結婚はなにかとお金がかかりますね
結婚はなにかとお金がかかりますね。式もそうですし、生活で必要な物品もそうです。そういう状況にあっては、投資というのもやっておきたいところですが、優先順位としてはどうなるのでしょうか。
ところでコロナ禍というのは、従前当然と思われていたことが本当に必要なのか見直すきっかけになりましたね。ちなみに私は結婚式は15年前、トータル30万円、知り合いの神社とレストランにて親族のみで行いましたね。
親族は年長者が多く、多めに包んでくれます。そのためお金が少しばかりあまり、それで中古車を買う頭金にしましたね。少欲知足、周囲とは一線を画したスタートにうれしく思ったものです。
式の在り方をめぐっては当時はすったもんだがありましたが、今でも自分が正しかったと確信しています。誰に何を言われようと、自分の人生、自分の家族なのです。私たちは経済的に、時間的に限られる時代を生きています。
私たちは私たちの世代の新たな習慣を尊重していく必要があります。よく言うように、世間はしばしば間違えるのです。世間並みの生活と違う生活を求めるならば、自ら考え行動しなくてはいけません。これは時代を超えた不易の事実です。
結婚に至る感謝の気持ちを伝える場は人として必要です。しかし、身の丈に合わない大掛かりな舞台装置はいらないのです。考え方が違うならば、穏やかに、しかし粘り強く伝えていくことが大事です。
誰も自分の生き方やあり方に責任を取ってくれませんね。夫婦というのは、こうした合意形成を経て、より深く結ばれていくのです。何が正しい、式にお金をかけるな、という四角四面のお話ではなく、生き方あり方のお話ですね。
さて、また話が脱線しましたが、今回は結婚を目前に控えた方からのご質問です。
結婚を目前に控えた今、手元の50万円で投資を始めるべきか
いつも楽しく拝見しております。
今回お伺いしたいのはキャッシュポジションの持ちようです。私は投資歴1年の新参者です。現在50万円ほどを株式投資に使っております。
株主優待株は半額ほどになったので正直売ってもいいかな、と。勉強のつもりで買ったので後悔はありません笑
私事ですが去年結婚し今年子どもを産めればと考えております。今年の夏頃に旦那の実家に引っ越す予定です。
家は旦那のご両親がキャッシュで購入済みです。ご両親の土地に離れとして建ててもらいました。旦那は長男でサラリーマン(34歳)です。
キャッシュは普通預金に50万円ほどあります。今年必要なお金は新居で使う冷蔵庫と礼服を買うくらいです。今後仕事を辞めることを考えるとこれ以上投資にお金をかけないほうがいいかなと思います。仕事といっても飲食店のアルバイトで月15万円ですが。。今は賃貸に住んでるので月に3万円家に入れています。
一般的に出産すると女性は子守りをして働く時間が少なくなるかと思います。正直不安です。今、28歳です。記事を拝見すると1億円投資に使える方もみえたり。羨ましいかぎりです笑
将来的には米国高配当株の配当を生かして不労所得を得たり、ロボアドバイザーに運用をお任せして安全に資産運用してお金持ちになりたいです。自由な時間を使ってボランティアとか本当に人のためになることに労力を注げる人間になりたいな、と。
たぱぞうさんは20代はどんな人生を歩まれてましたか?想い描いた目標どおりの人生になってますか?
とりとめのない質問ですがアドバイス頂けたら幸いです。
いつも解りやすい情報をご教示くださりありがとうございます。これからも楽しみにしております。お身体ご自愛くださいね。
結婚を目前にして、手元の50万円をどう考えるか
新参者さん、思いの伝わる熱いご質問ありがとうございます。箇条書きにしてみます。
- 理想のキャッシュポジションとは?
- 安全に資産運用してお金持ちになりたいが?
- たぱぞうはどのような20代だったか、そして思い通りになっているのか?
まず、結婚を控えて50万円の手持ちということですね。焦って投資しなくて良い額ですね。これから入用ですから、手元にとっておいたほうが安心ですよ。投資はあくまで、余剰資金で行うものです。
必要最低限の現金が要る理由は、生活上お金が必要になったときに、不本意な時期で取り崩す可能性があるからです。新しい生活を始められて、落ち着いたらつみたてNISAやイデコなどの非課税や控除を活かした投資をすれば良いですね。
安全に投資ということですと、債券を含んだり、キャッシュを厚めにするわけですが、リターンは限られます。基本的には少額ならば株式100%で良いと思いますが、どうでしょうか。その時の収入にもよりますね。
圧倒的な強みとしてはすでに住まいがあるということです。一般的なサラリーマンの人生における最も大きな買い物の1つが住宅です。それがすでにあるという時点で、すでに数千万円、地域によっては数億円の価値がいきなり手に入ったわけです。
年収減少社会において、このありがたさはじわじわと実感されてくることでしょう。「ありがたい」という気持ちを、新しく家族になる皆さんに言動と行動で示していくことが、ある意味では大事になるかもですね。そして、家族をうまく切り盛りしていくというのが当面の大きなミッションになります。
卑屈になる必要はもちろん無いわけで堂々としていればよいですが、意識として持っておくと全く違うと思います。
言葉というのはプラスとマイナスがあり、太陽のような家庭というのはプラスの言葉で溢れています。それは取りも直さず自分の生き方にも反映されるものです。最大のミッションというのがご理解頂けるかと思います。
たぱぞうはどのような20代だったのか、後悔の無い人生を歩んでいるのか
最後に私がどのような20代だったかですね。私は20代前半に大学を出て、就職をしました。そこそこの大学を出れば、そこそこの就職ができるとみんなが思っていました。
しかし、就職氷河期でしたね。多くの同世代が、今も就職に恵まれず苦しんでいます。ある意味では日本史上最大クラスの政策の失敗だったわけですね。
その後、どうしても欲しい資格とやりたい仕事があったので、仕事をしながら学校へ通い、資格を取り、転職をします。その仕事を20年近く続けてきました。この業界で1流を目指した時代がありましたね。
同時に投資を始めます。株のシミュレータでかなり良い成績だったこと、祖父と父が株式投資をしていたことがきっかけです。2000年代は荒波だったので、30歳でせいぜい1000万に届くかどうかでしたが、良い経験ができました。
その後30代後半で前の家内を亡くしましたから、思い描いた通りの人生かと言われれば違います。
私に限らず人生においてああしたらよかった、こうしたら良かったというのは多かれ少なかれ誰もが持つものでしょう。人は皆、多かれ少なかれそういうカルマのようなものを背負って歩んでいくわけです。
しかし、それでも毎日はやってきますし、日常は動いていますね。常に最善を選択できるわけではないですが、最善へ向けて努力する、そういう生き方あり方というのは今後も変わらないと思います。
そして、その努力を続ける限り、明けない夜は無いのです。
新参者さんがあたたかなご家庭を、ご主人と手を携えて作られることを祈念してやみません。それぞれ大変なこともあるでしょうが、受け入れて共存できたときに、それは生きる上での土台になります。投資以上に大事なことだと確信しています。
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