設をするならば、やはり安定の日系ネット証券会社というのが現実的な選択になるでしょう。
マネックス証券は創業者の松本大氏がソロモンブラザーズ、ゴールドマンサックスと渡り歩いてこられただけに、早くから米国株に注目したサービス展開をしてきました。
今回の手数料改定のインパクトは大きいですね。大きな金額の約定代金に関しては従来通り0.45%ですが、 最低0ドルというのは大きな変化です。日本株に比べると米国株売買手数料はまだまだ割高感は否めませんが、値下げの傾向にあるのでこれからも期待したいところです。
また、マネックス証券は、指値の期日が長いことも特徴です。
Day | 注文日当日の立会時間(※)のみ有効です。 |
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Day+ | 注文日当日の立会時間+立会時間外が有効期間です。 注文発注後、時間外取引終了後までが有効です。 |
GTC |
GTCとは「Good Till Cancelled」の略で、注文が約定するか、キャンセルするまで有効であることを意味します。
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GTC+ | GTCと同じく注文日から90日間有効な注文で、立会時間外も発注されます。 |
GTD | GTDとは「Good Till Date」の略で、注文が約定するか、指定した日付までは有効な注文を意味します。 マネックス証券の米国株取引では、注文日から最大90日の期間内で、お客様にて有効期限を指定でき、立会時間にのみ発注されます。 |
GTD+ | GTDと同じく指定日まで有効な注文で、立会時間外も発注されます。 |
90日の指値期間というのはマネックス証券の強みの1つです。注文形式の多さは、特にヘビーユーザーには嬉しい機能ですね。
グランビルの法則などに基づいて指値をする際には、非常に重宝します。なお、楽天証券でも90日指値はできるようになりました。
配当再投資と定期買い付けができる
マネックス証券では配当再投資ができます。
配当再投資とは保有銘柄で配当金が支払われた場合、配当金の金額を上限に、同銘柄の買付注文を発注するサービスです。配当金はいったん預り金に入金された後、配当金額を上限に自動的に注文をすることができます。
毎月買い付けの定期買付サービスと併用することで、積立投資がはかどりそうですね。
マネックス証券で米国株を始める、メリット5点
マネックス証券の米国株取引のメリットをまとめます。
- 取り扱い銘柄4000銘柄超と特定口座開設ができる証券会社では圧倒的に多い
- 手数料が業界最安水準。
- 指値期間が90日間ある
- 配当再投資ができる
- 定期買い付けができる
証券会社の特徴を踏まえて、各社とお付き合いをする、使い分けるというのが私の投資スタイルです。口座を各社持っておくと、得られる情報も違って、なかなか有益です。
いずれにしても、今後も派生サービスも期待されるマネックス証券です。
関連記事です。
マネックス証券に取材に行った時の話です。より詳しく解説しています。思えば、話の端々に今回の値下げについてのヒントがあったのでした。
こちらはSBI証券の記事です。Eトレード証券という名称だったころから使っていますので、かれこれ20年近くのユーザーということになります。マネックス証券の次に2番目に開設した証券口座がSBI証券でした。
楽天証券の記事です。楽天証券の良さは、画面のみやすさ、操作性の高さでしょう。別画面で外国証券取引画面が立ち上がらないのが個人的には好きですね。また、山崎元氏はじめとするコラムも読みごたえがあります。この頃はSBI証券と楽天証券で業界最安目指して手数料もろもろの引き下げ競争をしています。