たぱぞうの米国株投資

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情報過多社会で正しい投資行動を取るためには何が必要なのか

情報過多で投資に迷いが出てはいないか

 現代は情報過多社会と言われますね。私たちの日常を見ても、朝はテレビを見て、通勤ではスマホを見て、仕事はパソコンを使い・・・。気が付くと、四六時中何らかの情報端末に触れ続けているわけです。

 

 欲しい情報が常に得られる反面、生活の質の向上という意味ではさほどの実感はないのではないでしょうか。ややもすると、常にアラートのなるLINEやTwitterなどに縛られてはいないでしょうか。

 

 実は生きるためには多くの情報は必要ではなく、自分が心地よいと思うタイミングで、精選された正しい情報を得る仕組みを作ればよいのですね。

 

 SNSの通知は切るとか、スマホは帰宅したら見ないとか、何らかのルールを作ってデジタルデトックスをしないと、生活がどんどん侵食されていきます。情報のほとんどは実は知らなくても良いものばかりです。

あふれんばかりの情報過多

あふれんばかりの情報過多

 さて、こうした中で様々な投資情報の中からベストな選択は何かということで、ご質問を頂いています。

投資信託を買ってきたが、米国ETFや債券投資にも足を踏み入れてみたい

 こんにちは、たぱぞう様!

 

 たぱぞう様にご指南頂きまして、今年から企業型DCでMSCIコクサイの外国株式インデックスファンドとつみたてNISAでスリム米国株式で非課税枠をきっちり埋める事が出来ました。

 

 これから淡々と積み立てるだけですが、ブロガーさん達のブログを見ていると配当金の話も多く、自分も余剰資金で個別株やETFを買い付けてみたいと考える様になりました。

 

 日本には全く期待していないので、米国の個別株、ETFになると思いますが、いきなり個別株は怖いので、まず、ETFを買い付けていきたいと思います。様々なETFがあると思いますが、配当重視でいけば初心者におすすめの銘柄はありますでしょうか?

 

 また、海外ETFの場合、投資信託と違って、税金のシステムも異なると思います。ETF投資を行なう際になにか特別に行なう事や初心者が気をつける点等がございましたらご教示頂ければ幸いです。(手数料や確定申告関連)

 

 最後となりますが、50歳となる5年後には住宅ロ-ンを完済させ、今までロ-ン返済をしていた資金を全て投入(年間130万)、それにプラスしてボ-ナス分(夏50万+冬50万で100万)で年間230万分のETF(個別株)の購入をしていく予定です。


 年齢的には、株式の比率を下げていくのがセオリ-と言われている中で60歳定年まで10年間、上記のスキ-ムで投資を続けるのはリスクがありすぎるでしょうか?企業型DC、つみたてNISA、ETF(個別株)全て株式となるので、少し債券(外債や国内債券インデックスファンド)を織り交ぜた方が賢明でしょうか?

 

 個人的には投資信託の国内債券ファンドは信託報酬とリタ-ンを見た場合、あまり意味が無いような感じもします。それであれば信託報酬の低い海外債券ETFの方がいいのでしょうか?


 そもそも債券がポ-トフォリオに必要かどうかという事も考えてしまいます。

 

 あれこれとお聞きしてしまい大変恐縮ではございますが、ご指南頂ければ幸いです。投資は自己責任ですが、未来は、たぱぞう様にかかっております。何卒、宜しくお願い致します。

多くの投資の情報は得られますが、自分の投資の柱を決めるのが大事ですね。

 先に述べたように、現代社会は情報過多社会です。ですから、個別をやるのか、ETFをやるのか、投資信託をやるのか、あるいは債券を入れるのか、金を入れるのか、ドル転をするのか、そういう選択から絞っていくことは意味があります。

 

 まず、ETFを選ぶという選択ですがとても良いですね。個別株は魅力ですが、それこそ決算や財務情報のチェックが必要になります。好きな人にはたまらなく楽しい時間になりますが、「お金を増やしたい」という動機のみならば、苦痛になります。

 

 高配当投資はどうしても成熟した企業群への投資になりますから、キャピタルとインカムを合わせたリターンは、VTIやVOOなどのETFに長期では劣後しますね。成長株をあまり含まないからです。

 

 これを踏まえて投資をしないと、インデックスを見て動揺することになります。そういうことを分かっていても高配当投資の人気があるのは、退職後に株数を減らさずにインカムが得られるというところでしょう。例えば年間数百万レベルでの収入は心理的にも大変大きなものですね。

 

 債券も昨今は利回りが上がっていますから、投資先としては魅力はあります。ただし、どうしても株式に比べると長期のリターンは下がりますね。とはいえこれもインカム投資としては魅力的です。

 

 ただし、これらの米国株ETF・米国債券ETFは、外国税額控除が前提です。そうしないと、源泉徴収課税分が取り戻せません。これらが面倒ならば、投資信託で十分ということになります。

 

 日本国債に投資するのは殆ど意味がありません。機動性を考えるとある意味ではキャッシュのほうがましでしょう。ただし、為替変動を嫌うならば、多少の意味はあります。その程度ですね。

 

 こうした状況を踏まえ、「米国ETFなら何が良い?」ということならば、VYMとBNDの組み合わせをお勧めします。比率に関しては7:3~5:5ぐらいのバランスで良いでしょう。もっとディフェンシブに行くならば3:7となりますが、リターンは厳しいですね。とにかく、シンプルに考え、自分が何を求めているのか、それに素直になることですね。

  

 最後に。未来は私に賭けてはいけません(笑) 

 

 自分で考え、自分で決めた道のほうがはるかに価値がありますよ。とはいえ、また何か迷うことがあればいつでも書き込んでくださいね。ともに考えましょう。

 

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