たぱぞうの米国株投資

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株式ブログの収益が全くあがらない理由と対策

株式ブログの収益が全く上がらない

 金融系のアフィリエイト及びアドセンスがダメになってから久しいです。ジャンルによっては単価が高く、まだ出ています。

 

 しかし、株式ブログはもう完全にダメです。副業で収益を上げようと思っている人は、こういうレッドオーシャンの世界に労力を割いてはいけません(笑)

収益のあがらない株ブログ

収益のあがらない株ブログ

 確かに、数年前まではそれなりにやれた時代がありました。しかし、それでも変動が大きく、株式ブログで食べていくというのは、かなりのチャレンジャーであったことは間違いありません。

 

 今は、よほど相場が好きか、文章が好きか、そういう「好き」という感情が無ければ続けられないジャンルになっています。

 

 Jリーグでプロになれなかった選手が、なぜ薄給にも関わらず途上国でプロサッカー選手になるのか。「好き」だからです。お金だけでなく、「好き」があるから続けられる。ある意味では似ているのです。

投資成績の良い人が、ユーチューバーやブロガーになればいいのに

 投資成績の良い人がユーチューバーやブロガーになってほしい、評価されて欲しいというご意見もありますね。人前で話したり、書いたりすることが好きで、相場も天才的であるという人ならばそういうことが可能なのでしょう。

 

 しかし、この能力が2つとも兼ね備わっていることは多くありません。突き抜けた投資家は投資に傾倒しますし、文章が書くのが好きな人は投資をネタにして文章を書くということになっています。

 

 ブログで収益が上がらなくなると、ますますその傾向は強まるでしょう。

 

 もっとも、誰かになってほしい、誰かが評価されて欲しいと思うよりは、自分がそうなりたいと願ったほうが前向きかもしれません。結局、自分で考えて生み出すほうが、投資の再現性は高いのです。学ぶことはまねることですが、どこかで守破離が必要です。

 

 また、わざわざ文章にする動機と意味が無いと、ブログの世界は時間消耗が激しすぎるのです。 そういう意味では、単価が下がり続ける株ブログにどこまで関わるかという出口の問題はつきまといます。私もいずれは毎日更新を止める、かもしれません。基本属性は個人投資家なので、そこはきちんと見極めます。

収益という目で見た、株式ブロガーのセンス

 商売センスという目で見ると、私も含めた株式ブロガーは残念ながら世間知らずなことが多いです。何度も言いますが、儲からないジャンルで儲けようとしても収益は上がらないのです。株式ブログをやるならば、何を目的としてやるのかということです。

株式ブログの読者と通貨系の読者の違い

 株ブログと通貨系ブログの読者の違いについて触れておきましょう。

 

 株式ブログの読者層は「エビデンス」を求めることが多いです。株は、ファンダメンタルズを読んで買うので、そうなるのでしょう。そうすると、新たな金融商品なども、なんらかの収益のエビデンスを欲するわけです。これは株式投資家の本能と言って良いでしょう。

 

 これに対して、仮想通貨やFXはあまりミクロのエビデンスを必要としません。必要なのは政治などのマクロであり、さらに言うとチャートであり、需給なのです。

 

 株式投資家からすると、「どうして根拠の薄いものに大金を張れるのか」ということになります。しかし、商売センス、収益という目線で見ると、だから良いのです。エビデンスをあまり必要としない読者さんのほうが、素直に成約するからです。

 

 仮想通貨は少なくとも税制が変わらない限り、資産運用に資するものではありません。後から参入する場合は特にそうです。そういうことを知る層と、知らない層、どちらに訴求するのかという話になります。

 

 当然、そういうことを知る層に訴求して成約するのは難しいのです。厳しいですが、それが商売の一側面かもしれません。

株ブログの広告と、通貨系の広告の違い

 また、成約の単価も違いますね。証券系の成約単価は500円~1000円というところではないでしょうか。また、ほとんどの読者さんはすでに口座を開いているわけですから、成約は極めて厳しいと言って良いでしょう。

 

 株ブロガーはほとんど必然的にアドセンス収入に頼ることになります。

 

 しかし、肝心かなめのアドセンスに株ブロガーは見捨てられています。公的機関や法人に検索で勝てないのですね。個人的には、属人的な記事を多く読みたいですが、そうはなっていません。

 

 一方、通貨系の場合は成約単価が1万、2.5万というケースが珍しくありません。また、公的で権威性ある記事が株に比べると少ないです。厳しくなってきていますが、通貨系ブログは上手くやれば、まだまだ勝負になるのです。

株式ブロガーは、本を書いたりセミナーをしたりすればいい?

