たぱぞうの米国株投資

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投資信託と米国ETFの積み立てはどちらが良いのか

投資信託と米国ETFの買い付けはどちらが良いのか

 つみたてNISAの発足とともに、よい投資信託が増えました。そのため、S&P500やVTIなど人気ETFへの投資であれば投資信託で十分ということになっています。

 

 米国株投資に関わる投資信託であれば以下の投資信託があります。

  • 楽天VTI
  • eMaxis Slim米国株式
  • SBIバンガードS&P500

 この3つが王道と言ってよいでしょう。

 

 しかし、全てが投資信託でカバーできるかと言えば、そういうわけではありません。例えば、ダウ連動の投資信託ではまだ信託報酬が安いものがありません。同様に、QQQやVGTなどナスダック系やセクター連動の投資信託もありません。VYMやSPYD、HDVなどの高配当系もそうですね。

 

 投資信託をローンチしようと思うと、どうしても運用総額の伸びが課題になります。ニッチな商品になれば、運用資金を集めにくくなりますから、マーケットのニーズとの相談になってくるわけですね。そういう意味では、米国ETFほどの細かなニーズにはこたえきれないのが今の投資信託ということになります。

 

 さて、こうしたことを踏まえて、ご質問をご紹介します。

投資信託の積み立てと米国ETFの買い付けで迷います。

 たぱぞうさん、初めまして。2年ほど前から投資の勉強を始めました。たぱぞうさんの記事はいつも興味深く読ませて頂いております。ありがとうございます。

 

 私の基本情報、投資状況は以下です。

  • 28歳女性
  • 年収約600万円
  • 現金約600万円
  • 2018~2019年はつみたてNISA満額(楽天証券で楽天VTIをメインに少々の世界経済インデックスファンド)約80万円

 投資の比率を上げようと思い、今年から投資信託を特定口座での積み立てを始めました。eMAXISslimの先進国株とS&P500、楽天VTに均等に月1万円積み立てます。


 米国集中も考えましたが、暴落時、自分の性格も考え、全世界、先進国、そして少しではありますが世界経済インデックスファンドを買っています。

 

 多少は気も紛れるかと思ったからです。大きなライフイベントの予定はありませんが、精神安定のために現金400万円は手を付けないでおきたいと思っています。

 

 数年前までは、30歳までに金融資産1000万円を目指していましたが、お金
のかかる趣味があり、「今も楽しくないと意味がない」と考えているため達成は難しそうです。

 

 しかし、手元のお金は増やしたい・・・投資信託は将来の自分のための投資であるため、新しい投資手法に興味が湧きました。

 

 それが本題の質問である、高配当の米国ETFの定期購入です。理由は端的に分配金への憧れです。具体的にはVYMやHDV、SPYDなどです。国内の高配当株も考えましたが、リスク分散を考えながら複数銘柄を選ぶ自信がなく、ETFなら・・・と思っています。

 

 気になったことはとりあえずやってみようという性格ですが、いまいち踏み切れないのは

  • 投資信託より高いリスク
  • 毎月手数料負けしないだけの分量で定期的に買い付けたいが、暴落時に行動に移せるか?

 こういったことが気になるからです。

 

 なんとなく、まだ始めるのは早いのだろうな、と感じてはいます。米国ETF購入について、たぱぞうさんはどう考えられますか?また、全体を見て、たぱぞうさんでしたらこうする、などのお考えがありましたらお聞かせ頂けますと幸いです。


 よろしくお願い致します。

結論から言うと、投資信託への投資のほうが効率的ですが・・・

 結論から言いますと、この場合は投資信託への積み立てのほうが資産形成上は効率的です。理由をお示ししますね。

  • 外国税額控除の手間がかかる
  • 高配当投資はVTIやS&P500よりパフォーマンスが低くなる

 こういう理由によるものです。

 外国税額控除の手間は、投資額が大きくても小さくてもさほどかわりません。数千円、数百円の手間で確定申告をやるのかどうか、という時間効率の話になりますね。

 

 また、高配当系ETFがS&P500などにリターンで優れた年はほとんどありません。これは投資効率の話になります。

投資信託のリターンは為替リスクがより可視化される

投資信託のリターンは為替リスクがより可視化される

 ただし、前書きに書いたような細かなニーズには、投資信託はこたえきれません。低信託報酬でそのニーズにこたえるものがないからです。そういう意味では、高分配金を出す、低信託報酬の投資信託は無いのです。

 

 効率を尊重するのか、ニーズを尊重するのかという話です。

 

 また、「気になったことはとりあえずやってみようという性格」であれば、取り組んでみても面白いかもしれませんね。確定申告の一端に触れ、ドルでの投資を知るということは、好奇心を満たすという意味では良いことと思います。

 

 生活をすべて効率で満たすのは面白くありません。やってみたいという好奇心に従い、取り組むのは意味あることと思いますよ。

 

 投資は、お金を増やすだけではなく、自分の知識を広げて理解を深めるという活動になります。お若いですから、S&P500などへの投資が最も良いことは間違いのないところですが、好奇心も同時に大事にしたいところですね。ともにがんばりましょうね。

 

関連記事です。

  こちらは高配当株投資に関してです。成熟株は、比較的安定した利益を配当という形で株主に還元しています。成長株は事業拡大、株価成長という形で株主に還元します。

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  いずれにしても、フローをストックに置き換えるという活動が投資となるわけですね。

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  チャリンチャリン、毎年3-5パーセントのリターンを分配金という形で出してくれるのは魅力ではありますね。

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