投資に適した国とはどのような国を言うのか
投資する国を選ぶにあたって、私は2つの点を大事にしています。
①人口増加、消費成長国であること
②投資に見合った法整備がされていること
この条件を満たす国は意外と少ないです。
日本・中国・インドネシア・アメリカ。投資適国はどこか
例えば日本は人口が減っていて、消費も縮小しています。
法整備はマシなほうですが未だに企業倫理が低く、オリンパス、東芝、シャープ、三菱自動車にみられるように代表的な大企業でも消費者を欺くようなことが頻繁に起きます。
また、かつての双日やみずほ銀行のように、経営上の失敗を増資という形で平気で株主に押し付けるのも投資難易度を上げています。増資はPERやPBRといった株式投資で基本となる数値を一瞬でガラガラポン、悪いほうへ変えてしまう力があります。
なぜこんな株主軽視のことが、国を代表するような大企業でさえも頻繁に起きるのか。それは、世界競争の中で利益が出なくなってきていることに他なりません。しんどい話です。
中国は人口増加国で消費も成長していますが、政治に左右されすぎて法整備もまだまだです。しかし、国民気質的に利権に敏感で、儲けのシステムをアジアを中心に世界中に張り巡らせているところはさすがです。
簡単な話ですが、どこの国へ行っても、アフリカや南米の辺鄙な街に行っても...。中国人経営の中華料理屋はしぶとく、えっ!?と驚くような街でもあります。そんなところにタフさとあざとさを良い意味で感じます。が、投資対象としてはもっとほかによいところがあります。
インドネシアも魅力はありますが、法整備が不十分です。インフレ率が高く、インフレを上回るリターンを上げるのもしんどいです。国民気質はわりと穏やかで、イスラム教国のイメージが良くなります。人口も増え続けており、東南アジアではマレーシアと並んで注目すべき国です。
さて、人口と消費が拡大し続ける国、米国。
言わずと知れた覇権国であり、世界中の人材と富が集中していると言っていいでしょう。法整備も十分で、株主の存在感は他国に類を見ないです。現代資本主義の考えはここから始まり、世界のルールが変わるときはいつもこの国から始まります。
米国企業に投資するのがもっとも安心、安全であるといえます。なぜならば、現代国家においては国そのものの強さと多国籍企業の強さが合わさって初めて最強の覇権国となるからです。世界のルールを決める覇権国。そんな国は今のところ米国しかありません。
投資の答えは米国にあります。