FIREを目前に控えたサラリーマンがやっておきたいこと
この数年、マーケットが好調だったこともありFIREをする人が後を絶ちません。FIRE前にある程度資産を築くと、FIREをしても資産の減少よりも資産の増加のほうが大きくなります。つまり、生活費を超える資産の増加があるということです。
こうなると、FIREは非常に楽になります。とはいえ、給与という分かりやすい収入が途絶えますから、事前のシミュレーションは大事です。
さて、今回はFIREするためには、ということでご質問を頂戴しています。
FIREをするか迷っているが、やっておくべきことは何か
たぱぞう様以前、こちらから問い合わせをさせていただいた者です。たぱぞう様のアドバイスを自分なりに消化し、無理なく心地よく投資を続けた結果、株式と投資信託で資産が3000万円になりました。
投資を全く知らなかった私でもここまで資産を増やせたのは、たぱぞう様のおかげだと思っています。ありがとうございます。
今日はFIREについて、ご意見をいただけないかと思い、問い合わせをさせていただきました。私はすでに会社を辞めているのですが、夫が会社の早期退職制度を使って退職しようかどうか迷っています。
そこで、現状の資産でFIREが可能かどうか、たぱぞう様の客観的なご意見をいただければと思います。
夫:46歳 金融資産 約9000万
内訳
日本個別株 6100万
投資信託 680万
SBI全世界インデックス 340万
SBI・V・全米株式 270万
その他(REIT等)
米国株 280万
VYM 150万
ABBV 130万
貯金 2000万
私:45歳
金融資産 約6500万
内訳
日本個別株 900万 優待株・高配当株中心
MXS米株S&P500 130万
MXSナスダック100 100万
投資信託 900万
楽天VTI 380万
eMAXIS slim米国株式(S&P500)390万
その他
楽天VT
eMAXIS slim全世界株式
eMAXIS NASDAQ100
米国ETF 1000万
VTI 300万
VYM 700万
貯金 3500万
配当:200万/年(夫)
30万/年(私)←税引き後生活費:250〜300万/
年間持ち家:なし(賃貸住まい)
子:なし
今の夫の年収は、税引き後で800万弱です。一応、東証プライム上場企業に勤めているので、それなりに福利厚生や社会保険も整っています。
今、早期退職制度を使って辞めると、退職金が1600万ほど出るそうです。
夫は数年前から50歳には会社を辞め、ワークライフバランスのライフを充実させたいと考えていたそうです。私も夫が50歳になったら会社を辞めることには同意ですが、今すぐに辞めるというのは、今の夫の年収を考えるともったいないと思うところもあり、FIREの準備をしてきたわけではないので、不安があります。
そこで、実際にFIREをされたたぱぞう様に、現状の資産でFIRE可能かどうかご意見を伺えればと思っています。私の不安は、FIRE後の生活のイメージがつかないことです。定期的な給与がなくなってしまう不安もありますし、FIREをすると社会的信用がガタ落ちだと思うので、それに伴ってできないことや困ったことがどれくらいあるかのイメージがつかないことも不安の一因です。
そこで、会社員のうちにやっておいた方がよいこと等あれば、そちらも是非ご教示いただければと思います。長くなってしまいましたが、これからもブログ等を拝見して勉強させていただき、たぱぞう様のご活躍をお祈りしています。
十分FIREできる
すでに1.55億、これに退職金を足すと1.7億になりますね。加えてお子さんがいらっしゃらないので、将来設計はしやすいですね。結論としては十分FIRE可能です。日本人の平均的な生涯獲得所得、つまり手取りが2億円程度なのです。殆どそれを満たしています。
さて、FIRE前にサラリーマンの間にやっておくべきこととしては、3つあります。
〇年間収支の把握
直近3年でどの程度の収支か把握しておくと良いでしょう。銀行の年間収支を出力すれば分かります。その上で、節約できるところは節約されるといいです。
〇融資を使うか決める
不動産など融資を使った活動が退職後は限られることが多いです。したがいまして、住宅購入など考えていらっしゃるならば、ローンを組んでおくと良いです。
住む場所が決まってない、あるいは実家を相続予定、ということでしたら無理をする必要はないです。金額が大きいので、焦らないことですね。
〇資産の整理整頓
整理とは捨てることです。整頓とはしまうことです。要は、趣味でないならばアセットの整理整頓をして管理をしやすくするということです。
個別株が多いですね。株式投資がお好きなのですね。こちら、米株のインデックスに比して、本当に効率の良い投資になっているか見極めておくと良いです。
独立前と後で大きく投資環境がかわります。つまり、収入が減りますから下手を踏めないということです。
従いまして、個別株の成績は将来の生活の質に直結する可能性があります。インデックス投資は楽である程度読めるものです。一方で個別株投資は適性がズバリ出ます。
これを見極めておき、パフォーマンスが良ければ継続、悪ければ撤退、そのような含みを退職前に持たせておくと良いでしょう。資産の整理整頓が進めば、収支が読みやすくなります。
目標達成まであと少し、共に頑張りましょうね。
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