たぱぞうの米国株投資

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株式市場が最高値圏にあるときに思い出すこと

株式市場が最高値圏にあるときに思い出すこと

 米国市場の代表的株価指数であるS&P500が当面のレジスタンスだった3000ポイントを突破しました。今後続く、20年、30年というスパンの中ではそれも通過点になるのでしょう。

 

 その後、S&P500は3000ポイントを境に揉み合っています。しかし、長い目で見れば問題ないのです。とにかく、こういう目先の値動きに惑わされずに淡々と決めた額を積み重ねていく、これがコアとなる投資になります。

 

 もう少し突っ込んで個別株を売買するということでしたら、決算シーズンですからよく見極めておくと良いでしょう。買いたい銘柄、強い銘柄がきっと見つかるはずです。これは、サテライトで楽しむということになります。

 

 もし、サテライトのほうが調子が良ければ、そちらをメインにするという人もいるでしょう。自分のお金ですから、自由にやればいいことですよね。

 

 私が現在注目している銘柄に関しては1月に示した通りですが、そろそろまた洗いなおさないといけないですね。実はこの2年ぐらいあまりブレていないのです。

 

 日本株は「いくらなんでも」というぐらいに低い水準になっています。いわずとしれた消費増税への懸念が足かせになっていますね。政治を理由とする株式投資は、半か丁かのばくちになります。どちらに転ぶか見越して、やりたい人はやるということになるのでしょう。もし延期・中止になれば、それなりの上昇が見込まれます。

 

 新興国株やフロンティア株はパキスタンやナイジェリアなど一部に異常に弱い国がありますが、概ねよく切り返してきました。インドのnifty50などは長期でも非常に強いです。

インドのNIFTY50

インドのNIFTY50

 米国株に関しては、買えていない人は焦っているのではないでしょうか。「利益を取り逃した」という発想になるのですね。気にしないことです。

 

 リーマンショック前夜では、金融株が絶好調で、日本株も良かったです。

 

 その時に、異常な強気の発言が多くみられました。今回はそんなことはないですね。冷静かつ半信半疑な雰囲気があります。ちなみに当時の異常な強気の人たちは、その後の不況でほとんどいなくなりました。おそらくフルインベストメント、場合によっては信用も使っていたのでしょう。

 

 周りが儲かっている、市場が好調、こうなると「バスに乗り遅れるな!」とばかりに乗り込みたくなるのです。そうやって短期の利益を取りに行くのも悪くはありませんが、トレンドに遅れて飛び乗る悪癖が身に付きますね。

 

 とにかく、淡々と積み重ねていくことですね。それが、誰もができるコアサテライト投資ということになります。思いかけない不況の到来で、いつ「バスに乗ってしまった」ことを後悔しないとも限らないのです。

株式市場が高値圏にあるが、どのように投資をしていったらよいのか

たぱぞう様

いつもブログを拝見させて頂いております。


 7月14日の「米国株式の最低取引手数料の無料化による迷いにズバリお答えします。」を読ませていただいた上で私も気になることがあり、アドバイスを頂きたいと思っております。

 

 今回、質問したい内容は投信は長期積み立て(20年以上?)ではないとメリットは少ないでしょうか?


 手元にある運用資金を3年、5年もしくは10年という単位で積み立ててしまうというのは愚策でしょうか?

 

現在、私(30後半)、妻(30前半)、貯金は1,200万円(安全資産は別に400万円)です。


 特に現時点では大きな買い物の予定もありません。

 

 投資状況は、今年より私が

積立NISA=楽天VTI:Slim先進国:新興国=2:1:1

 

 で年MAX40万円と特定で年20万円を楽天VTIで積み立てております。


妻は

 

楽天全世界:Slim8均等=1:1

 

 でMAX40万円積み立てております。

 

 投資の幅を広げず更に投信を夫婦それぞれもう一本600万円づつ積み立てたいと考えている最中です(積立NISAの運用資金は確保済み)

 

 そこで悩みがまだ、投信も積み立てNISAを今年始めたばかりで夫婦のポートフォリオの9割以上(ほぼ100%)が現金という状況でお金に働いてもらっていない状況です。


 もう一本を投信を選択し、積立てる際に20年間で600万円を積み立てるべきか、積立期間を3年間、5年間もしくは10年という短中期で積み立ててのもありなのかをお聞きしたいのです。

 

 現金が寝ていて勿体なく、投信の比率を早めに高めたいという考えがあるのですが、焦っても良いこと無いとは思いますが、悩んでいることもあり、たぱぞう様に何かアドバイス頂ければと思っております。

 

 お忙しいところお手数お掛けしますが、宜しくお願い申し上げます。

バスに乗り遅れても、次のバスがある

 手元資金が厚いので、投資をしたくなるということですね。20年間はその間のサラリーもあるでしょうからやや長いように感じますね。おっしゃるように、5年ぐらいで分けて投資されてはいかがでしょうか。

 

 世間のほとんどの人は、何の投資もしていませんので焦る必要はありません。割安感があれば別かもしれませんが、そういう状況でもありません。バスに乗り遅れても、次のバスがあるのです。コアになる投資方法に基づき、淡々と目的地にたどり着けばいいですね。

 

 今は、世界同時量的緩和ともいえる状況です。短期はもちろん強気で行けるでしょうが、この未曽有の量的緩和がどのような結果を招くのかはなかなか難しいところです。

 

 ひとまず、時間分散5年を念頭に、ゆっくりと積み立てていけば良いですよ。

 

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  そういうつみたて投資とは真逆の、比較的短期間でレバレッジを利かせて取りに行く投資がCFDです。面白いは面白いですが、中上級者向けの投資です。

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  リスクリターンの関係ですね。長期運用はこのリスクリターンを比較的計算しやすいですね。

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  リーマンショックからもう10年以上たちました。市場に残れた人は、大きく資産を伸ばしましたね。

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