たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

【SOXL】は半導体株価指数のレバレッジブル3倍ETF

【SOXL】とは、リスク高めのSOXレバレッジ、ブル3倍ETF

 【SOXL】はDirexion Investments社が運用する米国の半導体の製造・流通・販売を行う世界中の企業の株式で構成される株価指数をベースにしたレバレッジETFです。2010年3月11日に設定されました。マーケットはNYSEです。

 

 インデックスは米国のフィラデルフィア証券取引所が算出・公表している、「フィラデルフィア半導体株価指数(ティッカー:SOX)」です。現在は時価総額加重平均で算出されていますが当初は株価の合計を銘柄数で割った単純平均で算出されていました。

 

 1993年12月1日を基準値を100(200でしたが、1995年7月24日に2:1に分割しています)として算出を開始しています。半導体の製造や流通、販売などを手掛ける30銘柄で構成されています。


 銘柄入れ替えは年1回、毎年9月です。

SOXの上位10構成銘柄

SOXの上位10構成銘柄

出所:NASDAQ OMX website

 

 2021年6月末の上位10銘柄です。おなじみの名前が並んでいます。この10銘柄で60%超のウエイトを占めます。なお、採用銘柄(証券)は、NASDAQ、NYSE、NYSE American、CBOEのいずれかに上場していることがインデックスの採用条件になっています。

 

 半導体について少しふれておきましょう。

 

 半導体は電気を良く通す金属などの「導体」と、電気をほとんど通さないゴムなどの「絶縁体」との、中間の性質を持つシリコンなどの物質や材料のことです。


 半導体を材料に用いたトランジスタや集積回路(多数のトランジスタなどを作り込み配線接続した回路)も、慣用的に”半導体”と呼ばれています。

 

 日本では半導体は「産業のコメ」と呼ばれ、今やほとんどの電化製品、自動車等に使われています。世界的なPCとスマートフォンの普及に加え、途上国・新興国のIT化の進展、さらに近年ではIOT (Internet of Things)の影響もあり、半導体の需要は年々上昇しています。

 

 その結果、ここ数年は世界的な半導体不足に陥っており、半導体の供給がサプライチェーンを左右しています。また半導体セクターは、景気敏感株と呼ばれており、SOXは景気動向に先行する指数と考えられています。

 

 このSOXをレバレッジ3倍にしたETFが【SOXL】です。経費率は0.99%です。S&P500のレバレッジ3倍ETFである【SPXL】も0.96%ですので同じような水準です。

 

 【SOXL】は「ブル」と呼ばれる運用スタイルです。SOXに対応したベア3倍のETFは【SOXS】です。

【SOXL】の上位10位、構成銘柄

 SOXとレバレッジの基礎知識を踏まえ、【SOXL】についてみていきましょう。構成銘柄は当然ながらSOXとほぼ同じになり、上位10位銘柄は以下の通りです。

SOXLの構成銘柄

SOXLの構成銘柄

出所:US版 Yahoo! Finance

 レバレッジを利かせるため、上位2銘柄で約46%を占めるのはSOX指数に採用された企業ではなく、指数のスワップなどデリバティブです。

SOXLの分配金

SOXLの分配金

【SOXL】と【SOXX】の比較

 【SOXL】を同じSOX指数連動ETFである【SOXX】(iShares PHLX SOX Semiconductor ETF)と比較してみます。ちなみに【SOXX】は日本の証券会社では取り扱いがありません。

【SOXL】と【SOXX】の比較

【SOXL】と【SOXX】の比較

青:SOXL
緑:SOXX

 10年で比較すると、【SOXL】が【SOXX】より約11倍高いパフォーマンスでした。5年で比較しても【SOXL】が【SOXX】を4倍以上高い成績を出しています。半導体需要の成長とレバレッジを大いに享受したといえるでしょう。

 

しかしながら、下落相場では下落の勢いが大きく、コロナショック時は大きく下げたことがわかります。上にも下にも3倍の値動きになるからこその変化です。

【SOXL】は上級者向け、値動きだけでなくリスク管理が大事

 【SOXL】は分配を出していますが、レバレッジ商品の投資戦略はキャピタルゲインの追及でしょう。うまく使えば、大きなリターンを得られる可能性があることは過去の実績から伺えます。

 

 ただし、特徴をよく理解してから資金を入れることをお勧めします。レバレッジ商品に慣れている人でも長期で保有することは少ないです。なぜなら、過去に【SPXL】の記事でも触れていますが、以下のような特徴があるからです。

  1. 値動きが激しい
  2. 経費率が高い
  3. 上下動を繰り返すことで、徐々に減衰する面がある

 ほかのレバレッジ商品でもそれぞれに触れていますので、繰り返し触れないことにしますが、激しい値動きのマーケット環境に慣れている投資家でなければ、積極的な利用は避けたほうが無難ですね。

 

 リターンもリスクも原指数の3倍ということを念頭に置いておきたいものです。

 

 【SOXL】は日本の投資家にも人気がありSBI証券、楽天証券、マネックス証券のオンライン証券大手3社すべてが取り扱っています。DMM.com証券も取り扱っています。

 

 レバレッジETFの取引をする必要はありませんが、SOX指数そのものは景気の先行指数とも言われ、米国株投資家であればウォッチしておきたいところです。

 

関連銘柄です。

 レバレッジというのは、使い方次第ということですね。

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 SPXLも人気のあるETFですね。

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 投機の魅力とその罠についてです。

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