たぱぞうの米国株投資

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投資歴13年で2億円近くまで資産を増やした話

投資歴13年で2億円近くまで資産を増やした話

 この10年ほど市況は大変良かったですね。よほど尖った投資をしない限りは、多くの人が資産を伸ばしたのではないかと思います。株取引で普通の人がセミリタイア、アーリーリタイアをするようになったのは、この10年の大きな変化です。

 

 1990年代~2000年代にかけては相場環境が悪かったため、そういう「株長者」のような話はあまり聞かなかったですね。特に長期投資に関しては死屍累々といった体で、取り上げられるのはデイトレーダーばかりでした。

 

 さて、今回は、投資歴13年で2億円近くまで資産を増やしたという、大変すばらしい方からのご質問です。 

米国個別株以外の投資をやってみたい

たぱぞう様

 いつも楽しく拝見しております。

 

 今まで投資を13年ほどしてきたのですが、あまりしっかりとした方針も無く、適当に投資してきてしまいました。これを反省し、もう少し自分の中でっかりとした投資ポリシーを作りたいと考えるに至りました。

 

 悩みは、投資の対象の幅を増やしたいが、その選択肢がわからない、ということです。

 

 両親が亡くなる際に金融資産を6千万円残してくれており、それを適当な投資と収入の余剰とで1憶9千万円まで増やしました(13年間で)


 BRICsブームの際と、リーマンショックの時は大きく資産を減らしましたが、その後はご存知の通り市況が良く、幸いにも順調に資産を伸ばして来れました。

 

現在米国株を中心に投資を行っています。

【資産内訳】

  • 米国株 個別 -6千万円
  • 米国株 ETF -5千万円
  • 日本株 -3千万円
  • 現金 - 3千万円(円)
  • 現金 -2千万円(ドル)

夫 43歳 年収1,100万円
妻 42歳 年収1,200万円

 

 NISA, ジュニアNISAもやってますが、小額なので割愛します。企業型確定拠出年金導入企業で働いているのでiDeCoはやってません。どちらにしても小額です。

 

 何故日本株を持っているのか、というと、S&P連動ETF一択はリスク分散の観点から良くないのでは、という思いから、魅力は感じていないのですが、何となく持ち続けています。ほぼTOPIX連動ETFです。

 

 できればもっと割のいいものに乗り換えたいです。

 

 いつリセッションが来るかわからないので、今は何となく現金比率が高くなっていますが、本来はフルインベストメントで行きたいタイプです。我が家は全く贅沢しないので、お金が出るのは子供達の教育のみです。家も相続した家があり、必要が生じなければこのままでいいと思っています。

 

 全額S&P連動のETFに投資、でもいいのですが、それも怖い、という思いもあり、できれば連動率の低い何かに分散投資できればいいな、と思いつつ、何がいいのか決められません。

 

 不動産も太陽光も機を逸しているような印象なのですが、その辺の知識も無く。ちなみに米国個別株をやっているのは、単純に自分の楽しみからで、特にリターン上のメリットを感じているわけではありません。

 

 外国税額控除やより安いドル転方法、手数料の模索など、面倒もあるのですがやはり個別株投資の面白さには魅力があります。大型株中心なので、ETFにまとめても全体的には大差無いかと思います。

 

 米国株以外の選択肢(5~7千万円くらいを想定)をお教え頂ければ、と思います。仕事と子どもの受験で忙しい兼業主婦ですので、あまり手間のかからないような商品を希望します。

 

 ちなみに夫婦財布が別でして、確定申告をする関係上、夫の収入は知っているのですが、資産は知りません。多分2~3千万くらいじゃないか、と思ってます。昔痛い思いをしたらしく、投資はしていません。財布は別のまま行きますので、世帯でなく個別最適でご検討頂いて構いません。

 

 アーリーリタイアメントは考えておりません。仕事が楽しいので、出来る限り働き続けたいです。お知恵をお貸し頂けますと。長い文章になってしまい、申し訳ございません。

 

※余談ですが、この間日経マネーの取材を受けたのですが、編集者の方にたぱぞうさんのブログを愛読している、という話をしたら、たぱぞうさんを好きな人はまともな人が多い、とおっしゃってました。

2億円近くになると、ステージが変わりますね

 すでに日経マネーさんの取材も受けられたということで、著名なブロガーさんか、ツイッタラーさんなのでしょうか。無欲にサラッと書かれていますが、13年間の投資歴で2億円近くの資産というのはかなりですね。しかも、ご主人とは別財布というところにオーラを感じます。

 

 少々おやんちゃにいくならば、会社を設立してなにかビジネスのようなことを始めるというのも手なのですが、基本的に手間がかかるのです。例えば海外も含めた不動産を始めてみる、太陽光を始めてみるというのが新しいジャンルの投資になるかと思います。

 

 しかし、これらの投資というのは基本的にはCCRベースで動く投資です。つまり、少ない手出しで与信を使って、資金効率を高めるという投資ですね。資産が限られるうちは非常に大きな効果を生みます。

リタイアしようと思えばいつでもできる金額、それが2億円

リタイアしようと思えばいつでもできる金額、それが2億円

 2億円あり、さらにお仕事も楽しくてやめる気が無い。そうなると、手間とリターンのバランスで考えるところがあるかもしれません。

 

 私は、サラリーマン出身のちょっとした資産家というのは、基本的にはペーパーアセットに回帰すると思っています。もともと地主で家業として不動産を営んでいたり、あるいは商売人や職人さんのように家業として実業を営んでいたりする場合と違い、身軽なのです。

 

 ある程度増やしたあとに、資産をどうするか。そうなると、やはり手間のかからない資産に回帰するのかなということですね。ですので、経験として色々つまんでみるのは面白いと思いますが、結局は海外ETF、あるいは米国ETF、投資信託というところに行きつくのでしょうね。

 

 もうちょっと突っ込んだところは、メールでお話ししましょう(笑)。ご質問ありがとうございました。

 

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