米国貸株サービスが始まりました。
SBI証券による米国貸株サービスが始まりました。
内容については下記の過去記事のとおりです。
このサービスのリスクは過去記事で取り上げた2点でした。
1. 株を預けた証券会社が倒産すると株が取り戻せない、かも
2 .配当金相当額として受け取ると雑所得扱い、総合課税扱いになる
米国貸株サービスがSBI証券で始まる - たぱぞうの米国株投資
さて、1の倒産リスクです。今は世界経済も不穏な雰囲気を内包しているとはいえ、比較的落ち着いています。預け先の証券会社が今日明日にどうにかなってしまうということもないでしょう。
2です。これは配当金は基本的にはきちんと配当金として支払われるということです。配当金の支払いが「配当金相当額」で行われてしまうと雑所得扱いになり、総合課税になります。私の場合、税制上非常に不利になります。
SBI証券からは以下のように説明されています。
SBI証券のログイン後のページから
・配当金がお支払いできない場合には、当社は配当金相当額をお客さまにお支払いいたします。
・配当金相当額は、雑所得または事業所得となり、総合課税の対象となります。株式等の譲渡損とは損益通算ができませんので、あらかじめご了承ください。税制の詳細に関しましては、最寄の税務署または税理士等の専門家にご相談ください。
頻度にもよりますが、今後も配当金相当額として吐き出されてこないか注視します。「配当金がお支払いできない場合」というのがどのぐらいの頻度になるのかということです。頻発するようであれば、米国貸株サービスからの撤退をしなくてはいけません。
米国貸株サービスを使って貸株した株の数々
このようになりました。NISAは貸株できないことがわかります。あと、フィリップモリス(PM)とロイヤルダッチシェル(RDSB)もありませんね。これは意図的にそうしたのではなく、自動でそうなりました。
設定を見ると、貸株はできる状態になっているので、今後これらも加わるのではないかと思います。
貸株の金利とは、氷河を必死にのぼるペンギンくんたちのよう・・・。ではないか。
米国貸株サービスの気になる金利は?
9月以降売り込まれているナショナルグリッド(NGG)やiシェアーズ米国不動産ETF(IYR)の金利がやや高いです。有効に使われたようですね。
こんな感じですべての貸株金利を確認できます。
外国株式の画面から
口座管理>口座情報>貸株タブ
を選べば見られます。平均すると、0.1%~0.3%ぐらいの貸出金利です。定期預金金利を考えると悪くはないですね。
なお、この画面から貸株の設定を個別につけたり外したりできます。
米国貸株サービスでの1か月あたり入金額
7.06ドル入金されました。今後、金利に応じて毎月入金されます。仮にこのまま入金されるとすると、1年間で84ドルいただけるということになります。まさにちりも積もれば山となる、です。
仮に5億円程度貸株していると1000ドル近くの貸株金利が入ります。完全に取らぬ狸の皮算用ですが、お金というのはまさに雪だるま式で増えるのですね。どこかに5億円おちていないかな。
さて、話を現実に戻します。この貸株金利分の収入は雑所得扱いになります。20万円を超えれば確定申告の対象になります。
私の場合は長期投資を基本にしています。頻繁な売買は想定していませんから、この米国貸株サービスは良いと思いました。