たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

投資と事業、自らのリソースをどちらに振り向けるべきか

投資と事業、自らのリソースをどちらに振り向けるべきか

 もともとお勤めで、独立して事業拡大をしている方は少なくないですね。だいたいにして、ある程度の資産や売り上げを作って独立を迷う時点で、何らかの能力を身に着けている方が多いのです。

 

 独立してみて収入が上がったという例も多く目にします。もちろん、誰もが簡単に独立、企業ができるわけではありません。生き残りバイアスのようなものもあるでしょう。しかし、いずれにしてもそのような経験や能力というのは今後の人生に大きく寄与してくれるものですね。

 

 さて、今回は独立して事業を営んでいる方からのFIREに関するご質問を紹介します。

独立して事業を営んでいるが、FIREにも憧れがある

 たぱぞう様

 はじめまして!いつもたぱぞうさんのyoutube配信、とても勉強になり、またたぱぞうさんの穏やかな口調に癒されつつ、楽しみに拝見しております^^♪

 

 私は2021年末から投資をはじめた初心者で、現在40代半ば、自営業でBUYMAのパーソナルショッパーをしております。


 ほぼ完全在宅ワークで、主に海外からブランド品を買い付け、たまにEU圏外(トルコ、UAE、インドなど)にもお客様のリクエストで買い付け出張に出向くこともあり、ライフスタイルとしてはほぼ理想的な暮らしを送っています。


 また月によってばらつきはありますが収入も諸経費・税を除き、月に平均80~120万円程度あり、毎月の投資に平均30~50万円程度回す余力があります。

 

 ライフスタイルは理想的なのですが、富裕層顧客とのやり取り等ストレスも多いため、できるだけ早期に仕事量をストレスのかからない程度に減らし、セミリタイアを目指しています。

 

 急いては事を仕損じることは肝に銘じつつ、年齢もあるため時間を味方につける投資スタイルは自分には向かないように思います。


 私の投資の目的は、できるだけ早く、50歳になる前に1億円を元手に、4%切り崩しスタイルでFIREすることです。


 FIRE後も稼げるうちは過不足のない生活に必要な資金25~30万円が稼げる程度に今の仕事を続け(しばらくはセミリタイア)、市況によりますが切り崩しの資金で旅行など自由で豊かな生活をしたり、両親の今後必要になる可能性のある介護資金や万一の病気などに備えたいと思っています。

 

 現在の具体的な投資先ですが、2021年末からの投資については、一般NISA枠をフルに月10万円x12ヵ月、SBI・V・S&P500を購入しており、残った資金を米国個別株、米国ETF(QQQとSPYDメイン)に不定期購入しています。

 個別株は最高値(ドルも高かった時期で…涙)の時期に少し購入してしまっていて、下落後少し上がったところで多めに買いなおし、現在成績はトントンといったところです。

 

 前置きが長くなってしまってすみません!今回たぱぞうさんにお聞きしたいことは、ざっくり申し上げますと今後の方向性として今のままの投資スタイルでよいかということです。

具体的には、


①新NISA移行時の出口戦略→移行前に売ってしまった方がいいのかどうか・・・
 
②時間を味方につけられないとはいえ、SBI・V・S&P500は良い商品だとは思っていて引き続き月10万円程度は定額積み立てを続けようと考えています。5年を目途にFIRE、切り崩しをする目標であれば、あまり意味がないでしょうか?SPYDのような商品に切り替えた方がいいと思われますか?

 

③新NISA移行後は360万円x 5年で枠を使い切り、「できるだけ資産を太らせること」に注力したい(本年中もその方向で)と思います。毎月の投資資金30~50万円、市況をウォッチするのが不得意で、数字にも弱いですし、面倒くさがりな性格です。


 今のSBI・V・S&P500の月10万円積立買付以外、ほとんど気まぐれに購入してしまっているので、投資にある程度の統一感や規則性を持たせたいとも思っています。


 たぱぞうさんが私の立場なら、どのようなポートフォリオを組まれますか?また、毎月の投資計画(元手30~50万円)をどのように分配投資されますか?

 

 自分がいつ頃、どんなゴールを目指して、どのぐらいの規模で投資したいかはわりとはっきりしているのに、それを実際の投資行動に落とし込めているかがとても不安になります。

 

 お忙しい中、誠に恐れ入りますがアドバイスをいただけましたらうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします!

独立と事業、それで成功しているならば事業も大事にしていきたい

 誰もが憧れる独立、素晴らしい生活を実現なさっていますね。フローをストックに置き換える発想、それも大変大事なことです。さて。

 

 ①ですが、運用期間が長いならば、基本的には売って乗り換えるのはありでしょう。持ち続けて含み益を継続しても、どのみち出口で課税機会があるからです。しかし、マーケット状況にもよりますので、何事も決めつけないことですね。安い時に売らないことです。

 

 ②SPYDは私はお勧めしてきませんでしたね。偏りがある構成だからです。ただし、グロース全盛の時にあえて逆張りで買う、暴落時に買う、という買い方はありでしょうね。特性を踏まえたうえで投資をされるのはもちろんありです。多様性というのはそういうことですね。

 

 ③質問者さんの場合は、個人のスキルでフローが生み出せます。そう考えると、投資に注力しすぎるのはリソースの使い方からしてもったいないかもしれませんね。すでにビジネスでうまくいっていますからね。

投資と事業、自らのリソースをどちらに振り向けるべきか

投資と事業、自らのリソースをどちらに振り向けるべきか

 やはり、オーソドックスなSlim米株、SBI米株などで月々20-30万を淡々と積み立てるのがベストと感じますが、サテライトでいろいろ試されてもよいでしょう。

 

 フローをストックに置き換えるという基本の活動をコツコツ続けていかれることですね。共に頑張りましょう。

 

関連記事です。

怪しい商品などを購入しない、最低限のリテラシーは大事です。

www.americakabu.com

資産を築くための投資についてです。

www.americakabu.com

本業が忙しい場合、手間がかからないというのは大事です。

www.americakabu.com