ドルでの収入を得るということ
ほんの4,5年前までは日本の投資信託は選択肢が少なく、直接米国市場で買い付けるということに圧倒的な強みがありました。その後、S&P500連動の投資信託やVTI・VYM・VWO連動の投資信託が出始め、有名な米国ETFに相当する投資信託ならば、日本円でも買えるようになりました。
そう考えると、投資初心者さんや積立投資を主眼とする人たちにとっては、あえてドルで買い付けるというメリットは薄くなりつつあります。あえて米国ドルで買い付けるメリットとしては以下の点に集約されます。
- 米国個別株を買える
- 米国ETFならばトラッキングエラーを日本の投信ほど気にせずに買える
- より多くの種類のETFを選べる
このようなところでしょう。しかし、「VTI一本で十分」という場合や、投資資金が小さいという場合は、無理してドルでの買い付けにこだわらなくて良いのではないでしょうか。
米国ドルでの買い付けは、確定申告前提の外国税額控除の手間や、NISA枠を使わないケースでの売買手数料が気になるところです。
さて、今回は新たに個別株投資も始めてみたいという方からのご質問を頂いています。
50万円から米国株投資を始めてみたい
いつもブログ拝見させていただいております。また勉強させていただいております。
当方投資歴9年ほどの47歳になる地方公務員です。
年収 700万程度
妻 44歳 パート 月収10万程度
第1子 9歳
第2子 4歳
現在 リスク資産 元本340万 益 180万 評価額 520万程度
(日本の個別株、投資信託,ETF)
投資スタイルはカブドットコムのプチ株(単元未満株)による少額投資から株主優待株メインになり、世界分散長期コツコツ投資(eMaxisSlim)へと推移しているところです。
最近米国株に興味を持ち投資信託のS&P500インデックスや楽天VTIに投資しております。最近の下落局面で円建てS&P500を購入しました。
またIdecoもニッセイ外国株とNYダウをメインに投資しております。それにはあきたらずドル資産にて投資したい思いが強くなってまいりました。
50万程度から始めたいと思っています。時間のある時で結構ですので助言いただければと思います。そこで、以下の内容を考えました。
銘柄について
手数料負けしないためには3銘柄、少し資金を追加して4銘柄でしょうか
- リスクを避けETFメイン たぱぞう様おすすめのVTI、VYM,BND+セクターETF
- やっぱり株主になりたいVYM+(KO、PG、JNJ 毎月配当金)
時期について
- 住信SBIでドル転し購入
- NISA口座をSBI証券に移行してから(来年)購入
余談 Paypay証券は低額で買い付けできるのが魅力ですね 今口座開設の申し込み中です。ダウの犬よろしく高配当株を10銘柄×1万購入し12年程度継続しドル転を計画してます。
税については今年は総合課税で配当控除を使い住民税では申告不要制度を選択しました。外国税額控除については今から勉強です・・・何やら投資方針の定まらない雑食系?投資家ですがよろしくお願いいたします。
ちょうど投資が楽しくなってくるころ
投下資金が340万で利益が180万ということで、投資が楽しくなってくるころではないでしょうか。元本に対する利益が大きいですから、逆にちょっと気持ちを引き締めたいところですね。
予定する投資額が50万円ということですね。もし、投資にあまり時間を割けないということでしたら、米国ETFが間違いのないところです。手間は全くかからず、勝手に銘柄の入れ替えもやってくれますから楽です。
この50万円を元手に個別株投資を始めるということでしたら、仰るようにせいぜい1~3銘柄程度になるでしょう。
勝っているとついつい強気でたくさん買いたくなるものですが、上限枠が小さいので無理が効きません。決算情報を始めとする個別株情報を調べ、納得のいくものを買われると良いですね。
ちなみに、配当控除ですが、米国ETFや個別株は配当控除が使えません。
配当控除が使えないのは、将来配当金生活をするときには非常に残念なことです。ただ、現役で働いているうちは気にしなくても良いですね。
いずれにしても、GPIFがそうであるように海外資産をもつことは必須の時代になっています。小さくコツコツ始めて、時間をかけて大きく育てていくこと、これが大事ですね。インデックス投資は再現性高く実現してくれるはずですね。
こちらもこれから米国株を始める方への記事です。
農業機械企業のランキングです。
30歳で1000万円あれば、その後の資産運用はかなり変わりますね。