米国株を語る会3回目のご報告
9月8日土曜に「米国株を語る会3回目」を開催してきました。
1部では、米国株はもちろん、不動産や太陽光、新興国株やハイテク株、とりとめのない話をしました。ブログでは書けることと書けないことがあり、対面だから話せることを話したいと思っていましたので一応それが果たせました(笑)
株式に関しては今までの10年のようなリターンが望めるかというと、必ずしもそうではないと私は考えています。時々リセッションをテーマに記事を書くのはそういうことで、イメージをしておくことが大事です。過度なポジションを取らないようにするのは備えになるでしょう。
もちろん、ポジションを外すような極端な投資は違うと思いますが、リスクコントロールはこれまで以上に必要になるということです。
そういう意味では、そのような環境でも、どのように収入を最大化させるかという視点を持っていたいと感じています。今回はそのようなお話を具体性を持たせてお話しできたように思います。
私は凡人ですが、私の友人は起業家・投資家で非凡な人が何名かいるので、身近なロールモデルを元にお話しできるのが財産になりつつある気がします。
「私のおすすめ『つみたてNISA商品』」で話し合いました
今回はつみたてNISA商品について話し合いました。つみたてNISAはドルコスト平均法に基づく投資を、ある意味では具現化するものです。下がることのない、2010年代のような相場であれば一括投資が資産を最大化します。なぜなら買ったときの買値が最も低い、古ければ古いほど良いからです。
しかし、ある程度の上下動、つまりランダムウォークを見込むならばドルコスト平均法はリスク分散になります。つみたて、というのはそういう考えに基づいたものです。
そういう意味では、リセッションを始めとする下げ相場でもある程度の耐性を持つ、それどころかリーマンショックがそうであったようにチャンスに変えることもできる。つみたてNISAというのはそういう制度だと思います。
金額は少ないですが、多くのことを学べる制度ですね。そうしたことを踏まえてディスカッションの柱に据えました。さて、グループで話し合ったつみたてNISA商品ですが、以下のように集約されました。
- 楽天VTI
- eMaxis Slim先進国株式
- eMaxis Slim S&P500
- exei 新興国
- exei つみたてグローバル
- 楽天インデックスバランス
- フィディリティ・ターゲットデートファンド2050
見て分かるように、eMaxis Slim・楽天・exeiの独壇場になっています。商品構成と信託報酬に優れるからですね。インデックス商品は低信託報酬の競争になってきており、スケールが得られない投資信託は今後厳しくなっていきそうです。
今までは窓口販売という利益を取りやすい大きな販路を持っていましたが、世代が変わり、すべての層がネットにアクセスできるようになるとそれも変わるでしょう。
ちょっと面白いのはメリンダさん一押しのこの商品です。
- フィディリティ・ターゲットデートファンド2050
グロース株推しのメリンダさんらしい、ニッチなところを突いてきますね。
比較的固いインデックス推しのつみたてNISAですが、大きな捉えとしては以下のようになります。
- 米国集中か国際分散か
- 株式集中か債券分散か
これはなかなか面白い、永遠の課題ですね。私はこれは個人の置かれた環境によると思っています。つみたてNISAの年間の積み立て額である40万円が重い、やや無理しているということならば分散したほうが良いでしょう。
しかし、40万円程度ならば大して重くない、許容の範囲であるということならば株式100%でも問題ないでしょう。要は、今あるキャッシュと年間の安定したインカムがどれだけあるかでリスクの許容は変わるということです。
自分の今いるステージはどこにあるのか
換言すると、自分の今いるステージはどこにあるのかということです。
すでに数千万、あるいは億単位の資産がある。あるいは、50万、100万を超える月々のインカムがある。そういう人はつみたてNISA、iDeCoといった非課税枠は少額でリスクを取りにいって問題ありません。
それに対して、そこまでのステージに達していない人はディフェンシブに債券を中心とするアセットに投資するのは理にかなっているでしょう。
逆に、若いころの私のように、種銭を増やすためにリスクを積極的に取りに行くというのもアリでしょう。
要は、自分が投資に何を求めるのかということです。これは、他にも年齢や家族構成、そういったものにも左右されます。
いずれにせよ、自分のやりたい投資を柱として持っておき、右往左往しない投資をするというのが安定した投資、安定した心に繋がります。つみたてNISAはその良い練習になりますね。
今後の課題として
語る会に一年近く取り組んでみて、自分自身の反省が出てきました。それは、ありがたいことなのですが、申し込みが多く、結果として継続性が乏しくなってきているということですね。そういう意味では、メンバー固定で財務の見方とか、ごにょごにょスキームとか、そういった視点で開催しても良いのかと思い始めています。
これはまた皆さんと相談して、ニーズに合った方法を模索したいですね。ご意見いただけると嬉しいです。
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たぱぞうのおすすめするつみたてNISA商品です。
バランスファンドに関する考えも語る会でお話した通りです。これは、なかなか深い命題だと思います。
保険も株式投資もそうですが、シンプルな自分なりの最適解を持っておくと良いですね。例外のない定義はないですから、枝葉末節にとらわれない視点があるとブレません。保険に関するおおもとの視点はこちらの記事です。