インテュイット【INTU】は会計ソフトに強みを持つ企業
インテュイット【INTU】は会計ソフトの最大手として知られます。従業員規模は世界で9000人、9か国に19か所の事業所を持ちます。創業は1983年とソフトウェア企業としては比較的古い部類に入ります。
著名なアプリケーションは以下の3つです。
- 中小企業・自営業者向けの会計・給与計算ソフトQuickbooks online
- 確定申告ソフトTurbo Tax
- 会計士、税理士向けのpro connectなどのproシリーズ
- 個人向け資産管理ソフトmint(2009年に買収)
こういったアプリケーション開発、販売に強みを持ちます。特にQuickbooks onlineは加入者を大幅に増やし続けています。やはりここでもキーワードはクラウドです。
また、このQuickbooks onlineの中小企業向けのシェアは90%にもなると言われ、圧倒的なシェアを持ちます。
インテュイット【INTU】のCEOであるBrad Smith氏はオートマティックデータプロセッシング【ADP】の出身であり、この分野に関して知悉していると言ってよいでしょう。大手に強いADPとの住み分けを図りつつ、クラウド化で先行、成功している企業です。
インテュイット【INTU】の基礎データ
それでは、インテュイット【INTU】の基礎データを見てみましょう。
インテュイット【INTU】の配当と配当性向
インテュイット【INTU】の配当と配当性向です。配当を始めたのは2012年からと最近です。配当利回りを追うような企業ではなく、成長性に期待するほうが良いですね。配当性向はおおよそ3割以下で低めです。基本は増配基調ですね。利回りは1%に届きません。
インテュイット【INTU】のBPSとEPS
インテュイット【INTU】のBPSとEPSです。2014年のcheck買収の影響が見て取れますが、EPSは理想的な伸びと言ってよいでしょう。事業内容の堅実さ、圧倒的なニッチ分野でのシェア、EPSの伸びはなかなかの魅力です。
インテュイット【INTU】の売り上げと利益
前述のとおり2014年に支払い請求アプリで知られる「check」の買収をしています。それよりも前の2009年に個人向け資産管理ソフトである「mint」を買収しています。このように、割とM&Aにも積極的です。
会計、お金関係のソフトウェア企業を買収するという姿勢は一貫していますね。
インテュイット【INTU】のキャッシュフロー
フリーCFの伸びが見事ですね。2017年、2018年の営業CFと投資CFのバランスが特によく、高収益体質であることがうかがえます。
インテュイット【INTU】の株価
リーマンショック以後大変よく株価は伸びました。現在200ドル近辺ですが、先に挙げた諸データと照らし合わせると、調整したとは言えやや割高な印象を受けます。とはいえ、成長性を考えると、どの程度に見積もるのかは難しいところですね。
アナリストの見解も割れがちで、昨今の調整局面が影響していると言えそうです。
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ADPはこの手の会計ソフト関係では大手法人に圧倒的な強みを持ちますね。
ペイチェックスとは比較的近いですね。ただ、インテュイット【INTU】のほうがより狭いところを深掘りしている印象です。
こちらも渋い企業です。業績は良いですが、調整しています。