たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

買ってはいけない新興国通貨【トルコリラ、南アランドなど】

買ってはいけない金融商品を選ぶのはカンタン

 買ってはいけない金融商品を選ぶのは実は簡単です。異常な利回り、ダメな過去の実績で分かるからです。たまに異常な利回りでも「当たり」なものがありますね。今ではすっかりダメになりましたが、民泊などはかつては見たこともない高利回りでした。

 

 数あるダメな商品の中でも代表的なものが、新興国通貨です。例えば以下のようなものが代表的です。

  • トルコリラ
  • 南アランド
  • ブラジルレアル

 こういったものですね。通貨によっては、かつては20%を超えるスワップ金利をつけていました。「配当金のようにスワップ金利を得られる」という触れ込みでしたが、すでにトルコリラで8%後半まで落ちてきていますね。

 

 トルコリラなどは、たった1年前で24%のスワップポイントがついていたことを考えると、劇的な利回りの縮小です。もちろん、通貨そのものも下がっています。

 

「それでも8%後半の金利が付くならば良いじゃないか、銀行預金よりも魅力的だ」

 

 と思うかもしれませんね。しかし、このスワップというのは基本的に通貨の価値の下落を見込んで付きます。いわば、価値の下落を担保するようなものです。長期で持って、価値が上昇するようなものではないのですね。

 

 金融商品は基本的には、その価値が上昇するものを買うということになります。通貨の価値は基本的には減価するので、どれもダメといえばそうです。その中でも特にダメなのが、円やドル以上に減価のスピードの速いものですね。

 

 いくらスワップポイントが付くとはいえ、そういった通貨を持っておくぐらいならば、日本円で持っていたほうが「マシ」ということになります。

 

 とにかく、新興国通貨は世界各国共通して長く持つようなものではないのです。物価上昇スピードが日本とは全く違います。1年、2年で物価の変化を体感するような国々がたくさんあるのですね。

 

買ってはいけないとされる新興国通貨で財産を築いた人もいるが・・・

 新興国通貨で財産を築いた人もいます。そういう人たちは、相場の上下動で上手く買ったり、売ったりしているのですね。

 

 米国株やETFのように、長期保有で財産を成したわけではありません。新興国通貨へのつみたて投資などというのは、やってはいけない投資の代表格と言ってよいでしょう。

 

 新興国通貨でスワップ投資、配当金生活、などというのは成り立たないので気を付けたほうがいいですね。ある意味では、毎月分配の投資信託以上に質の悪い投資になります。

 

 スワップ金利は、2国間の金利調整にすぎず、配当のように利益の一部というわけではありません。スワップ目的の投資は、配当目的の投資とは根本的に違います。

 

 そのため、スワップでセミリタイア、年金の助けにするという発想は成り立ちません。持続可能な投資にはならないのです。これは、はっきりと書いておきたいと思います。

特にトルコリラは危険度高、買ってはいけない

 コロナショックのように、リセッションが起きると新興国から資金が抜ける傾向にあります。より安全資産に資金が逃げようとするからです。安全資産というのは、基軸通貨のドルであったり、債権国の通貨である円です。

 

 新興国通貨はこれからますます弱含む可能性さえあります。特にトルコリラはショートポジションを持つCITI,BNP,UBSに対して取引停止をトルコ政府が命じたこともあり、不穏ですね。

 

 ある意味直接的な介入ですが、逆に傷を大きくする可能性さえあります。

右肩下がりのトルコリラ対円

右肩下がりのトルコリラ対円

 もし、新興国投資で逆張りをしたいならば、新興国株のほうが安全度は高いです。もちろん、新興国株からも資金が抜けるので下がりますが、株は業績が回復してくれば素直に反発します。通貨は、需給によるところが大きく、素直に反発しないケースがあります。

 

 これは、ある意味では原油安で石油株を買う動きに似てなくもありません。原油ETFが機能しなくなっても、原油株は相場が戻れば戻る可能性があります。

 

 リーマンショック時に同様の新興国不安があり、私はインド株へ投資をしていました。やはり、その後大きく反発をしました。リセッションの逆張りというのは「必ず」ということは言いにくいですね。しかし、旨味があるのも事実です。

 

 「買ってはいけない」金融商品に関して、あえて今回は言及してみました。やはり、持続可能な投資術というのは大事なのです。

 

関連記事です。

  やや古い記事ですが、このころよりもトルコリラはより厳しい状況になっています。チャートをみて、単純な反発を期待するのは危険ですね。

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  国別ETFは、オーバーシュートした時にはお小遣いが稼げる投資になる可能性はあります。ロシアやブラジル、トルコといった国々は私も時々逆張りで入ります。

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  高金利通貨は儲かりません。この時のご質問内容と今の状況を見比べていただくとよくわかると思います。状況は、刻一刻と悪化しています。当時トルコリラのスワップ狙いだった投資家さんも、かなり減ってしまいましたね。たった1,2年前のことです。

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