ジェニュイン・パーツ(GPC)は連続増配で有名
ジェニュイン・パーツ(GPC)は自動車の部品、工業用・産業用部品、オフィス用品、電子・電気部材の販売をしている企業です。事業ポートフォリオはこの4分野ということになります。
※ジェニュイン・パーツのホームページから
中でも売り上げが大きいのが自動車部品です。この自動車部品部門の売り上げだけで5割を超えます。
ただし2014年度、2015年度と売り上げは微減です。自社株買いの効果でEPSは向上しましたが、会社本体の売上、利益は横ばい状態になっています。
この横ばい傾向が今後も続くのか、それともふたたび微増に転じるのか、2016年以降の決算が注目されます。
もっとも、販売成績に関わらず自社株買いを増やし配当を行うのは、ジェニュインパーツは今に始まったことではありません。連続増配は会社の方針になっており、自社株買いも毎年のように行っています。
ですから、売上と利益が大きく毀損しない限り、株主になれば今後もじわじわとその恩恵が効いてくるものと思われます。
ジェニュイン・パーツ(GPC)のチャートと配当
2006年 9月 株価41ドル 配当0.3375ドル
2016年 9月 株価96ドル 配当0.6575ドル
株価は11月に入って80ドル台まで下落しています。つい先日までおおよそ105ドル台まで上昇する局面が見られました。この下落のため配当利回りは約3%になっています。とはいえ10年で2倍以上の値上がりは十分と言って良いでしょう。
業務内容は地味ですが、連続増配と堅実な経営で知られており、投資家に一定の人気があります。ただ、年間で2割~3割の範囲での株価の値動きを近年は示しており、ボラティリティが高まっているように見えます。
連続増配は59年も続いており、堂々の連続増配ランキング5位です。
ジェニュイン・パーツ(GPC)の基礎データ
ティッカー:GPC
本社:アメリカ・ジョージア州アトランタ
来期予想PER:19倍
PBR:4.05倍
ROE:21.5%
ROA:8.6%
EPS:4.61ドル
配当:2.63ドル
上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)
配当余力は十分です。今後も連続増配記録を更新することは必至です。ROEは21.5%で意外に高めです。歴史があり、配当施策も株主思い、効率経営、というなかなかの優良株です。
3年間平均の売り上げ成長率 3.6%、同じく営業利益成長率1.38%と微増にとどまっています。2013年から2014年に上昇したぶんの数字です。2014年以降は両方減少しています。
2016年度以降の売り上げに期待したいと思います。