インテルIntel【INTC】は世界最大の半導体企業
インテルIntel【INTC】は世界最大の半導体企業です。特にデスクトップパソコンやノートパソコンのCPUに強く、8割という圧倒的シェアを持っています。
会社の設立は1968年です。シリコンバレーの主と言われたロバート・ノイス氏とムーアの法則で有名なロバート・ムーア氏によって設立されます。2人は当時世界最大の半導体企業だったフェアチャイルドセミコンダクターから独立してインテルを設立しました。
インテルIntel【INTC】が大躍進するきっかけとなったのは、マイクロソフトと同じく1981年にIBMパソコンに同社のCPUが採用されたことによります。インテルはSRAMだけでなくDRAMを世界で初めて開発するなどメモリーにも強みを持っていましたが、CPUの大成功により、メモリー生産からは撤退しています。
1993年には同社の爆発的ヒット商品である「Pentiumシリーズ」をリリースします。486シリーズ以上に大ヒットしたこのシリーズはパソコンの普及と歩調を合わせるようにして世界標準化していきます。
その後、2000年代に入り、coreシリーズやモバイル向けのCentrinoシリーズをリリースし、今も半導体業界の圧倒的なリーディングカンパニーとしての地位にあります。
現在、海外拠点は8か国17か所、海外事務所は50か国以上を数えます。中でもイスラエルのハイファにある拠点は中心的な開発拠点として機能しています。イスラエル・ハイファだけでおよそ1万人の従業員を数えます。
ちなみにイスラエルのハイファはIntelだけでなく、ハイテク産業の一大拠点になっており、グーグルもマイクロソフトも開発拠点を置いています。
画像はインテルのホームページから
インテルIntel【INTC】の配当とチャート
2006年 11月 株価20ドル 配当0.1ドル
2016年 11月 株価32ドル 配当0.26ドル
2017年 11月 株価44ドル 配当0.27ドル
インテルIntel【INTC】は従来のデスクトップパソコン、ノートパソコン向けのCPU開発だけでなく、スマホ関連などの成長分野への主力事業のシフトが喫緊の課題になっています。
それはAMDなど他の半導体企業も同じです。しかし、インテルの場合はパソコン向けが強すぎた分、シフトにも時間がかかると言えそうです。
IBMもそうですが、ハイテク業界の変化の速さはすさまじく、利益を出し続けるためにも迅速な経営判断が欠かせない業界です。その分、競争の激しさは他に類を見ないと言って良いでしょう。
ただ、エヌビディアなどの他の半導体メーカーとの比較から見直しの買いが入り、大きく株価を上げました。
インテルIntel【INTC】の基礎データ
ティッカー:INTC
本社:アメリカ
来期予想PER:15.4倍
PBR:3.2倍
ROE:16.2%
ROA:9.6%
EPS:2.9ドル
配当:1.07ドル
上場:NASDAQ
配当は高めで、2%半ばから3%前半が常態です。毎年のように大規模な自社株買いを行っています。今まで行ってきた自社株買いは106億ドル、48億株にも及びます。日本円にして1兆円以上の自社株買いを行ってきています。
3年平均の売り上げ成長率は2.5%、利益成長率は4.5%です。事業シフトを行っている最中にしては安定的に利益を出しています。株価も比較的安定的なのは活発な自社株買いと安定した業績によるものです。
インテルIntel【INTC】の配当と配当性向
インテルIntel【INTC】の配当は見事な右肩上がりを描いています。それでいて配当性向は50%以内に収まっており、無理のない増配であることが窺えます。今までの期待値が高かったぶん、成長性に不満の声も聞かれます。
しかし、配当からも依然としてワイドモートな優良企業であると言えます。
インテルIntel【INTC】のBPSとEPS
インテルIntel【INTC】は積極的な自社株買いをしています。それが一株資本(BPS)と一株益(EPS)の向上に寄与しています。BPSの伸びに比べるとEPSの伸びは地味に見えます。
しかし、これはグラフの見せ方によるもので、この10年で2倍近くに成長しています。売り上げ規模を考えると十分と言えます。
インテルIntel【INTC】の売り上げと利益
インテルIntel【INTC】の売り上げはこの10年で1.5倍に伸びています。また、製造業ですが圧倒的なシェアがモノを言い営業利益は20%を切ることはありません。やや営業利益の伸び率は物足りない面がありますが、そもそもの額は大きいです。
高い技術と知識の集積に支えられた、典型的なワイドモート企業の特徴が売り上げ・利益から如実に表現されています。
インテルIntel【INTC】のキャッシュフロー
インテルIntel【INTC】のキャッシュフローは潤沢です。営業CFに対しておおよそ半分の投資CFがあります。設備投資にどうしても費用がかかるので投資CFは大きくなりがちです。Intelは機密性を保持する意味でも、CPUの半導体製造ライン(Fab)を完全な自社製造にしています。
外部注文で他社の半導体製造会社に委託をしていません。それでも日本の製造業とは比較にならない比率です。軽いです。
じわりじわりと下値を切り上げており、フリーCFも安定的です。
ただ、昨今の半導体人気に支えられた現在の株価はやや割高圏に入りつつあると言えるでしょう。
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関係の深いMicrosoftです。Microsoftとインテル【INTC】は強固な協力体制でともに成長路線を歩んできました。2010年に入ってからは成熟企業、増配率の高い企業として有名です。
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