米国株投資をする人ならば誰もが目にする「Market Hack」
著者の広瀬隆雄氏は「Market Hack」という超有名サイトを運営しています。
本書のミソは1章にあり
全体的に非常にわかりやすく、優れた著書であることには変わりありません。しかし、中でも優れているのが1章です。
1章の内容は米国株投資だけでなく、他の海外株や日本株にも応用できる部分が多いです。そういう意味では株式投資全般に関して通用する普遍的な内容であると言えます。
また、米国株式投資に関していうならば、ヤフーやグーグルサイトの活用法、情報収集法が具体的でよいです。よく、
「米国株が良いのは分かるけど、情報が得にくい。」
という意見があります。しかし、ヤフーやグーグルなどの米国サイトを使えば日本株以上に情報収集できるのが米国株なのです。
英語が得意でなくても情報収集する方法が紹介されています。
米国株投資の投資術10か条とは
本書の中で10か条が紹介されています。
①営業キャッシュフローのよい会社を買え
②保有銘柄の四半期決算のチェックを怠るな
③業績・株価の動きが荒々しい銘柄と、おとなしい銘柄をうまく使い分けろ
④分散投資を心がけろ
⑤投資スタイルをきちんと使い分けろ
⑥長期投資と短期投資のルールを守れ
⑦マクロ経済が分かれば、投資家としての洗練度が格段に上がる
⑧市場のセンチメントを軽視する奴は儲けの効率が悪い
⑨安全の糊代(のりしろ)をもて
⑩謙虚であれ(投資の勉強に終わりはない)
これが非常に砕けて説明されています。ここまで砕けて面白おかしく説明されている投資本は他にないと思います。
また、長期投資一辺倒ではなくデイトレードなどの短期トレードにも対応した投資術が解説されており、投資手法を選びません。一般に米国株投資の本は長期投資を念頭に置いており、あまり短期トレードについて紙幅を割いている著作はありませんから、参考になります。
ま、私はやりませんがw。昼間は仕事に全力投球。夜、米国市場でデイトレをするのはちょっと無理です。
これから米国株投資を始めようとする人にも、すでに米国株投資をしている人にもお勧めできる分かりやすい本です。これを読めば海外株投資のハードルが下がること間違いありません。
海外投資はちっとも難しくありません。日本株のほうがよほど難しいですよ。