たぱぞうの米国株投資

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米国株はバブルなのか。新時代の到来と投資

米国株はバブルなのか。新時代の到来と投資

 米国株はバブルなのでしょうか。S&P500のPEレシオは確かに切りあがっており、ITバブル、リーマンショック以来の高さを示しています。また、コロナショックはサービス業などを中心に直撃しています。

 

 飲食、カジノ、クルーズなど一部の業種では撤退、縮小という流れは継続しています。S&P500はGAFAMを除くと実は株価はマイナス推移であるという話もありますね。

米国株はバブルなのか。新時代の到来と投資。

米国株はバブルなのか。新時代の到来と投資。

 いわば、不況下の株高というところです。一方で集中から分散の流れであるSaaS関連や脱カーボンをテーマとした株には資金が集中していますね。金融緩和の恩恵に浴しているのはこれらの企業であり、テスラの増資は極めて適切な時期の資金調達となっています。

 

 さて、米国株はバブルであるという声も聞かれますが、私たちはどのようにポジションをとったらよいのでしょうか。今日はマーケット全体に関するご質問を紹介します。

米国株はバブルのようにも思う、ポジションを落とすべきか。

たぱぞう様

 私は4月より株式投資を始めた初心者です。法人の資金を使い投資しています。15年前から現在の事業を廃止して不動産賃貸業を始めようと考えていました。


 会社建物を賃貸する考えでしたが、5階建でエレベータがなく、一棟貸しは難しいので、会社土地建物を売却しその資金でマンション購入し賃貸するつもりでした。現在は自宅を会社としています。


 そしていよいよマンション購入を考えていた時に、偶々「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」(ジェイエル・コリンズ)の書籍と出会い、株式投資に変更しました。

 

 その後たぱそう様の書籍も発見し購読したことにより、当該ブログにたどり着きました。とてもシンプルで分かり易かったです。

 

背景

  • 53歳バツイチ独身
  • 借金なし
  • 現金1000万円
  • 報酬は会社のお金を減らしたくないので現在0 円(笑)。現在は株式投資事業以外何もしてません。
  • 法人繰越欠損金4200万円(うち、3600万円は前期分)


以下の質問にお答えください。宜しくお願いします。

 

  1. ポートフォリオについてどう思われるでしょうか? 銘柄選定や個別株の比率など高すぎるでしょうか?VTIをコアにすれば安全なのは分かっているのですが、欲があり個別銘柄比率が高くなってしまいました。
  2. 株価はバブル気味とも言われています。数年後にFRB が利上げした場合、暴落可能性は高いと思われますか? その場合、利上げ前に売却した方が良いのでしょうか?

〇資金投下時点でのポートフォリオ

  • グーグル    1220万円
  • マイクロソフト 2060万円
  • VTI       3150万円
  • アップル     550万円
  • ズームビデオ   630万円
  • テスラ    680万円(バブルと思われるのでアリババに変更予定)


 前述のように、私は初心者ですが一挙に投下してしまいました。


 たぱぞう様は時間分散の重要性を説いておられますが、ブログにたどり着きそれを知ったのは資金投下後でした。つまり投下してしまった後に、株式の勉強を始めた次第です。以上です。宜しくお願いします。

米国株はバブルかもしれないし、時代が変容しただけなのかもしれない

 ブログでは個別の評価の細かいところは置いておきますが、選んでいる銘柄は時宜にかなったものですね。どこまで乗るか、どこで売るか。あるいは永久保持か。そういう話になります。VTIが4割ぐらいありますから、これをコアとして相場とお付き合いをしていくのが良いですね。

 

 FRB利上げに伴う、一部銘柄や指数の調整というのは当然あるでしょう。金利動向は特に借り入れの大きいグロース株の動向を左右します。しかし、大きなうねりをとらえるに、かつてのような金利水準というのも不可能に思います。

 

 日本やEURO圏がそうである、あるいはあったように、米国もまたじりじりと金利水準が下がっていますね。コロナはそれを加速させたということですね。この金利の推移というのは、不可逆であり、継続的なものと私は見ています。

 

 それに伴う株高も、さすがに今までのスピードはないにしても持続的なものでしょう。米国を除く先進国はどこも長い構造不況のような状況になっており、無理くり歳出を増やし、金融緩和をして維持している面があります。

 

 その分、どこかで大きな揺り戻しがくるかもしれませんね。そして、その時はもしかすると中国やインドといった新興国と覇権を分け合うような形になる、そのきっかけになるかもしれません。いわゆる多極化時代です。しかし、それはまだまだ先の話です。

 

 マーケットに参加しない、リスクを取らないリスクが顕在化したのが2010年代以降でした。2020年はコロナショックにより、それがさらにはっきりしましたね。以前私は時々暴落に関して記事を書いていましたが、この数年は全く書いていません。トランプ政権下で時代が変わったことを確信したからです。

 

 それは、政治がマーケットとよく対話しており、マーケットがまだコントロール可能であるように見えるからとも言えます。たとえばコロナショック時のLQDの暴落、即日の対応、そういったお手当てが見事なのですね。

 

 また、インデックスが全盛で、世界中、特に米国株インデックスに資金が常に入り続けています。これは日本だけではありません。全世界的にですね。今のコロナの金融緩和の流れは、ある意味では「インデックスバブル」のような状況を生み出しつつあるのかもしれないと私は思っています。

 

 20世紀の水準でもはや株価は語れず、常にオーバーバリュー気味に指数が見えるのはそういう側面もあるのではないかということです。

 

 そのため、私は今は資産の半分以上は常にインデックスとしてマーケットに参加させておき、もう残りは適宜スポットで参戦するような体制にしています。以前のようにタイミングを見て、すべての資産を引き上げることはこれからはおそらくないでしょう。

 

 もちろん、資金効率はフルインベストメントに比して上昇相場だと落ちます。しかし、40代、あるいは50代以降の投資家は守りも意識されますから、このような形にしているということです。

 

 意外にバリューに目を向けている古参の投資家は今の相場に乗り切れていない印象を受けます。それほどに今の相場、今の時代の変容は過去の経験と乖離しているということです。

 

 リスクの正の面、負の面に目を向けつつ、マーケットにかかわっていく、かかわり続けていくのが肝要と思います。バブルを物語る数字とは裏腹に、多くの投資家が過去最高の利益を上げることができた、そんな年になりましたね。私もその一人です。

 

 ちなみに、私は米国株インデックスを推奨していますし、「米国株投資」ブログをうたってはいますが、時代が変われば投資手法も変わります。これまでも、これからも、潮目を見る意識は常にあります。とにかく、盲目的に投資対象を信じないことですね。疑いというのは、時に自分を助けることになるのですね。

 

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  資金を半々に分けて投資をしているのは、それだけ資金が成長したからともいえます。1000万円以下ならば、リスク資産100%に私はします。 

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  人と違うことを恐れず、自分を信じるということですね。

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