 これらの不利な状況を補うべく、本を書いたり、セミナーをすればいいんじゃない?というお話もあります。これまた驚くほど収益を生みませんので、やってみると良いですね。これまたブログ以上に「好き」じゃないとできないジャンルなのです。

 

 やはり全く収益を生まない本

 本、つまり紙媒体は今は本当に読まれません。昨年最も売れたビジネス書でも5万部という話です。ざっくりと1万部で100万円の収益と考えてよいでしょう。そうすると500万円です。すごいと思うかもしれません。

 

 しかし、昨年最も売れたビジネス書レベルでこの収益ということです。日本一でこのレベルです。文芸書などはさらに悲惨です。すでに日本では、文芸で食べられなくなって久しいです。

 

 普通のブロガー本ならば、初版で2000~4000部程度ではないでしょうか。そうなると20万円~40万円です。

 

 この数字をどう考えるかですが、投下した労力に比べると私は「非常に少ない」と感じます。私の場合は、投資による不労所得以下ですからね。何らかの思いが無いと、とてもじゃないけどやれないですね。

 

 株ブロガーで本を出した人は、投資でも成果を出している人が多いですから、もう二度とやらないと言っている人もいますね(笑) 私はまた時間ができればやるかもしれません。異業種の出会い、一緒に作業するのが楽しいからです。編集さんはとても優秀で、学びが多いのです。

 

 書籍という意味では、1名だけ爆発的にこの状況を変えそうな人がいますが、それはここでは触れずにおいておきます。

株ブロガーはセミナーをやればよいという話

 セミナーをやればよいという話もありますね。話すのが好きな場合は、やはりこれもやってみると良いと思います。私の場合は、「語る会」を主宰しています。

 

 正直に言うと、最近大阪を組み合わせるようにしたので微妙に赤字です(笑)

 

 誰かが交通費や宿泊費を出してくれるわけではなく、弊社の経費でやっていますので当たり前ですね。「じゃあ、飲まずに素直にセミナーだけして帰ってくればいいじゃないか」となるかもしれません。うん、それは収益だけ見るとそうかもしれません(笑)

 

 しかし、それはイクラの無い「イクラ丼」のようなものなのです。酢飯です。

 

 法人化してからは経費でやれるので、法人のキャッシュアウトはします。しかし、趣味でありながら一応仕事という体で、生まれた街にいくことができます。これは、1つのモチベーションになっています。付加価値ですね。

 

 赤字はともかくとして、セミナーも本も知らない人が期待するような収益は上がりません。2人、3人のドタキャンがあれば、赤字になるレベルです。そこに投下する時間と費用を考えるとどうでしょうか。特に株ジャンルはそうです。

 

 結局、株式投資家は、株式での上がりが一番楽で、良いのです。

 

 ただし、業者さんに呼ばれていくセミナーはそれなりです。が、資料準備などを含めるとそんなにいいものではないですよ。これは昨今は多くの方が登壇されているので共感できるかと思います。

 

 結局、収益を上げる人というのは、このあたりの感性がしっかりしている人です。「ああ、儲からないことやっているな」と見抜ける人は、可能性があります。

 

 独立して法人で収益を上げている、FXのアフィリエイターに言われたことがあります。「たぱさんは、あのブログで収益あがらないでしょう。特に質問に答える記事は、誰得ですか(笑) なんでやっているの?」と。

 

 収益を上げられる人は、収益の機微が分かる人なのです。当然ですね。この機微が全く分からないと、副業で成功することはまず無理です。

 

 副業を知りたいならば、副業を知っている、つまり収益を知る人と交流することです。それは、私を始めとする株ブロガーではありません。本が儲かる、セミナーが儲かる、こう思っている人は、収益の見方を知らない人です。

投資と実業で収益を上げるには

 夢の無い話を綴ってきました。しかし、一応最後に夢のある話をしておきます。

 

 独立してからの私の収益はまあ、ゆるやかに大台に乗るぐらいですね。これは、先の収益性の低い事業だけでなく、レポートの納品を固定給でしていたり、ハードアセットからの収益があったり、民泊があったり、そしてやはり本丸とも言える株式のインカムがあったり、と組み合わせてきたからです。

 

 副業セミナーでお話した通り、2流を組み合わせて、まあまあ太くしているのが私です。結局、収益を生もうと思ったら普通の発想では限りがあります。

 

 収益性が低くとも、自分の「好き」に寄り添ったものか。それを補う収益性を持つものはなにか。それを見極める力があると、より資産形成や副業はスムーズです。

 

 株ブログが儲かる、本が儲かる、セミナーが儲かる。まずはこういう発想から抜け出さないと、副業で収益を上げることはなかなかできないと言えます。換言すると見る目を磨くことが大事ということです。

 

 どの人がセンスがあり、どの人がセンスがないのか。それは、その人が表現している内容を見ればだいたい分かります。逆に言うと、これが分からないうちは、副業では成功しません。Twitter、インスタ、ブログ、youtube何でも良いです。

 

 結局、視野を広げ、多くの人と交流し、感性を磨いていくということですね。自分の知らない世界にあえて飛び込み、教えを乞うということです。

 

 私にとって出版やセミナーでの出会いは、自分を磨いてくれる収益では語れない、本当に価値のあるものとも言えます。

 

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