たぱぞうの米国株投資

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会社経営者の資産運用、Amazon株をどうするか迷っています。

資産運用は世間の変容を受け止めて行動していくということが大事

 コロナショックは実体経済に大ダメージを与えています。旅行、航空、ホテル、リゾート船、外食、カジノ、会議室、こういった3密にかかわる産業は特にそうですね。

 

 著効な薬が出れば状況はよくなるのでしょう。しかし、意外に消費者のマインドは急には戻らない可能性があるのではないかと私は思っています。逆に一部は新しい生活スタイルとして根付くこともありそうです。

 

 たとえば、今まで会って商談していたようなケースはZOOM面談に置き換わりました。むしろZOOMのほうが生産性が高いケースもあります。移動の手間、時間がかからないからですね。

 

 また、職場で行われていたようなオフィシャルな飲み会も急には戻らないでしょう。もともと職場の飲み会を敬遠していた層もありますし、多忙化極める職場にあって取りやめる1つの口実になりえます。お酒を飲む人自体が減ってきているというのも見逃せないところです。

 

 アパレルのCECIL McBEEが全店閉店を決めました。これも時代の流れですね。今はユニクロなどの安価で質の良い服がどこでも買えます。ネットでもです。10年、20年前の若い人たちよりも明らかに今の若い人たちのほうが、安く、上手に服を着まわしていますね。

 

 一部のマニアを除いて、ブランド名が入るだけで高くなる服や、うんちくが積み重なって高くなる古い服に価値を見出す時代は過ぎ去りつつあります。販売員の着回しに影響されて買うというのも無くはないですが、オンライン全盛にあって昔ほどではありません。

 

 いつがよかった、いつが悪かったという話ではありません。価値観というのは時代によって移ろうという当たり前のことが、これら事象で可視化されているということです。コロナのもたらす変革は場合によってはつらく厳しいものですが、一部は変化を加速したに過ぎないのかもしれません。

 

 たとえば、GAFAMの時価総額の増大などはそうでしょう。急速にオンライン、デジタルがインフラとして浸透しつつあります。この流れは、いつかそうなるはずだったもので、コロナというのはその速度を速めたということになるのでしょう。

 

 さて、とりとめのない話をしたところで、Amazon株をどうするかということでご質問を頂戴しています。

会社経営をしつつ資産運用をしているが、Amazon株の処遇に迷う

たぱぞう様

 突然のメール失礼いたします。私は、50代後半(女性)で、会社を経営(小規模です)しております。投資についてお尋ねしたいことがあり、ご連絡いたしました。


投資歴:

 7年ほど前友人より対面型証券会社を紹介され、現在2社の口座を保有。投資信託や株(少しです)をほぼ営業の方の進めるままに取引をしていましたが、3月からのコロナ自粛で時間ができたことから、投資の勉強を始めました。

 

 その結果、今後は、ネット証券、米国インデックス投資を中心に進めようと思い、楽天VTIやQQQ、興味のあるものを少しずつ売買を始めたところです。


資産状況:

 総資産1億2千万程度。現金/5,500万・投資/3500万・不動産(区分所有マンション2部屋3500万程)など


ご相談:

① 現金を何かに投資したいのですが、債券か投信(円建て)、またはETFかどのようなバランスで持てばいいでしょう?あまりリスクが大きい株式ベースのものだけではなく、債券などに分散したほうがいいでしょうか。何を選んでいいのかアドバイスいただけますでしょうか?


② 円建て投資信託か米国ETF直接投資どちらがいいでしょうか?毎年、確定申告はしていますが、少額なドルの分配金は再投資や申告が面倒な気がします(やり方がわからないのかもしれませんが)。しかし、投信は約定までに時間がかかりそこはあまり好きではありません。現在は、両方に投資していますが、そろそろ大枠を決めたいと思っています。


③ 大変小さいご相談ですが、Amazon株を少し持っており、60%ほどの含み益があります。これはこのまま持っていていいと思われますか?長文、乱文大変申し訳ございません。アドバイスいただければ幸いです。

資産運用上、バーゲンセールは過ぎ去ったといってよい

 今は全体的にやや割高、PEレシオも30倍が見えてきましたね。この非常時にPEレシオだけでマーケットを語ることはできませんが、少なくとも割安であるとは言えないという見解は一致するのではないでしょうか。

資産運用上のバーゲンセールは終わった

資産運用上のバーゲンセールは終わった

 実はGAFAMもそうですね。年始ではAmazonは特に割安で、出遅れ感の目立つ銘柄として注目されていました。1月の四季報のインタビューでも話題にした通りです。その後、急速にその割安感は薄れ、今はほとんど妥当な株価と評価されてよいでしょう。

 

 ただ、先に述べたように社会の変容が後押しする可能性があり、目標達成に伴う売りというのも勇気がいるのは事実ですね。個別株は、基本的には誰かに聞いて決めるより、自分で考え自分で決める力が要求されます。

 

 債券は低金利に伴いよく上がっていますから、これも無理して買いに行く必要はありません。現金で様子を見てもよいでしょう。株式部分は当面は積立金額を決めて、ETFか投資信託を買い付けていけばよいでしょう。投資信託がお好きではないということでしたら、円建ての1655や2558が視野に入ってくるかと思います。

 

 あとはメールした通りです。繰り返しますが、バーゲンセールは終わりました。焦らず急がず、淡々と投資を続けていく、通常モードに入りつつありますね。

 

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  円建てETFとして使い勝手の良い1655の記事です。

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