たぱぞうの米国株投資

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PEファンドへの投資の基礎基本を考えてみる

PEファンドへの投資の基礎基本

 Private Equity(未公開株)投資を行う企業体があります。外資系ならば以下のようなところが知られていますね。

  • アポロ・グローバルマネジメント
  • ブラックストーン
  • カーライル
  • KKR
  • ブラックストーン
  • ベイン・キャピタル
  • ペルミラ

 すべてが上場企業というわけではありません。日本の個人投資家が株式という形で買えるのは、アポロ・ブラックストーン・カーライル・KKRなどになります。

 

 業績はどこも出入りが激しく、当たれば大きい、外れても大きいという業績傾向にありました。特に業界下位はそうですね。また、いわずもがなですがリーマンショック時はどこも大きな業績変動がありました。その後、これまでの景気回復に乗り、業績は安定的に推移しています。

 

 さて、今回はこのPEファンドへのご質問を頂きましたので、ここでご紹介します。

PEファンドへの投資で、金融セクターへの分散投資としたい

 現在ポートフォリオのセクターのバランスを整えるために金融セクターへの投資を検討しており、なかでも、Private Equity(未公開株)投資を生業としている企業への投資を検討しています。マイナー産業で申し訳ないです。

 

 現在米国市場に上場しているPEファームは4つあり、

  1. APO(アポロ・グローバルマネジメント)
  2. BX(ブラックストーン)
  3. CG(カーライル)
  4. KKR

 が検討の対象となっています。

 

 いずれも超一流の投資会社ですが、私は今のところブラックストーンもしくはアポロへの投資を考えています。以下、私の評価を表した記号とともに見解を述べさせていただきます。

  • ◎ブラックストーン:業界最大手で、50%近い営業利益率をコンスタントに期待できます。直近1年間のリターンも+24%と上記のなかではもっとも優れています。上記4件のなかではやや高値圏にあります。
  • ○アポロ:フリーCFが安定しており、営業利益率も40%程度は期待できそうです。PEだけでなくデット投資にも強みがあります。しかしながら上記のなかだと3番目の規模で、取引高が大きいとは云えません。また加重平均資本コストも11%とやや高めです(他はひと桁%)。
  • △KKR:直近3ヵ年のフリーCFが大赤字で、某ケチャップ屋さんを想起させます。そもそも個人的にファンドの投資スタイル(ファンド期限を設けない)があまり好みではありません^^;
  • ×カーライル:営業利益率こそ安定的に推移していますが、直近1年間のリターンが+1%と物足りないこと、時価総額ならびに取引高が4件のなかでは最小であること、フリーCFが直近3ヵ年赤字のため見送る方針です。

 可能であればご意見をお聞きしたい次第です。そもそもタイミングなどを含めてPE投資会社への投資を行うこと自体についてもご意見いただけると幸いです。投資判断にあたり必要な情報があればおっしゃってください、提供できるかぎり調べて提供します。

 

 乱筆乱文失礼しました、どうぞよろしくお願いします。

PEファンドへの投資の基本的な考え方

 まず、これらの投資グループですが、基本的には非常な競争社会だということですね。同業他社が海外においても日本においても多数社あることから考えても、いわゆるワイドモートさというのは業界最大手でも薄く、常に収益の求められる厳しい世界だということです。

 

 つまり、金融セクターである銀行業などと同じくワイドモートさが無いので、あえてポートフォリオに加えるというのならば、個々の企業業績に着目した投資ということになってきますね。

ブラックストーンの業績推移

ブラックストーンの業績推移

 その中でもブラックストーンは最大手だけあって、比較的安定的です。リーマンショックからの急激な回復が目につきますね。景気が良い限りは業績も付いてくるでしょうから、中期目線での高利回り配当取り、キャピタル取りという投資戦術になってくるでしょう。

 

 配当利回りはいずれも5%から7%と高く、利益の出ている時にしっかり株主還元をしていくという姿勢が明確に出ています。投資ファンドらしい発想ですね。

金融セクターで好みの銘柄

 余談ですが、金融への投資というと、たぱぞうは個人的には以下の銘柄が好みです。

  • MSCI
  • SPGI
  • CME
  • BLK

 これらの企業が好みではあります。広い意味でムーディーズ【MCO】なども入りますかね。理由は、いずれも他社に真似しにくいビジネスモデルを持つからですね。ただし、いずれの株式も2018年末に比べると非常に上昇しました。

 

 金融セクターというのは、一般的に相場の変動の影響を大きく受けます。その変動にうまく乗るのか、それともブレずに買い進めるのか。投資スタイルをある程度決めておくと取り組みやすいですね。

 

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