たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

独身の生命保険は最低限の契約にしたほうが良いですよ

保険契約は独身ならば最低限で良いですよ。

 保険商品は大量にあります。本来、保険は私たちの生活を互助的にサポートしてくれる存在です。そのため、無くてはならないものの1つと言ってよいでしょう。しかし、昨今ではわけの分からない付加価値が付いているものがあります。

 

 変額保険や外貨建て保険などはその一例ですね。積み立て型も多くは不要なものです。自分で積み立てたほうが、低経費率で運用できるでしょう。あくまで、保険は保険として使うべきで、資産運用は投資信託やETFに任せるほうがよい、というのが弊ブログのスタンスです。

 

 中には、最初の10年で恐ろしいぐらいに低返戻率になっているものがあります。そうなると契約したら最後、解約もできません。いずれにしても、高価なものですから、よく考えて契約することが大事ですね。

 

 さて、今回は保険に関してのご質問です。

独身40代、生命保険に入っていますが迷いがあります。

いつもブログを拝見させていただいております。
投資に対する考え方やこれからの生活について、いつも大変勉強になります。

 

 今回は保険について質問させていただこうと思っているのですが、ブログの方向性から外れるようであればスルーしていただいても構いません。たぱぞう様は保険には加入されていますでしょうか。

 

現在加入している保険ですが(簡単に)

  • 生命保険→年払い約15,000円 保障内容→死亡・高度障害で500万円※保障期間・支払い期間ともに60歳で終了
  • 医療保険→年払い約32,000円 保障内容→入院時・日額3,000円※支払い期間60歳まで・支払い期間終了後は保障内容は一生涯
  • がん保険→年払い約33,000円 保障内容→がん診断給付金100万円(2年に1回)※支払い期間60歳まで・支払い期間終了後は保障内容は一生涯

 年間で約80,000円程度支払っているのですが、ネットなどで保険不要論の記事等を見ていると、果たして自分の保険内容は必要なのかと最近考えるようになりました。

 

 まず生命保険ですが、当方独身であり現在父を受取人としていますが、普通の生活をしていれば私の方が長生きすると思うので死亡保障的なものが必要なのか、また潤沢にではありませんが500万ほどのキャッシュや少額ですが金融資産がありますので、保険で賄っておく必要があるのかなと考えております。


 また医療保険・がん保険に関しましては、高額療養費医療制度がありますので本当に必要なのか、ネットなどでも150万円程度のキャッシュがあれば保険は不要との意見もありますので、このまま払い続けるより、保険で支払っているお金を投資に回した方が今後の人生豊かになるのでは・・・とも考えております。


 ただ医療保険・がん保険は支払い期間があと約15年で、支払い期間以降は保障が一生涯続くので、老後の安心材料にもなるのかな・・・などとも悩んでおります。

 

 保険に関して色々な意見やブログなどもありますが、投資や今後の生活と関連して質問できるのは、たぱぞうさんと思い、今回質問させていただきました。お時間ありましたら、よろしくお願いいたします。


※米国株などを語る会IN大阪、2回目の開催もぜひともよろしくお願いいたします。

保険は独身ならば基本的に不要、不安に向き合うということ

 結論から言いますと、全て無くても良いです。独身だからです。また、手元に500万円というキャッシュもありますね。生命保険程度は残しておいても良いですが、他のものは切ってよいと考えます。ただし、金額的には驚くような金額ではないので、著しく不利益を被っているわけではないですね。

 

 中には、変な保険にうん百万とつぎ込んでいる方もいるのです。

 

 まず、保険に対するおおもとの考えをいくつか示しておきますね。関連記事にも挙げてありますので、併せてお読みいただければと思います。

  • 掛け捨て保険で十分。入院・通院などもこれでカバーできる。
  • 独身に保険は特にいらない。何かあったときに金銭的に困る家族がいる場合だけ考える。
  • 生命保険控除の枠内での活用を考える

 掛け捨ては、若年だと割高になるケースもあります。しかし、主張としてシンプルなので、何歳でも掛け捨てが良いという主張を弊ブログではしています。ご自分の不安と向き合いどうするかを考えてみると良いですよ。

 

 日本人の保険好きはよく知られています。公的な保険制度が充実しているにも関わらず、これだけ保険商品が売れるのは、人の不安と関係するからでしょう。

  • お金が不安

 これは、公的保険の理解を深めて、貯蓄計画を立てれば解決しますね。貯蓄、それから投資です。資産を増やすことで解決します。保険で資産を増やすのは効率が悪いです。

  • 病気になることが不安

 いつかかならず病気にはなります。しかし、若年層から壮年層にかけてはその確率は低いものです。私は前妻を亡くしていますが、こういう例は極めて稀なのです。それも、きちんと貯蓄と投資をしていれば乗り切れます。

  • 漠然とした不安

 不安があるから保険に入るわけですね。そこで何が不安なのかはっきりさせるのが大事です。健康なのか、金銭なのか、はたまた家族なのか。実際に必要な保険内容を公的保険と合わせて考えれば、掛け捨ての内容で十分ということが腹落ちできます。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

関連記事です。

  保険を売ることが仕事になっているFPさんもいられるので、狙いと意図を見抜くことが大事です。

www.americakabu.com

 

  こちらの記事で生命保険のかけ方、考え方が分かります。

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   このパターンが一番苦慮するパターンです。解約返戻金が著しく低くなるという制度を考えた人は、保険業界の収益に多大な貢献をしましたね。

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