米国グロース株は魅力的な銘柄が多い
米国グロース株は魅力的な銘柄が多いですね。マーケットの規模が大きく、世界標準となる可能性を秘めた企業も数多くあります。ほんの10年、20年で大成長を遂げる企業が少なくありません。その代表例は4000倍を超えるリターンを示したネットフリックス、古くはAmazonなどになります。
一方で、幾多のグロース株が沈んでいったのも事実です。
近い例としては、3DプリンタのDDDがあります。可塑性に富む3Dプリンタが世界の製造業を変えると期待され、事実一部は大きく変わりました。しかし、期待値が大きすぎ、資産を減らした投資家も多いですね。
一時期は100ドルを超える勢いでしたが、直近で6ドル台まで下がっています。投資家はすでに3Dプリンタに夢を見ていません。
直近ならば、自動運転、AI、コロナワクチン、SaaSといったところがテーマになりやすいですね。テーマになりかけてダメだったのが、weworkやリフトということになります。
いずれにしても、自分できちんと決算を読み、ビジネスモデルを把握したうえで投資するのが良いですね。
「〇〇さんが買っているから」
「ネットで話題になっているから」
このような視点では、今日負けなかったとしてもいつか負ける時が来ます。影響されてばかりで、株式投資家としての力量が何ら向上しないからです。
そういう意味では、動きのゆったりとしたETFや一部大型株よりも、より力量が問われるのが米国グロース株投資と言えるでしょう。当たれば大きな資産を形成できる、飛び級できる魅力ある投資でもあります。
さて、概論的になりましたが、関連して米国グロース株の質問を頂戴しているのでご紹介します。
ハイテク株グロース投資を始めましたが、ボラタイルで困っています。
こんばんは。いつもお世話になっております。質問させてください。
私は現状米国株一筋で投資をしているやり始めてまだ1ヶ月半の素人です。ハイテク株のグロース株投資をやっております。そして昨日のダウの大幅下落やまた今日もハイテクを中心に大幅下落ですごく被害を受けています。
今までのが嘘のように下がっていまして、二番底が来たのかと思うくらい、これからも下がるのが怖いのですが、こういうとき、たぱぞうさんはどうされますか?
株はこのままだと下がるので、かろうじてまだプラスなので、一度利確して売ったほうが良いのでしょうか?それとも下がったからこそチャンスと思って底になるのを見極めてナンピン買いを待つほうがいいのか(上がるというのを見越して)
私は3月のコロナショックのあと株がある程度回復したときに株を始めたので(6月頃開始)コロナショックの大幅下落のときの対処法も精神状態もわかりません。
将来的にどれだけ下がってもまたGAFAMあたりは最終的には上がってくるとは思いますが、それまで下がっている株を持ち続けるなら一度売って底まで下がったときに買い足すのが正解なのか、それともこのまま持ち続けるのがいいのかがわかりません(そもそもNISA枠120万もうすでに使ってしまったものは売らないほうがいい気がします)
たぱぞうさんならどうされるか教えていただけないでしょうか?
もともとグロース株投資とは値動きの激しいもの
もともとグロース株投資と言うのは、値動きの激しいものです。それが最大の魅力なのです。その値動きに耐えられないならば、今日やられなくてもいつかやられます。どのような値動きになっても、動揺しない投資観が要求されます。
上がっても浮かれず、下がっても淡々と損切、あるいはホールドできる自分なりの投資観が必要ということです。
Twitterで誰かが言っていたから、掲示板で盛り上がっていたから、という動機でいじると、いつかやられます。そういう意味では、中上級者向けの投資なのです。いつも話しているようなETFや投資信託とは全く違います。
アナリスト評価が大きく分かれ、ターゲットプライスも各社様々なのはそういうことです。
個別株投資の究極系とも言えますね。おそらく私ならば1日2日下がって動揺するような株はそもそも買わないと思います。定性的な条件が変化すれば別ですが、そのような短期での売買は私はあまりしません。
「下がってもいつか上がるだろう」とのんびり構えて臨めるのが米国株インデックス投資です。将来が見通しにくく、動きが激しいのがグロース株投資です。逆に言うと、そこに値付け間違いがあり、大きなリターンを生みやすいのです。
どちらが良い悪いという話ではなく、自分自身の適性の話になってきます。
「なぜ自分が買ったのか」に立ち返って、個別株と向き合ってみるとよいですよ。
ご質問ありがとうございました。
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リスクリターンの話になってくるところですね。
分散すればリスクは減りますが、リターンも分散されますね。どちらを優先するのかという話になります。資産規模が小さいときはある程度リスクをおわなくては、なかなか増えないというのも事実です。
年齢によってもリスクの取り方は変わってきますね。