たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

S&P500積立投資の出口戦略をどのように考えるか

米国株インデックスS&P500への投資と高配当株投資のジレンマ

 S&P500への投資と高配当株投資で悩まれる方は多いですね。私はS&P500への投資をお勧めしています。しかし、いろいろなところで頂戴するご質問は、高配当投資に関わる質問のほうが多いですね。

 

 高配当株、高配当ETFは、将来取り崩さなくても自動的に配当が入るというのが魅力なのですね。

 

 しかし、気をつけなくてはいけないのは、日本株にしても米国株にしても、比較的シクリカルな銘柄が高配当株に多いというところです。もちろん、公益株などは違いますが、エネルギーなどは代表格といえるでしょう。

 

 日本株でいえば、三菱商事などの商社株、オリックスなどの金融株もそうですね。シクリカルな業態にも関わらず累進配当性を公言している企業群が不況が長引いたときにどうするのか注目しています。非常に難しい判断を迫られる予感がします。

 

 そういう意味では、バランスよく時価総額加重平均で企業群を束にしているS&P500などは中庸です。下落があっても納得させやすい株式指標の1つといってよいでしょう。

 

 さて、今日はS&P500への積立投資の出口に関してご質問を頂戴しています。

S&P500積立投資を考えているが、どのように出口を取ればよいのか

 はじめまして。Nと申します。


 これから、投資を始めようと考えている20代です。今は、種銭を集めて米国ETFのS&P500あたりを考えております。今のところは、S&P500を1本で考えております。理由としましては、手元資金が少ないため、資金を集中させることと市場平均のリターンを得ていきたいからです。気になることがありメールした次第です。


 気になることは、出口戦略のことです。仮定の話にはなりますが、S&P500で資産を築けたとします。今のS&P500の利回りは2%くらいなので、分配金はそこまで多くはないと思います。5千万円の場合は、年間100万円程度です。


 そこで、年間「分配金<支出」となった場合、ETFを取り崩して行くことになると思います。その場合は、資産を取り崩す→株数が減る→分配金が減る・資産も減るという状態に陥るのでしょうか。また、極端かもしれませんがこの状態が続けば株数が0 =資産が0になる可能性が起こりうるでしょうか。

 

(考え方が違う場合はご指摘下さい。)


 そう考えると、分配金の少なさが不安に残ります。S&P500ETF1本の資産形成は難しいのでしょうか。


 S&P500ETF1本の出口戦略や他の投資をしていく場合の戦略などご意見をお聞きしたいです。お手数ではございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

S&P500の特性を考えると基準価格の上昇と増配が強みになる、が

 おっしゃる通り、今の目線だと分配金が足りないのではないか、そのために取り崩していったら資産を毀損してしてしまうのではないか、こういう不安がありますね。

 

 しかし、時間を十分とっていくならば、過度の心配は不要と考えます。最も歴史の長いETFであるSPYを例にとってみましょう。

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S&P500積立投資の出口はチャートから読み取れる

 20代ということで、今後30年投資を続けられるとしましょう。

 1990年からのチャートで見れば取引値は40ドル台、分配金は四半期で0.3ドル前後です。

 

 これが、2020年代になると少々のドローダウンがありつつも250ドル、分配金は1.5ドルです。さすがにこのレベルでの伸長は考えにくいですが、取引値も分配金も増えると考えてよいでしょう。

 

 市場平均のリターンを得ていくには、市場全体が伸びていることが前提になります。これは私の私見になりますが、Euro圏と日本などを含む先進国は今後非常に厳しい時代を迎えます。いや、すでに迎えていますね。

 

 S&P500への投資は現状ではベストの投資でしょう。しかも、株安になっていますので始めるには良い時期です。もちろん、予期せぬ感染症であるcovid-19の影響は甚大ですが、それも加味しつつ投資をしていけばよいのですね。

 

 運用だけで引退後の生活をカバーしようとせず、ある程度の勤労、年金などを加味すると無理のない生活が描けると思いますよ。これは、高配当株投資もある意味では同じです。もし、迷ったらお若いので半分半分で両方やってみてもいいでしょう。

 

 私はS&P500一本をお勧めしますが、体験からしかわからないこともありますね。迷ったら半々、これも立派な投資術です。ご質問ありがとうございました。

 

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  若いときは、比較的大きくリスクが取れますね。理由は投資額が小さく、勤続できる年数が長いためです。逆に私のようにセミリタイアしていたり、定年が見えているような方はリスクに対して慎重になりますね。

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  相場は上下動がつきものです。ドローダウンの世界をのぞいておくと、ある程度の心づもりができますね。一時期高すぎて買いにくい時期が続きましたが、このところ強めに調整をしていますね。

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  過去に未来を見るのか。それとも現状から過去とは違う未来を想定するのか。一人ひとりの投資ストーリーが違うのが、株式投資に限らない投資全体の魅力となっています。私はS&P500に関しては全く心配していません。こんな楽な投資は他にないですね。

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